犬山紙子がいま思うこと

【犬山紙子】何かを欲しいと思う気持ちは生命力

犬山紙子がいま思うこと

文:犬山紙子

服やコスメがあまり欲しくない。

と自覚すると「ああ私あんまり今元気じゃないのだな」とわかる。3歳の娘は「スノーホワイトのドレスが欲しい」と騒いでいて、少し羨ましくなる。

これを読む、貴方の「この欲が減ったら元気がない証拠」という何かはなんだろう?

いろんな人の欲の秘密を聞いてみたい。

もちろん収入は減ってはいるがこの消費をしたくない気持ちはそれだけでないと思う、何か欲しいというのは生命力だから。「仕事する日の分だけでもマスクが欲しい」と、マスクに欲のキャパシティを幾分か取られている気もする。消費者不安というのは複雑なもんだなとしみじみ思う。

そんな時に必要なのはそこそこ弱ってる時のための楽しみだ。元気の度合いでその時魅力的に見えるものが変わり、弱っている時ほど私の場合オタクコンテンツが拠り所になる。(弱ってなくとも拠り所なのだけど)

諸事情あり消していたオタクアカウントを復活させたら、TLには推しを褒め称える人たちも復活した。

私の本アカウントで見えてくるのはコロナで困る人たちの声や政治のニュース。それとは全く違う風景でびっくりするほどだった。そしてすぐに、ああ私にはこの現実のTLとユートピアのTLが必要なんだったと思い出した。本当に、違う世界の違う風景だった。地球上でもない、別の星で繰り広げられる愛おしいTL。みんなの妄想で一つの星を作り上げている。

そこからはするすると、ソシャゲに課金し(ヒプマイとまほやく両方!)消費することでちょっとハイになって本を何冊か、花も何本か買ってみたりした。

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© a_collection/amanaimages

花に「愛してるよ」と語りかける。私には花にセクハラまがいの言葉を語りかけるというものすごく気持ち悪い癖あることを思い出した。このままいけばまた美しいものが欲しくてたまらなくなるんだろうか。

犬山紙子

イラストレーター、エッセイスト。1981年、大阪府生まれ。2011年『負け美女 ルックスが仇になる』(マガジンハウス刊)にてデビュー。

日本テレビの「スッキリ」をはじめ、コメンテーターとしても活躍。2017年に1月に長女を出産。

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