【猫と暮らす家づくり】こだわりもりもり、キッチンのこと。

家の契約をしてから、毎週末、土日の午前か午後、どちらかは打ち合わせの時間になりました。短くても2時間、長いときは3〜4時間......。

間取りの打ち合わせは自宅近くの住宅展示場の一室で、打ち合わせが進んで建具やら壁紙やらの話になると、新宿の三井ビル38Fのショールームへ出かけます。

そこで、もっと窓が見たい、床材を踏んで寝転んで体感したい、タイル沼にはまりたい！　などということになれば、各専門メーカーのショールームに行くのでしょう。

私たちは契約までに窓メーカーのショールームには行っていて、床は三井ホームのショールームのサンプルを見ただけで選択（1Fはほとんど無垢材挽板、2Fは標準の突板フローリングとカーペット）。水回りや床に使うタイルも、インテリアコーディネーターさんの提案のなかからサンプルを取り寄せてもらって選んだ感じです（もういろいろ考える余力もなかった......）。

そんななか、唯一メーカーのショールームまで足を運んで検討したのが、キッチン。なぜなら、我が家の間取りでキッチンへの希望を詰め込んだら、標準からは大いに外れてしまったからです。

基本的にキッチンは夫の島なので、決断権は夫。私の希望はそこまでなく、「ゴミ箱置く場所作って〜」くらいだったのですが、夫婦そろってやっぱり欲しかったものは、「60cm幅の食洗機」。鍋もフライパンもぜんぶ突っ込める、フランスの家にあった大きな食洗機の便利さを忘れられず......。

それから、夫リクエストのガスオーブン。彼は庭にレンガとコンクリートでピザ窯を自作するほどの焼き物（？）好き。建て替えにあたり泣く泣くピザ窯は壊したのですが、最近はオーブンレンジでことあるごとにフォカッチャやパンを焼いています。そして、人が来るとき、オーブン料理は本当に楽ちん。ということで、レンジと一体型のガスオーブンを採用。

フランスの家のキッチン（外からの写真しか見つからず、見づらいですが......）。コの字型をしていて、正面が作業台、左にシンク、右にコンロ。コンロの下にはオーブンとその隣に食洗機。シンプルで使いやすかった。

あとは、ただの作業台としてのアイランド。コンロもシンクも壁付けにして、アイランドは天板と、下に収納だけ！　これは夫が友人宅のホームパーティに出かけ、その家からアイデアを得て帰ってきたもの。確かにパーティのとき、料理や飲み物を置いたりできて便利そう（普段は花とかをざっくり花瓶に入れて飾る場所にしたい！）。

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これらの希望を伝えたところ、打ち合わせで返ってきた答えは、「それはキッチンハウスかクチーナのオーダーしか選択肢がありませんね」でした。

三井ホームはキッチンハウスともクチーナとも提携していて、キッチンハウスの特定の形のキッチン（シンクがアイランド側について、コンロが背面の壁付になる「デュエ」型）は破格で入れられます（といっても差額は出る）。でも、間取りに合わせてそれ以外の形にデザインするオーダーメイドキッチンハウスの場合、通常のキッチンハウス価格になるため、ちょっと高額に......。

一方、クチーナのオーダーメイドの場合、オーダーメイドの価格から10%割引（だったかな）が受けられるとのこと。

それならば......と迷うことなくクチーナに。三井ホームのモデルハウスでクチーナを見て、すでに「憧れキッチン」になっていたので、悩む必要もなく、いざ、代官山のショールームへ。 

ここはビルまるごと、クチーナの世界。地下1Fではキッチンの天板と扉の板、引き出しの取っ手やシンクにつく蛇口などのパーツも並べて見ることができて、めちゃくちゃ楽しい。上の階は、いろんなサイズのキッチンや、洗面所、お風呂、クローゼットなどのモデルルーム。キッチンの壁に使うタイルも、ここで見たものを真似しました。

この中から好みのデザインや色の素材を選んで...

天板や取っ手などと組み合わせて検討できる。

予算度外視でなんでも選べたら、どんな素敵な家ができるんだろう......と夢広がる空間にテンション爆上がりですが、必要最低限のものを選んで出してもらったお見積りの金額がすでに「新車買えますね」というレベルだったので、オーブンと食洗機、そして人造大理石の天板以外、贅沢はせず、あとは標準的なパーツのなかから選びました。 

気合いを入れて選んだだけあって、家のなかで、出来上がりが一番楽しみな場所でもあります。

そしてあのショールームを訪れてから、毎日皿洗いをしながら唱えてしまいます。「はやく食洗機欲しい、はやく食洗機、食洗機、食......」