お仕事モードのカフェ巡り。 #3

2週間帰国している間にパリはサマータイムになり、
すっかり春らしいお天気になっていた。
朝起きたら見事な快晴だった月曜日。
パリに戻ったら行きたいと思っていたイタリアン、
オステリア・フェラーラで今日はランチだな、と思い、
友人でデルソーのシェフ、関根拓さんに連絡すると
「俺もひとりで行こうと思ってた」と返事がきた。
彼もこのお店が大好きなのだ。で、合流することに。
オステリア・フェラーラだったら、すぐ近くにある
モコナッツで午前中はお仕事しよう、とPCを持って
出かける。
朝からおなかがすいていたので、ブリオッシュ生地に
チョコとフルール・ドランジェ（オレンジエッセンス）
を練り込んだものと、コーヒーをオーダー。
お昼になったら途端に混みだしたので、早々に退散し
近くの公園で少し休んでから、ランチに向かった。

最近のパリはおいしいイタリアンができてうれしい。
オステリア・フェラーラはその筆頭だ。
春野菜とブッラータ、フダン草の煮込みを合わせた鰹、
イカのフリットの前菜と、パスタにリゾットを注文。
どれもとてもシンプルなのだけど、たとえば、
リゾットのひき肉も明らかにお店で挽いたもので、
手抜きのない仕込みが感じられるお料理なのだ。
もうひとつ気になったショートパスタを追加注文し、
デザートはシェアして、大満足でお店をあとにした。
書き始めている原稿の構想を練り直したくて、
ぽかぽかの陽気のなか、少し歩いてフラグマンへ。
着いたときにはすっかり喉が渇いていて、
フレッシュなオレンジジュースとチャイ・ラテを。
ここのチャイ・ラテはくどさがなく、
さらっとしていてとてもおいしい。
隣の席に座った人は、エスプレッソだけを
くいっと飲んで、颯爽と帰って行った。