齊藤工、「ミニシアターに愛をこめて」撮影現場で石田ゆり子を撮影。
「齊藤工 活動寫眞館」について
俳優・斎藤工が、アーティスト・齊藤工として手がける、モノクロ写真。尊敬する人、会いたい人にカメラを向け、映画のメインキャストを撮影するように、一瞬の表情と佇まいを写し取る。フィガロジャポン本誌「齊藤工 活動寫眞館」に未掲載のカットを含めつつ、齊藤自身の言葉で、撮影舞台裏を綴ります。今回は、齊藤がMCを務めるWOWOW「ミニシアターに愛をこめて」にゲスト出演した女優・石田ゆり子が登場。
2015年に放送されたドラマ「医師たちの恋愛事情」で共演したほか、齊藤が発起人のひとりとして携わっているミニシアター支援活動「ミニシアターパーク」にも賛同し、応援動画「See you at theaters!で会いましょう」にも出演している石田ゆり子。
“映画愛”を共通項に持つそのふたりが、コロナ禍において閉館の危機にさらされている小規模映画館にエールを送るべく名作映画について語り合う番組、「ミニシアターに愛をこめて」で共演。その収録現場で撮影は行われた。
「ひとつひとつの作品に対して、言葉を選びながらも、決して取り繕わず、正直で誠実なゆり子さんの世界観に浸っていた記憶があります」
好きな監督としてカンヌ国際映画祭にも常連のグザヴィエ・ドランの名を挙げ、映画を観る際には必ずパンフレットを買い、鑑賞後は喫茶店に入りパンフレットをひとりじっくりと読む。知られざる数々のエピソードが語られたのは、気心知れた齊藤との対談だからこそ。
そんな石田は現在、犯罪小説史に残る東野圭吾の問題作を連続ドラマ化した「さまよう刃」に出演中。娘を少年たちに残忍な手口で殺され、社会や法律を敵に回してでも復讐を果たす主人公・長峰重樹(竹野内豊)に、彼の正体を知りつつも手を差し伸べてしまう女性、木島和佳子を演じている。少年犯罪をめぐるさまざまな人間の“罪と罰”への想いが描かれる鮮烈な人間ドラマは、決して見逃せない。
「ゆり子さんは、心根とアウトプットが結実されている方なので、どんな役柄でも、“それまで”と“これから”が想像できる。“その瞬間”だけ背伸びしてきた人には不可能な表情です。普段の生き方が、過ごし方がいかに大切か、ゆり子さんにはいつも教えられます」
●原作/東野圭吾『さまよう刃』
●監督/片山慎三
●脚本/吉田紀子
●音楽/髙位妃楊子
●出演/竹野内豊 石田ゆり子 三浦貴大、國村隼
●全6話
●毎週土曜夜10時よりWOWOWプライムにて放送中。WOWOWオンデマンドにて配信中。
www.wowow.co.jp/drama/original/samayou
1988年、NHKドラマ「海の群星」でデビュー。以降、ドラマ・映画・舞台・執筆活動など多岐に渡り活躍する。毎週土曜夜10時よりWOWOWプライムにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信の連続ドラマW東野圭吾「さまよう刃」に出演中。
TAKUMI SAITOH
長編初監督作『blank13』では国内外の映画祭にて8冠受賞。HBO asiaのプロジェクトで日本代表監督を勤めたFOODLORE『Life in a box』がAsianAcademyCreativeAward2020にて、日本人初の最優秀監督賞を受賞。現在、監督最新作『ゾッキ』及び『裏ゾッキ』が全国公開中。主演作『シン・ウルトラマン』や『CUBE』『狐狼の血II』等の公開が控える。企画・制作を手がけたクレイアニメ『オイラはビル群』がWOWOWオンデマンドで配信中。また、18年にパリ・ルーヴル美術館のアート展にて白黒写真作品【守破離】が銅賞受賞。19年も出品。移動映画館「cinéma bird」の主宰や「MiniTheaterPark」の活動等。
stylisme : MIHO OKABE, coiffure et maquillage : TAMAE OKANO