Parisienne file.vol.11 エルミーヌ・シャントー / フリーランスアートディレクター

夏のバカンス先、パリジェンヌの必須アイテムは?

パリジェンヌファイル

バカンスシーズンに向けて、パリジェンヌも旅支度。

7月14日の革命記念日前後から、パリジャンのバカンスシーズンはスタートします。
そして週末ごとに少しづつ人々が姿を消して、8月に入る頃にはパリの街は本格的に静かな季節を迎えます。もちろん夏期休暇でクローズのお店が多いので、ショッピングの楽しみは少なくなりますが、道はガラガラで渋滞はないし、そのおかげで空気もきれいだし、のんびりとしてパリの人たちはいつもより断然優しい!といいこと尽くし。
そんな8月の雰囲気が好きで、近ごろはバカンス時期をずらす人も少なくありません。さて、いまどきのパリジェンヌのバカンス事情はどんな感じ? 今回は、エルミーヌが旅先に持参するアイテムについて聞きました。

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ディスティネーションはその年の気分で変えているというエルミーヌ。
「バリ島でマリンスポーツにこうじたり、N.Y.でギャラリーやミュージアムをはしごしてアート三昧なバカンスを楽しんだりと、行き先によって滞在先の過ごし方も変わるので、計画を立てる段階からワクワクが始まります」。今年は10日間、南イタリアへ行く予定だとか。「アドリア海の近くにair B&Bでお部屋を借りたので、暮らすようにのんびりと優雅にドルチェ・ヴィータな(笑)バカンスを過ごします」。

リラックスムードを盛り上げる、遊び心あるアイテム選び。

【ブルターニュ地方で見つけたパニエ】

「ここ数年、夏のバカンスは、このパニエとスーツケースで出発することが多いですね。滞在先のマルシェで新鮮な野菜やフルーツの買い出しに便利だし、本とタオルを入れて、ビーチに行く時にも活用できるから」。ひとつでTPOにあわせて使いこなせるパニエは、旅の大切な相棒だそう。

【個性的なサングラス】

サングラス選びは、フォルムや色に遊びのあるデザインが好みだというエルミーヌ。「リラックス気分のバカンス先だからこそ、綺麗なブルーの色やまん丸フレームで、人と違うおしゃれを楽しみたいんです」。ブルーのサングラスはマレ地区のメガネ屋さんで購入。ベージュのフレームは、NYのマスコットのもの。

【ギンガムチェックのビキニ】

ギンガムチェックがレトロな水着は、60年代にママが着用していたものだそう。「フランスのランジェリーブランド、エタムのもので、シンプルなデザインが気に入って、ここ数年リゾートバカンスへは必ず持参しています。ブリジット・バルドーみたいで素敵でしょう?」

【レトロな帽子】

水兵さんや船の漕ぎ手のために作られた麦わら帽子、キャノチエ(カンカン帽)。「実はこれ数カ月前のファッションイベントで参加者へプレゼントされたものなんですが、けっこう気に入っているので、今回のバカンスに持っていく予定です」。パツンとしたバングスと真っ赤なリップには、こんなレトロ風味の帽子がお似合いです。

Hermine Chanteau / エルミーヌ・シャントー

パリ7区の生まれ。エコール・ド・ボザールでコミュニケーション・ヴィジュアルを専攻し、卒業後は、大手広告エージェントに就職。老舗百貨店のボンマルシェをはじめ、リュクスなファッションブランドなどのコマーシャル制作に関わる。2014年に独立。ファッションブランド、コスメ、ランジェリーなどパリジェンヌに人気のさまざまなブランドで広告のアートディレクターとして活躍中。

photos:AYUMI SHINO, réalisation:HIROKO SUZUKI

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