モナコのガブリエラ公女、11歳に！ 成長を振り返る。

11歳になったばかりのモナコのガブリエラ公女は、少なくともファッションスタイルにおいては、ますます母親の影響を受けているようだ。未来のプリンセスのファッションの進化を振り返る。

モナコのシャルレーヌ公妃、そして息子のジャック公子と娘のガブリエラ公女が、モナコの建国記念日の祝賀会に出席。（モンテカルロ、2023年11月19日）photography: SC Pool - Corbis / Getty Images

ガブリエラ公女は12月10日に11歳の誕生日を迎え、モナコ公国の双子の兄、ジャック公子とともに公式フォトセッションに臨んだ。モナコ公国での私生活はこれまで大切に守られ、その日常が語られることはほとんどなかったが、ここにきて確かなファッションへの関心がうかがえる。長年にわたりスタイルを洗練させてきた母、シャルレーヌ公妃と同じように、アルベール2世大公の娘であるモナコのガブリエラ公女もまた、装いを通して自分らしさを少しずつ確立しつつあるようだ。

すべては2023年11月19日、モナコの建国記念日（別名「王子の日」）に始まったのかもしれない。赤いベレー帽に、1950年代を思わせるボタン留めのロングコート、そしてプリーツ加工が施されたロングのピンヒールブーツという装いで観る者を魅了したシャルレーヌ公妃。その隣で、ひときわ視線を集めたのがガブリエラ公女だった。当時まだ8歳半だった彼女は、母と同じデザインの装いをネイビーで着こなし、足元にはルブタンのヒール付きバレエシューズを初めて履いて登場した。その姿は、公妃顔負けの存在感を放っていた。

スタイリッシュなファミリー

それ以来、モナコの建国記念日は毎年、プリンセスにとってファッションイベントのようだ。昨年は、まるで現代のシンデレラのように、花の刺繍が施された1960年代風のベビーブルーのドレスにシニヨンヘアを合わせて登場した。そして2025年の建国記念日では、深紅のボタン付きコートドレスに、マキシサイズのリボンをあしらったカチューシャをセレクト。この装いは、もうひとりの小さなプリンセス、イギリスのシャーロット王女を彷彿とさせる。キャサリン皇太子妃とウィリアム皇太子の娘であるシャーロット王女は、2022年のクリスマスミサに出席した際、赤いロングコートに髪をすっきりとまとめた姿を披露している。

シャーロット王女と同じく、まだ親の存在が子どもにとって大きなお手本となる年頃。モナコのガブリエラ公女にとっても、母の存在は自然と憧れの対象だろう。6月17日、47歳の母はモンテカルロ・テレビ祭の第64回閉幕式に登場し、オールド・ハリウッド風の華やかな装いで観客を魅了した。そのスタイルは、モナコ公国の永遠のアイコンであるグレース・ケリーのワードローブから抜け出してきたかのようだった。ガブリエラ公女にとって、母と同様にグレース・ケリーもまた、すでに大きなインスピレーション源となっているに違いない。

モナコのガブリエラ公女
スタイリッシュなプリンセス