いぬパリ

撮影で感じた、聖地エルサレム。

いぬパリ


こんにちは、吉田パンダです。
昨日は怪しいカフェに入ってフルーツジュースを頼みました。
置かれたジュースのすぐ横に値札が貼ってあり、ふと見ると一杯3000円、、え!と思ったのも束の間、見る見るうちにデジタル表示のように金額は上がっていきます。5000円、8000円、10000円、、、こ、これはマズいと思って、飲まずにすぐレジへ行き文句を言いますが、その間にもジュースの値段は上がり続け、、、

という夢を見ました。お金を支払う夢は逆夢でいいと言いますが、具体的に支払ってはいないし、どんな意味があるのでしょう。
ともあれ夢でよかった、、、。この内容にはまだまだ続きがあるのですがこの辺で。

というわけで(?)、前回のブログにも書きましたが、PEN最新号「ユダヤ・キリスト・イスラム 3宗教の聖地へ。エルサレム」特集に因んで、4000年の歴史が積み重なる聖地をご紹介します。

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聖墳墓教会の中、イエスが息を引き取った場所に祈りを捧げようと列を作る人達。

去年の12月に10日間、エルサレムに滞在しました。
帰ってきてからしばらくはパリの生活に馴染めないくらい、いろいろな意味で密度の濃い時間でした。「エルサレム、どうだった?」と聞かれてもうまく答えられず、、、。何を言っても上滑りな表現になってしまいそうで。

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表紙のカット。約2000年前のエルサレム神殿を囲っていた壁の一部で祈る正統派ユダヤ教徒の男性。「嘆きの壁」は二回撮影に足を運びましたが、これは最初に撮ったものです。午後の陽射しが深い陰影を彼にも、壁にも、撮影者である僕にも形作っていました。

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ここで祈るのは何もエルサレムの住民だけではなく、遠くから来るユダヤ教徒達もたくさんいます。「やっとここまで来た」と喜び合い、壁の前で記念写真を携帯やデジカメで撮る様子は、万国共通ですね。

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こちらは岩のドーム。イスラム教の開祖、マホメットが一夜にしてメッカからエルサレムまで旅をして、天使を伴って昇天する体験した場所とされています。限られた時間に公開されるこの神域は、静謐な空気で満ちていました。

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外壁のモザイクタイル装飾が美しい、、、。
内部に入れるのはイスラム教徒だけです。

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再び聖墳墓教会。エルサレムはキリスト教徒にとっても唯一無二の聖地です。キリストが十字架を背負って歩いた道が残り、磔刑に処され、息を引き取り、埋葬された場所が教会として巡礼の地となっています。写真はイエスが息を引き取った後、十字架から降ろされこの石の上に横たえられ、香油で清められ亜麻布で包まれたとされる場所です。

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レンズを通して見ていると、額をつけて祈る人達の気持ちが自分の中の深いところに入ってくるような気がして、僕まで泣きたくなってきます。

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物騒なニュースばかりが記憶に残るイスラエルのイメージですが、実際に行って危険と感じることはなく(ガザなどの一部地域は別でしょうが)、それよりも「混沌」といった印象が強く残りました。

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イスラエルの魅力は歴史に留まりません。そこから少し足を伸ばすと雄大な自然が広がリ、子供が遊び、聖書にも登場する岩ネズミが樹々の隙間から顔を出す自然公園もあるし、、。

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「ちょ、食事中に撮ったらアカンがな!」←なぜか大阪弁。

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テルアヴィヴ近くの町、ホロンにはデザイン・ミュージアムが。
ロン・ラッドによる鋼の造形は、どこから見ても印象的です。

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死海はエメラルドに輝くし(浮かぶヒマはなかった。涙)、

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イスラエル博物館の考古学館では、元祖ヘタウマなアート達が迎えてくれます。野菜中心の食事も美味しいし、巡礼にもリゾートにもお薦めな国がイスラエルです。もう一度訪れたい!

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あ、最後にエルサレムで出会った子犬をご紹介。
ネパールから来たブラローくん、3ヶ月。健やかな成長をお祈りに来ました、、、ってあれ?お宮参り??

以上、長くなってしまいましたがエルサレム紹介でした。
ぜひPEN本誌もご覧になって下さい。
次回はまたパリに戻る予定です。どうぞお楽しみに。


吉田パンダ

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida

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