
教会から誕生したバンド、リーランド
Music Sketch
今日はこれから日本にやってくる、リーランドをご紹介します。実は招聘元は東京にある某教会で、音楽好きな牧師さんが彼らを気に入って声を掛けたのだそうです。
一番右がジャック、中央がリーランド。
リーランドは、ジャック&リーランドのモーリング兄弟が中心となってアメリカのテキサス州で結成されたバンド。元々は両親が新たな教会を立ち上げた際に、"若者にもキリスト教を広めたい"と、兄のジャックがユースグループのリーダーという牧師的な役割を担い、やがて両親のアイディアから兄弟でバンドを結成し、音楽から聖書に通じる思いを伝えるようになりました。
実はアメリカではクリスチャン・ミュージックというジャンルが確立されていて、神へ捧げる歌を歌うシンガーは珍しくありません。最近ではクリスタル・マイヤーズ、スウィッチフットが有名ですし、他にもミクスチャー・ヘヴィ・ロックのP.O.D.、ハードコア、エモ、メタル、パンク・ロックを吸収したというアンダーオース、メイやミュートマスもクリスチャン・ロックとして知られています。
歌っている時はHYDE似のリーランド。現在21歳。
なかでもリーランドは、デビュー・アルバム『サウンド・オブ・メロディーズ』(2007年)、2作目『オポジット・ウェイ』(2008年)と、新人ながら2年続けてグラミー賞"ベスト・ポップ/コンテンポラリー・ゴスペル・アルバム"部門にノミネートされるほど高く評価されています。牧師さんが"是非に"と呼びたくなる気持ちもわかります。リーランドの歌は素晴らしく、それはクリスチャンでなくても、心にジンと残るはずです。
メンバーが好きなのは、U2、トラヴィス、コールドプレイといった心に沁みるメロディを大切にしたUK系ロック。そしてソングライティングの中心人物の弟リーランド(ヴォーカル)は、15歳で音楽出版社と作曲家契約を結んだほど才能に溢れ、美意識の高いサウンドとメロディを得意とし、教会音楽を思わせる長音階を活かしたコード進行に光を感じさせる歌声を乗せていきます。
ジャックは熱くなると、教会風のパフォーマンスになることも!?
歌われるのも、"僕たちは光り輝こう 輝かなくちゃいけないんだ"(「カウント・ミー・イン」)、"暗闇から陽のあたる場所へ"「(ビギニング・アンド・ジ・エンド)」、"ドアを壊して光を浴びよう"(「ウェイク・アップ」)、"いつか太陽が見えるだろう そして夜明けを見つめよう"(「ブライター・デイズ」)......といった希望に満ちた明日へと導く言葉ばかり。2007年2月の初来日公演も、ライヴ終了後に心が洗われたスーッとした面持ちになりましたが、今回もひとまわりもふたまわりも大きくなった彼らのライヴ・パフォーマンスがとても楽しみです。5月29日(金) 渋谷AX 19時開演なので、興味を持たれた人はぜひ足を運んでください。
問合せ先:アサフミュージックプロモーション 03-6802-5356
写真提供:BMG JAPAN
*to be continued