H&Mのロングドレスにブシュロンのティアラ……スウェーデンのヴィクトリア皇太子、国賓晩餐会で大胆なブランドミックスを披露。

Culture

10月19日(月)、シンガポール大統領を歓迎するために開かれた晩餐会で、ヴィクトリア皇太子は今回もスウェーデン発のブランドのドレスを選んだ。国賓を迎える格式高い晩餐会で、手の届きやすいブランドを取り入れたスタイリングを披露した。

シンガポール大統領を歓迎するため、スウェーデンのストックホルム王宮で開催された晩餐会に出席したヴィクトリア皇太子。(スウェーデン・ストックホルム、2026年10月19日)
photography: Stella Pictures/ABACA

スウェーデンのヴィクトリア皇太子は、エレガンスは身にまとう服の価格で決まるものではないことを、改めて証明してみせた。シックでありながらモダンなスタイルを好む王太子は、公の場に姿を見せる際、高級ブランドの服に代えて、より手頃な価格のアイテムを積極的に取り入れ、王室の伝統的なドレスコードに新風を吹き込んでいる。そんな彼女のワードローブの中で、ひときわ存在感を放つブランドが「H&M」だ。1947年にスウェーデンの実業家アーリング・パーションによって創業されたこのファストファッションブランドは、カール16世グスタフ国王とシルヴィア王妃の娘であるヴィクトリア皇太子が愛用する、母国を代表するブランドのひとつとなっている。

10月19日(月)、スウェーデン王室がシンガポールのターマン・シャンムガラトナム大統領とジェーン・イットギ夫人を歓迎するために開催した国賓晩餐会に、ヴィクトリア皇太子は夫のダニエル王子とともに出席した。この日、王太子がまとったのは、H&M Studioが手がけた白のイブニングドレス。ハイネックに花柄のレースをあしらった長袖、そして全体にスパンコールを施した華やかなデザインが特徴だ。この大胆な装いに合わせたのは、ブシュロン製の月桂樹のリースをかたどった豪華なティアラ。さらに、花をモチーフにしたダイヤモンドのイヤリングと、バーデン家ゆかりのオパールのブローチを組み合わせた。仕上げには、淡いアイスブルーの大綬と王室の勲章を身につけ、装いをいっそう引き立てていた。

ガラディナーでの装い

ヴィクトリア王太子のドレス選びには、以前から一貫したこだわりが見られる。2022年6月には、アムステルダムで開催された王室主催のガラディナーに、H&Mの「コンシャス・エクスクルーシヴ」コレクションから、細かなフリルをあしらったボリューム感のあるフォレストグリーンのチュールドレスを着用して出席した。その後、このドレスは娘のエステル王女も着用できるようにお直しが施され、2023年9月にストックホルムで開催されたカール16世グスタフ国王の即位50周年記念式典で、エステル王女が実際に披露した。さらに2024年には、ノーベル賞受賞者を招いた晩餐会でも再びH&Mのドレスを選び、フリルをあしらったネイビーブルーのシフォン製ロングドレスを纏って登場した。ヴィクトリア皇太子のH&Mに対する変わらぬ愛着は、今後も続きそうだ。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Bénédicte Magen (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi