「アレキサンダー・マックイーン」のクリエイティブ・ディレクター、サラ・バートンを直撃!
インタビュー
去る7月23日、6月にオープンしたアレキサンダー・マックイーン 青山店のオープニングパーティーが開催された。当日は、クリエイティブ・ディレクターであるサラ・バートンも来日。 ショップの内装や今季のコレクションほか、彼女のクリエイションの源などについて伺った。
――久しぶりの東京来日ですね。
サラ・バートン(以下S):東京は大好きな街のひとつよ。驚きに満ちあふれている場所で、一言でいうなら"アメージングプレイス"。いつだって、東京に行くのは最高に楽しみなの。
――フラワーアーティストの柿崎順一さんによるフラワーデコレーションについての印象は?
S:柿崎さんの作品は本当に美しいし素晴らしいわ。花の持つ「儚さ」と、常緑樹が表現する「永遠」。相反するものを組み合わせて生まれるハーモニーから自然美を表現するところが、私のコレクションにも通じるものがある。また、母性も感じるの。私も双子の娘の母だからそう感じずにはいられないのね。
パーティの様子。フードは「金田中」。和食を合わせたのもブランドらしい。
――ブランドの魅力を3つのキーワードとして表すなら?
S:「Power(強さ)」「Bravery(勇気)」「Passion(情熱)」。強さとは自分の内面から溢れる自信、みなぎっているパワーを指すわ。
――2014/15秋冬コレクションのなかで日本人女性におすすめしたいルックは?
S:この白いドレス。全てハンドメイドの刺繍で仕上げてるのよ。それでいて軽やかなの。手工芸の美しさを表した一着。私はクラフトマンシップを大切にしているけど、それは日本文化にも通じるのではないかしら。
「アレキサンダー・マックイーン」2014/15秋冬コレクション全ルックはこちら
――自分のアイデンティティをどのようにブランドに投影していますか?
S:私は二十歳の頃にマックイーンと会ってからずっと、彼を天才だと思うし心から尊敬しているわ。受け継いだ彼のDNA含め「アレキサンダー・マックイーン」というブランドは私の人生の一部なの。そのDNAを引き継ぎながら新しいクリエイションを常に生み出していけるようにいつも考えているわ。
――仕事とプライベートを両立するコツは?
S:私にとって「アレキサンダー・マックイーン」は情熱の対象。仕事と割り切って考えたことはないわ。家族であり私の人生に欠かせないものよ。だから、常に100%情熱を注いでるわ。
photo:YUJI KOMATSU