
マリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズ
Music Sketch
すっかり間が空いてしまいました。これから立て続けにアップします......。
月刊化にリニューアルしたFIGAROjapon、もうご覧になっていただけましたか? 創刊当時は月刊だったので、古くからの愛読者の方には当時のスタイルを思い出していただいたかもしれません。
そして長年"Actualite"の名前で親しまれてきたインタヴュー・ページが、今回から"Rendez-vous"と名前を変えていました。とてもビックリ!!! これからは新担当のIさんと「次のランデヴー、誰にします?」と相談することになるわけで、なんだか、ちょっと赤面です(笑)。
撮影はレコード会社のロビーで。撮影はお馴染みの米田志津美さん。
ということでリニューアル第1回目の私のランデヴーの相手は、イギリスで脚光を浴びているシンガー・ソングライター、マリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズさん。ソロ・アーティストですが、こういう名前で活動しています。詳細は本誌の記事を読んでいただければ、と思いますが、彼女は19歳からピアノを独学で始めて、曲作りも同時にスターとしたという"遅咲き"さん。本当は15歳の頃から音楽の道へ進みたかったものの、両親が厳格だったためになかなか明かせず、それゆえ、父親の祖国ギリシャに住んでいた高校時代に、「ロンドンの大学で勉強したいから、私一人で生まれ故郷のイギリス(母親はウェールズ出身)へ帰るわ」と話し、猛勉強の甲斐があり、単身帰国。そして大学に通いながら寝る間を惜しんで曲作りに没頭、大学を卒業した時に、ようやく両親に「ミュージシャンとしてやっていきたいの」と、本心を明かしたそう。そして才能は確実に認められ、今年『ザ・ファミリー・ジュエルズ』でメジャー・デビュー。現在、24歳。努力の人です。
朝一番の取材でしたが、だんだんマリーナもリラックスしてきます。
その音楽性はとてもユニーク。
マリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズを有名にした「MOWGLI'S ROAD」
独創的なメロディと歌詞、そして何とも形容しがたいマジカルなヴォーカルは、一度聴いたら忘れられないユニークなものです。そして、そのファッション感覚もユニーク。というか、流行に左右されやすい(もしくはトレンド・セッターになろうとする)アメリカのアーティストに比べて、イギリスのアーティストは自分に合った、自分だけのお気に入りのデザイナーを探し出しているように思えます。
「Hollywood」のアコースティック・ヴァージョンで着ている服はFam Irvollのもの。
故郷ウェールズの羊をイメージして作ってもらったというニットはFairgroundのもの。
これが特注したというFairgroundのニット。ピカチュウではありません。
3月30日に行なわれたショウケース・ライヴでも最初に着用していました。
他にはLady Gagaもお気に入りのPam Hogg、Ashishの名前も挙げてくれました。
ミッキーマウスやPlanet Hollywood柄のジャンプスーツのデザイナーの名前も聞いたのですが、ウェブで見つからないので、見つけたらアップします。
ダンサーとして10年活躍していたそう。ジャンプスーツがお気に入り!?
メジャーデビュー前の昨夏にイギリスの3大ロック・フェスに出演した時も、パフォーマンスがとても評判だったとあり、3月の初来日時に行なわれたショウケース・ライヴでもアコースティック・セットながら、見事なヴォーカルを聴かせてくれました。予想も付かないドラマチックなメロディラインを自在に歌い上げるスタイルで、会場の雰囲気を一瞬に幻想的なものに......。イギリスでは"21世紀のケイト・ブッシュ"と評価する人もいるようですが、なんとなくわかる気がします。
ショウケースではキーボードの弾き語りも披露。
気になった方は、日本盤はヴィデオやボーナス・トラックも付いて¥1,980とお得なので、是非チェックしてみて下さいね。早く、バンドを従えての本格的なパフォーマンスを観てみたいものです。
デビュー・アルバム『ザ・ファミリー・ジュエルズ』。"家宝"という意味です。
*to be continued