
ミシェル・ブランチ・ナイト ライヴ・レポート①
Music Sketch
すみません、あれこれ特集原稿に追われていて、すっかりアップが遅れてしまいました。10月3日にFIAT SPACEで行なわれたミシェル・ブランチ・ナイトについて報告していきますね。
この日のミシェルは、朝から某音楽TV番組の収録で3曲歌い、その後、FIAT SPACEにサウンドチェックのためにやってきて、リハーサルを1時間ほど。ちょっと、喉の調子が悪そうで心配でしたが、そこから夕方のFM番組に生出演するので移動し、終了後はレコード会社に戻り、開演時間の19時半近くになって、会場へやってきました。
すでに会場はファンの人たちで満杯&熱気状態。当選したペア60組120名のみなさんは、ほぼキャンセルがないという高い出席率で、いかにファン誰もがミシェル・ブランチの8年ぶりの来日を楽しみにしていたかが伝わってくるほどのテンションの高さでした。
この日は、スタートと同時にミシェル・ブランチの懐かしのデビュー曲「Everywhere」のミュージック・ヴィデオを流して会場を温めようと思っていたのですが、上映すると、もう待ちきれなくて一緒に歌っていた人がいたほど。そんななか、ミシェルがギタリストのニックと一緒に登場!
さっそく1曲目に「Everywhere」を歌ってくれました。
実はこの日3回目となるパフォーマンス。久しぶりの来日ということもあり、短い滞在の間じゅうずっと大忙しでした。
ただ、この時、ミシェルのギターの音がきちんと出ていなくて、中盤のギターソロの部分がニックのソロだけになってしまい、アコースティック・セットだっただけに、なんともか細い感じになってしまいました。このアクシデントにミシェルもニックも途中で笑い出してしまうほどで、逆にこのあたりからアットホームな雰囲気に。ミシェルは演奏後に、「ギターがまたジェットラグになったのかしら(笑)」と、ジョークを飛ばしていました。
2曲目を歌う前に、もう1度チューニングをしながら、「今年でプロデビューして10年目なのよね。当時日本に来たけれど、その時は私にとって初めての外国だったから、とてもよく覚えているの。日本のファンは最高よね。今回8年ぶりに戻ってきて昔の友人にも再会できたし、とても嬉しいの。なので、昔の曲も歌うわね。自分にとってセラピー的な歌で、あの頃は悪いボーイフレンドだったけど、今はいいボーイフレンドになっている人についての歌よ(笑)」と、説明しながら、「Are You Happy Now?」を披露。
続いては、「もうすぐニュー・アルバムが出るの。一時期、カントリー・ミュージックのザ・レッカーズの活動をやっていたり、6歳になった娘オーウェンの世話で忙しかったから8年ぶりのポップ・アルバムになるけれど、そこから新曲を歌うわね」ということで、「Loud Music」を。
ギタリストのニックも、ミシェル同様に温かい人柄で、熱い声援を浴びていました。
そして、「もう1曲聴きたい?」ということで、「私の夫は私のバンドでベースを弾いているんだけど、今は娘と家にいるのよ。早く日本にツアーで(一緒に)戻ってきたいわ。日本に来るといつも仕事ばかりで、だから次は楽しみたいから、家族でバケーションもしたいと思っているの。ここに今来てくれている人の中で、次に日本に来た時も見に来てくれてくれる人はいる? ありがとう。では最後に夫のことを歌っている曲を演奏するわ」と、「For Dear Life」を歌ってくれました。
さすがにデビュー当時に比べて、声質に芯のある強さが加わりましたが、高音部にかかるあたりでの甘い響きなど、ミシェルならでは。リハーサルの時と違って目の前に熱心なファンが多数集まっていたからでしょうか、全然表情も歌声も違っていて活き活きとしていて、グラミー賞シンガーでありながら、親しみのあるパフォーマンスを繰り広げてくれました。黒い衣装に、ギブソン製の白いアコースティック・ギターも似合っていました。
そして、続いてはお待ちかねのトークです☆
Photo提供:ワーナーミュージック・ジャパン
*To be continued