Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

春の「アガペ・シュプスタンス」

ヴェネチア出発直前に出かけた美味しいパリの春を

パリ6区のメトロOdeon駅から程近いところに
 "Agape Substance"(アガペ・シュプスタンス)
というレストランが昨年オープンし、オープン当初からとても評判でした

よく散歩する界隈なのですが、外からは中の様子が全くわからない・・・。
(実はこれ、マジックミラーで中から外はよく見えるんです。)

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ちょっとドキドキしながら入ってみると、店内は、狭く細長いスペース。
真ん中にドーンと大きなテーブル「ターブル・ドット」、脇に二人用テーブルが2つ。
バーのスツールのような高い椅子に座って、基本的には、
大きなテーブルでみんなと合い席しながら食べる感じです。

バックを床に置こうとしたら「こちらをお使いください」と、
お店のマークが入ったバックホルダー

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ターブル・ドットの先はそのまま同じ高さでオープン・キッチンです。
写真右手の一番奥の方がシェフのDavid Toutain(ダヴィッド・トゥタン)さん

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こちらのお料理は、少量多皿のコース料理。そしてワインリストはiPad
なんだかモダン。
今回は、お料理にグラスワインで合わせていただくコースにしました。

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最初に、行者にんにく(アイユ・デ・ウルスと言われた気が・・・)のような香りと
味のスポンジケーキとマスの卵のサブレ。
そしてシャンパンはドラピエでスタート

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次に「カルダン」と言われたと思うのですが、野生のクレソンだそう
その緑色のソルベに後から貝のスープが注がれました。
ちょっと苦味のある野菜は、日本の山菜を思わせる。まさに春!
これで口の中がすっきりして、本格的にスタート

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重い灰皿のような器に入って出されたのは、「蟹とキュウリ」。
蟹が甘い

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トピナンプール(菊芋)をムース状にしたものとキノコ。
キノコはジロールだったような・・・
上の蟹とこの料理にはワインは、アルザスのリースリングを合わせて。

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最近食べる機会が多い気がする「温泉卵」
こちらにはクミンのムースが効いていて、甘いトウモロコシも添えてありました。
トウモロコシ好きなので、とても美味しくいただきました

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アスパラガスのスープにパルミジャーノチーズのムース。
シーズン真っ最中のグリーンアスパラの凝縮されたスープはとても美味しく、
真ん中のムースはもっちり食感でした。

この時飲んだワインの記憶はスッポリ抜けてます

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クトー(マテ貝)にブルーチーズのムースを添えて。
こちらには日本酒の「醸し人九平次」を合わせて。
ほうれん草らしき葉っぱが歯ごたえがあって美味しかったです。

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ところで、シェフのダヴィットさんは、アルページュ、ガニエール、
ランブロワジーなど三ツ星レストランで経験を積み、
そしてスペイン、ニューヨークへも。

色々な世界を経験してきた方、という感じでお料理の発想が
とにかくユニークだなぁと思いました。

このお皿は確か「ガランガ」と言われた気がしますが、ちょっとタイ料理の
トムヤンクンなどに感じるスパイスを彷彿とさせる香りと味のアンコウでした。

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続いて、バーナーで焦げ目をつけたカビョー(鱈の一種)にアスパラ。
ソースは玉ねぎでした。

これには、確かシャルドネを合わせて。
しつこいけど、春のアスパラは美味しい!

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ピエ・ブルーというキノコ。
(スーパーでもよく見るキノコなのですが、初めて食べました。)

こちらのソースはなんと「木の根っこ」から作られたものなのだそう・・・。

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その木の根とは、こんなもの。
その木なんの木?気になる、気になる~と思いつつも、
この時点で酔いがまわって記憶能力停止

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お肉は鳩です。
ソースは、ハイビスカス。お花のソース!
(パリの春、あちこちで綺麗な花が咲きはじめたところです
ミネルバの赤ワインを合わせていただきました。

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チーズは、「グリエール・コレクション」ということで、熟成の異なる
グリエールチーズのスライスを色々。

ここではロワールの白ワインが・・・。

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ミカンとカンパリオレンジのソルベ、西洋ハス?にベルベーヌが香り、
下にはチョコレートが。

緑色のは、何か野菜をペースト状にして揚げた感じでした。

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チョコレートとバニラアイス。
ココアパウダーのようなチョコレートは一瞬で口の中で溶けました。

レストランの名前のAgape(アガペ)とはギリシャ語で「真の愛、無償の愛」
という意味だそうで、Substance(シュヴスタンス)は「本質」。
「無償の愛の本質」って何なんなのか・・・。
酔った頭では全然考えられませんよ

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細長い店内をメートル・ドテル、ソムリエはじめサービスの方が
チームワークよく動いていたのも印象に残りました。

最後のカフェには、大好きなジャック・ジュナンのキャラメルが添えられて。

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パリ17区にあるAgape(アガペ)のオーナー、Laurent Lapaireさんが
ダヴィットさんをシェフとして迎えてオープンしたアガペ・シュプスタンス

評判通り、とても斬新で、少しずつ贅沢に楽しませてくれるお料理からは
春の爽やかさを感じました。

おまけの春
春のこの時期、ズッキーニが「生」で美味しく食べれる季節でもあります
小さめのズッキーニをスライスして、ペコリーニチーズを散らし、
軽く塩コショウとオリーブオイル。

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シャキシャキ食感で美味しい前菜です。
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<INFO>
Agape Substance(アガペ・シュプスタンス)
66, rue Mazarine 75006 Paris
01 43 29 33 83
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KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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