草木染めのアップサイクリング・リネンで爽やかに【パリ、夏のインテリア】
PARIS DECO
フランス雑貨のファンにはいまさらトルションとは布巾のことという説明は不要だが、そのハイクオリティのトルションをはじめテーブルリネンのブランドとしてフランスで名高いのは、「Le Jacquard Français(ル・ジャカール・フランセ)」。創立は19世紀後半と1世紀以上の歴史あるメゾンで、パリ市内にはブティックもあるし、またデパートでも取り扱われている。
ル・ジャカール・フランセの草木染めのアップサイクリング新コレクション「ティヴォリ・ソルヴェイグ」より。
そのル・ジャカール・フランセから、とても気になる新しいコレクション「Tivoli Solveig(ティヴォリ・ソルヴェイグ)」が登場した。まず色に目が誘われる。草木染めによるブルー、オレンジ、黄色は、ふんわり優しい色調で詩情たっぷり。水と命名されたブルーにはインディゴ、火と呼ばれる明るい黄色の発色にはエンジュのつぼみ、そして土のオレンジにはアカネの根、アカシアの樹皮のミックスが用いられているそうだ。
麻100%の素材。この新コレクションはル・ジャカール・フランセのティヴォリ・コレクションのストックを用い、草木染めで知られるアトリエ・ソルヴェイグとコラボレーションしたものである。なんとも魅力的な老舗のアップサイクリングでは?
ジャカード織りがうっすらと浮き上がるクッションカバー(69ユーロ)、テーブルクロス(275ユーロ)、プレースマット(19.95ユーロ)の3種。
大村真理子 Mariko Omura
madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。
Instagram : @mariko_paris_madamefigarojapon