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パリで夢を見ている

パリの額装店 / Encadrement de Paris

Bonjour à tous! Comment allez-vous?

今回はパリ市内にある額装店についてご紹介します。私は先月フランス人アーティスト、Sarah Trouche の個展の手伝いをしていました。

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展示には、ビデオや彫刻、写真といった様々な形式のメディアで構成されていました。中でも、Sarah Troucheは写真と鏡を向かい合うような額装をしたかったため、額装店で注文するしかありませんでした。

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鏡と写真の重さが違うので、バランスをとることが難しそうでした。

この額装を行ったのは、Atelier Sylvain Rolandです。

Atelier Sylvain Roland - 38 rue Belgrand 75020 Paris

 

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Atelier Sylvain Rolandは、1976年からパリ20区に店を張りました。多種多様な額装をしながら、金箔貼りや職人が行った古い額装の修復も行っています。個人やアーティスト、ギャラリーなど客層も幅広いです。

 

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店内に足を踏み入れた瞬間に、目に飛び込んできたのはシンプルな形の額から、細かい細工が施された額のサンプルでした。どんな作品が額装されていくのか、とても興味が湧きました。

 

 

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また、職人さんたちの働いている姿、特に真剣な眼差しが印象に残りました。アトリエの中を見させていただきたい、お話を伺いたいと思い、つたないフランス語でお願いし、写真を撮らせていただく許可等をいただきました。

 

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Philippe Bismuthさんは、ルーヴル学院の博物館学のディプロムを取得し、近代アートの専門家です。今思えば、Philippeさんの手を撮影させてもらえば良かったと後悔しています。

 

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他にも数名の職人さんがいました。みなさんとても気さくな方々で「日本では僕らのような職人は珍しいのかい❓」「いつか日本に行ってみたいよ!」と話してくれました。

 

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額縁の元になる木が保管されていたり、

 

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マットボードもありました。

 

また、年季の入ったカッティング用の大きな道具もありました。

 

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私はついついギロチンを思い出してしまいました。。

 

他に私が注目したのは、彼らの使っていた道具です。

 

 

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これらを使って色を塗ったりしているようです。

 

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金色だった額縁をピンク色に塗り替えるだけで、全く違う印象になります。

 

 

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カルフールというスーパーで買ったほうれん草の瓶の中に塗料が入れてあったのには、思わず笑ってしまいました。

 

 

取材中に、通りがかりのマダムが勢いよく店の門をたたき、「ボンジュー!ここは修復もやっているのよね?実は直していただきたいものがあるんだけど...」と相談している姿を見ました。

 

家にアートを飾る、生活の一部にする、壊れたら修復する、これらのことに携わっている職人さんたちが私の目には輝いて見えました。一通り写真を撮らせてもらい、話を終えた後にも興奮は冷めなくて、思わず握手をして「メルシーボークー!!」と言いながらお辞儀をして店を出ました。

 

小さな出会いでしたが、フランス滞在中にアートに携わっている職人さんに出会いたいと思いました。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

 

 

A demain :)

 

 

矢内 美春

1990年生まれ。現在パリの大学院で近現代美術史、アートマネージメント専攻する傍ら、パリのギャラリーでインターンをしている。「Girls Artalk」アートライターとしても活動中。

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