
寒暖差で傷めやすい肝をケア。チーズが旨味をパワーアップする「高野豆腐と干しシイタケのトマト煮」。
先日の寒波はなかなかに長く厳しくて。そうかと思えば3月初めはかなり気温が上がる予報......三寒四温の寒暖差がつらい時期に突入ですね。今回はそんな寒暖差で傷めやすい肝をケアするレシピを、乾物を使って考えてみました。作り置きにもおすすめしたい一品です。
自律神経にも関わりが深い肝、傷めるとのぼせや頭痛、ふらつき、イライラ、怒りっぽい、情緒不安定などの症状がでてきます。肝は目や筋肉にも関わるところなので、目がかすんだり、筋肉がつったりといった症状が現れることも。
今回ご紹介する「高野豆腐と干しシイタケのトマト煮」では、シイタケとトマトがポイント食材。シイタケは元気を補い、肝が正常に働くようケアします。トマトは渇きをいやしたり、身体にこもった熱を冷ましたり、消化を促進したりもしますが、高ぶる肝の気を落ち着かせる働きがあり、イライラや怒りっぽさを鎮めます。
高野豆腐は普通の豆腐よりも栄養価が高く優秀。水で戻す際も短時間で戻りますし、ひと手間かけて(片栗粉をまぶして)多めの油で焼くことで口当たりがよくなり、じゅわっと溢れるトマトソースとオリーブオイルが何とも言えないおいしさ。和食(というのもなんだか不思議なネーミングですが)のオランダ煮からヒントを得たレシピです。
このレシピは焼くのも煮るのも比較的短時間で済みます。一番時間がかかるのが干しシイタケを戻すこと。おいしさのためには冷水でゆっくり時間をかけて戻すのがおすすめ。朝出かける前にさっと洗って水に漬けておきましょう。
さて、シイタケとトマトの旨みにさらにチーズを足してみました。粉チーズでも大丈夫。そもそも、もっと手軽に済ませたい方は、揚げ焼きした高野豆腐としっかり戻した干しシイタケを市販のトマトソースで煮てもOKです。その場合は揚げ焼きのオイルを少し減らしてみてください。ワインのおつまみにも良いので、ぜひ作ってみてくださいね!
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高野豆腐と干しシイタケのトマト煮
【材料】(2人分)
高野豆腐 2個
干しシイタケ 3個
片栗粉 適量(大さじ1程度)
エクストラバージンオリーブオイル 50ml
<A>
ホールトマト 200g
シイタケの戻し汁 80ml
ローリエ 1枚
きび砂糖 大さじ1/2
塩 2つまみ
コショウ 少々
カイエンペッパー 少々
パルミジャーノ 適宜
粗挽き黒コショウ 適宜
【作り方】
1. 高野豆腐は水で戻し、水分をぎゅっと絞ってからそれぞれ4等分に切り、片栗粉をまぶす。干しシイタケも水で戻し、軸を除いて半分に切る。戻し汁はとっておく。
2. フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、高野豆腐を入れてまんべんなく表面がカリっとするまで焼いて取り出す。
3. 2のフライパンにAと干しシイタケを加えてひと煮立ちしたら高野豆腐を戻し、全体をざっと混ぜてふたをし、中弱火で8分ほど煮る。途中水分がなくなりそうになったら適宜シイタケの戻し汁を加える。
4. 3をうつわに盛り、ピーラーでスライスしたパルミジャーノを添え、粗挽き黒コショウを挽く。
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