風さそふ、花のゆくへとフレンチブル
いぬパリ
こんにちは、吉田パンダです。インスタグラムのfigarojaponアカウントでも、数枚「いぬパリ」が更新されています。ぜひ覗いてみてください。さて、仏大使館の後はヴェネツィア編......の予定だったのですが、先日一時帰国していた際に咲いていた桜があまりに、あ ま り に美しかったので、急遽今回は東京で撮影した桜編をお届けします。人里離れてひっそりと咲く山桜を探したり、桜前線と共に旅をするフォトグラファーになるのが夢です、はい←突然。
いまいち天候に恵まれませんでしたが、打ち合わせや会食の帰り道、滞在先から駅までの往復......折に触れ桜の姿を探していました。千鳥ヶ淵、目黒川、飯田橋駅西口から眺める外濠公園、東京大学構内などなど。
いつまで眺めていても飽きないし、いつまでたっても撮れた気がしません。魔性の花にすっかり心奪われてきました。
今回の一時帰国では下北沢に滞在していました。フランスに戻る直前の日曜日、花曇りの空の下を歩いてみます。聞けば北沢川緑道あたりは、萩原朔太郎、横光利一、坂口安吾など文士にゆかりの場所や文化遺産も多いとか。その保存活動をしている人たちから、『下北沢文士町文化地図』というものを手渡されました。PDFがWebにないかと探してみましたが見当たらないので、ご興味のある方は直接「北沢川文化遺産保存の会」に連絡をしてみてください。
https://www.facebook.com/北沢川文化遺産保存の会-189215821169702/
東京で「桜の名所」と呼ばれるところはどこも知らないのですが、今回千鳥ヶ淵と目黒川を訪ねてみて、人の多さに辟易しました。桜を愛でに行っているのか、観光客の背中を見に行っているのかわかりません。人ごみが苦手なあなたには、「北沢川緑道」おすすめですよ!
さて、ひらひらと散る花びらの下で抱っこされているのは、フレンチブルのたいようくん。飼い主さんと一人+一匹でお花見中です。
「カメラ目線をもらうために」と渡されたジャーキーを手にたいようくんの気を惹きます。牛のジャーキーだよー、おいしいよー。
たいよう「それはもともと、オレのジャーキー......」
でも食べるよ。むしゃむしゃむしゃ。うむ、美味いなオレのジャーキーは。
「ちっ、フランスから来てジャーキー1枚かよ」
なんてこともなく、おとなしくて優しいフレンチブルのたいようくんでした。どんな性格ですか、と飼い主さんに聞いたところ「甘えん坊」とのお答え......。
「やみて〜、首は弱いんだよ〜」
どこまでものどかな、北沢川緑道でした。
最後の一枚はこちら。先日、語学関係の教材や書籍を主に出版している、三修社からお花見のお誘いを受けました。北青山の熊野神社へ向かう道すがら、感じの良い夜桜を発見。どれどれ近づいて、と思ったら......。
警報装置!? き、気がついて良かった。危うくフランスから来たカメラマン、不法侵入でお縄になるところでしたよ。『ワタシニホンゴヨクワカラナイビヤン!』
カメラを持つと、ついつい一線を越えてしまいがちですが、桜は皆のもの。ルールを守って楽しく撮影しましょう(←危うく不法侵入なひと)。このブログが更新される頃は、もう葉桜の季節ですね。どうか日本全国、穏やかな春を過ごせますように。