Music Sketch

MUSIC SKETCHのプレイリストで日々の生活に潤いを♪③

Music Sketch

SpotifyのmadameFIGARO.jpチャンネル内でスタートした「MUSIC SKETCH」のプレイリスト、無料会員だとCMスポットが途中に入るだけでなく、曲順がシャッフルされることが判明。そうなると、フック的に入れた曲がどう流れてくるのか気になります。

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■ ハーフタイムショウに登場したジャスティン・ティンバーレイク

201802 Vol.01では、前半はアップテンポのダンスナンバーが続きます。EDMやトラップのようなサウンドではなく、70年、80年代のディスコブームの影響を感じさせるようなダンスナンバー。ジャックス・ジョーンズはイギリスのDJ/プロデューサーで、ここに収録した「You Don’t Know Me feat.レイ」は2016年にクラブを賑わせたナンバー。昨年はデミ・ロバートと、UK出身のジャマイカ系イギリス人のステフロン・ドンをフィーチャリングした「Instruction」でも大ヒット。レイもステフロン・ドンも、BBCが毎年発表している新人登竜門、その年のブレイクが期待される新人アーティスト《BBC Sound Of 2017》にノミネートされ、レイは第3位に輝いています。スロットルはオーストラリアのメルボルン出身で、エレクトロをはじめ、フレンチ・ハウスやNU DISCOを得意とするDJ/プロデューサー。写真を見る限り、とても若い感じがします。これは、レイ・チャールズが1961年に大ヒットさせた「Hit The Road Jack」をサンプリングして昨年大ヒットさせたダンスナンバーです。

Justin Timberlake’s FULL Pepsi Super Bowl LII Halftime Show! | NFL Highlights

クレイグ・デイヴィッドの1年半ぶりとなるアルバム『The Time Is Now』からの「Heartline」以降は、心地良く聴けるナンバーを揃えています。チャーチズの新曲「Get Out」は、サビの強さなど、ますますポップに特化。約2年ぶりにオリジナルアルバム『マン・オブ・ザ・ウッズ』をリリースした ジャスティン・ティンバーレイクは、今年の第52回スーパーボウル・ハーフタイムショーに3度目の出演を果たし、話題に。開催地ミネアポリスの出身である、2016年に亡くなったプリンスの「I Would Die 4 U」を歌って追悼し、プリンスの映像を投影した他、街全体をパープルのライトで染めるといった粋な計らいも賞賛されました。

■ ドレイクは「God’s Plan」のMVに、1億円超の寄付をした様子を収録

その他、ソロとしてプロモーション初来日を果たしたカミラ・カベロ「Real Friends」や全米をはじめ大ヒットしているザ・ウォークエンド with ケンドリック・ラマー「Pray For Me」、ドレイク「God’s Plan」なども収録。ドレイクの曲は1月19日夜に2曲入りシングル『Scary Hours』として公開されたうちの1曲で1月22日には430万回を超える再生回数を記録し、テイラー・スウィフトの「Look What You Made Me Do」が持っていた24時間の再生回数の記録を突破しました。また2月16日に公開されたミュージックヴィデオの冒頭に「このヴィデオのための予算は99万6631.9ドル(約1億600万円)で、全部配った。レーベルには告げるなよ……」と掲載し、シェルターの女性に寄付したり、学校を支援したりする様子を収録していています。反響の凄さは当然ですね。

Drake 「God’s Plan」

ジェイムス・ブレイクの新曲「If The Car Beside You Moves Ahead」は、そのエディットしていくセンスが秀逸で、音楽というより音と言葉の彫刻を耳から体感している気持ちになります。マイク・シノダの新曲「Place To Start」は、聴いているとどうしてもリンキン・パークの盟友である故チェスター・ベニントンのことを想わずにはいられません。サム・スミスの「Burning」はSpotify用のシングルです。

James Blake 「If The Car Beside You Moves Ahead」

 

 

■ 201802 Vol.2は最新曲を中心とした全50曲約3時間の内容

201802 Vol.2で悩んだのはジェイムス・ベイの新曲「Wild Love」の入れどころ。どこかジェイムス・ブレイクの影響を感じさせるようなエフェクトの効いたヴォーカルやエレクトロ色が強くなって、置き場所が二転三転しました。
フジロック・フェスティバル’18に出演の決まり、おそらくその頃までにはアルバムがリリースされるでしょうから、どのような内容になるのか楽しみです。髪を短くし、さらにルックスからも注目を浴びそう。

James Bay 「Wild Love」

そこに続くyahyelは、以前インタビューを紹介したことのある気鋭の日本のグループ、DATSはそのメンバーでもある杉本亘がヴォーカルを担当、大井一彌(Dr)と共に参加していて、双方ライヴパフォーマンスからしてカッコ良いバンドです。日本のミュージシャンは他に前にも取り上げているUQiYOも入っています。アクセントとしてエド・シーランやロードのリミックスも加えつつ、ラテン系から2月16日に日本でも公開された『グレイテスト・ショーマン』の「This Is Me」も収録しました。

yahyel 「Pale」

ここ最近で一番プレイリストに収録しているのはクリス・デイヴ & ザ・ドラムヘッズ。天才ドラマーであるクリス・デイヴはディアンジェロのドラマーとして特に有名ですが、R&B系はもちろんのこと、アデル『21』、エド・シーラン『X』といったポップ系のアルバムにも参加。最近では宇多田ヒカルの配信限定3作品で叩いている上に、その繋がりで小袋成彬のアルバムにも参加。彼は日本のことも大好きで、何度も来日公演をしているドラマーです。初のソロ・アルバム『クリス・デイヴ &ザ・ドラムヘッズ』には彼が楽曲に関わってきたアンダーソン・パークやホワイト・ボーイズ、エリック・ロバートソンをはじめ、盟友ロバート・グラスパー(Dr)やピノ・パラディーノ(Ba)、アイザイア・シャーキー(Gt)などの超一流ミュージシャンが参加。ジャズ〜R&B〜ヒップホップを自然と融合させていて、トータルでもで聴きやすい傑作になっています。個人的には稀代の天才ドラマー、トニー・ウィリアムスの「Lady Jane」を取り上げているのが非常に嬉しいです。

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クリス・デイヴ &ザ・ドラムヘッズ『クリス・デイヴ &ザ・ドラムヘッズ』

 

 

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アーカイヴはこちらに入っています。

*To Be Continued

伊藤なつみ

音楽&映画ジャーナリスト/編集者
これまで『フィガロジャポン』やモード誌などで取材、対談、原稿執筆、書籍の編集を担当。CD解説原稿や、選曲・番組構成、イベントや音楽プロデュースなども。また、デヴィッド・ボウイ、マドンナ、ビョーク、レディオヘッドはじめ、国内外のアーティストに多数取材。日本ポピュラー音楽学会会員。
ブログ:MUSIC DIARY 24/7
連載:Music Sketch
Twitter:@natsumiitoh

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