虹の刻

【虹の刻 第14章】村上虹郎×山田智和×小籔千豊。

虹の刻

フィガロ本誌3月号より始まった新連載「虹の刻」は、俳優の村上虹郎と映像作家の山田智和、そして各回ごとに変わる文筆家と音楽家を招き、”とある瞬間”を表現する連載企画。

第14回目の文筆家には、お笑い芸人の小籔千豊が登場。音楽は、トラックメイカーでありDJ、音楽プロデューサーとして活動するいっぽう、2017年よりラッパーとしても高い人気を誇るVaVaが担当。

明治より受け継がれてきた映画館で、スクリーンを前に抱える想いとは――。4人の表現者が描く、「壊さぬように躾けられてきたから壊すことを基本的に躊躇う」の話。

トップ¥148,500、パンツ¥92,400、シューズ(参考商品)/以上ロエベ(ロエベ ジャパン クライアントサービス)

 

壊さぬように躾られてきたから壊すことを基本的に躊躇う 小籔千豊

知識や技術、栄養やマナー
自分自身に何かを
取り入れて、取り入れて
足していくことばかり
現状の自分にプラスアルファして
先の理想に近づこうと
してきた
疑うこともしなかった

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それが
あるタイミングで自分自身を
壊わさなければならない瞬間が
突如として現れる

自分を壊せる人
自分を壊せない人
勝手に壊せている人
その時を気づかない人

それなりに自信があったり
現状にどこか満足していたり
また一からやり直す面倒くささが
勝ってしまうもので
防衛本能という
成長を妨げる機能が
人間には備わってしまっている

200220-nijinokoku02.jpg

砂場でお山を作ったあの頃
さらに大きなお山を作るために
上から押さえて半分以上押しつぶして
また砂を盛り直し、大きなお山を
作り上げては
成しとげたことにとても満足だった

やはり壊さなければならない

そして
あの時に壊してよかったと
思えるようにもっていかなければ
ならない

今、積み上げたと思っている
自分自身の高さは
思っているほど高くないのだ

200220-nijinokoku03.jpg

監督・山田智和
Tomokazu Yamada


1987年生まれ、東京都出身。Caviar所属。アーティストへの敬意、作品や精神性への共感と愛。光や闇、水などの自然を巧みに取り入れた作品群は、普遍性を持ちつつ私的な感情を描き出す。2018年、米津玄師「Lemon」のMVでMTV VMAJ 2018 最優秀ビデオ賞受賞、19年、スペースシャワーミュージックアワードでBEST VIDEO DIRECTOR受賞。
俳優・村上虹郎
Nijiro Murakami

1997年生まれ、東京都出身。2014年、カンヌ国際映画祭出品作『2つ目の窓』で主演を務め、俳優デビュー。作品の持つ時代性や自身の内的な記憶と真摯に向き合い、繊細な感情を映し出す演技派。IHIステージアラウンド東京にて、初ミュージカル作品『ウエスト・サイド・ストーリー』Season2が3月10日まで公演中。出演映画『燃えよ剣』が5月22日(金)に公開予定。5月31日(日)からは舞台『パラダイス』の公演を控える。
文・小籔千豊
Kazutoyo Koyabu

1973年生まれ、大阪府出身。93年、漫才コンピ「ビリジアン」を結成、2001年に解散。06年、当時の史上最年少で吉本新喜劇の座長に就任。数々のテレビ番組のMCを務めるほか、山田洋次監督作品への出演や、CD「プリン」(08年)の発売など、活動は多岐に渡る。14年、咲くやこの花賞にて大衆芸能部門を受賞。
音楽・VaVa

1993年生まれ、東京都杉並区出身。2012年、ビートメイカーとして活動を始める。THE OTOGIBANASHI'Sのプロデュースのほか、BIMやKID FRESINO、kZmなどのヒップホップアーティスト、平井堅「魔法って言っていいかな?」のRemixや、サニーデイ・サービス「Tokyo Sick feat. MARIA VaVa Remix」を手がけるなど幅広く活躍。17年、自身がラップを務め、全曲フルプロデュースをした1stアルバム『low mind boi』をリリース。19年2月に2ndアルバム『VVORLD』、19年12月にEP『Cyver』、20年1月にEP『Mevius』を発表。
Instagram:@vava_cds

 

●問い合わせ先:
ロエベ ジャパン クライアントサービス
tel:03-3404-0220

※この記事に記載している価格は、標準税率10%の税込価格です。

réalisation : TOMOKAZU YAMADA, direction de la photographie et montage : YUKI SHIRATORI, musique : VAVA , acteur : NIJIRO MURAKAMI, texte : KAZUTOYO KOYABU, stylisme : KANAKO SUGIURA, coiffure et maquillage : TAKAI, effets visuels : KAIRI SATO

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