パリ 10月のマルシェ『かぼちゃのフランと栗のコンフィ―』

パリのマルシェとレシピ。

セレンディピティ―という言葉が浮かんできました。それは探していたものとは違うけれど、偶然素敵なものに出会うという意味合い。

パリ20区、Marché Pyrénées マルシェ・ピレネーに行くつもりだったのですが、パリ市製作の間違った地図のお蔭で(さすが、おフランス)やっと辿り着いたのは、Marché Réunionマルシェ・レユニオンでした。

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マルシェの広場に入ろうとして(rue Vitruve)最初に待っていたのは、飛びっきり笑顔のすてきな魚屋Charles シャルルさん、オリジナルのエプロンもカッコイイ。活オマール、ムールやアサリなどの貝も豊富。惹き寄せられて、どんどん集まってくる人達に魚の説明をしている姿は、元気いっぱい。自分がやっていることに誇りを持ち、またそれを心から楽しんでいる様子......この魚屋さんに会えただけでも、ここに来た甲斐がありました。

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フランス西、牡蠣でも有名なOléron オレロン島の1本釣りのスズキは、産地と漁師さんの名前、釣れた日時も明記されています。話を聞いてみると、Charles さんが友人のGuillaumeさんと一緒に去年立ち上げた魚屋POISCAILLEは、かつおの1本釣りでも有名なバスクやブルターニュの漁師さん達から直接仕入れをして、パリの食卓へ届けています。既にフランスのグルメ雑誌やメディアにも、ニューウエーブな魚屋として取り上げられて話題に!

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手廻しオルガンの音が流れると、そこで立ち止まる人達がみるみる笑顔に。白髭のおじさんの歌う姿に見とれている子供たちの様子は、ドアノーの写真の中でメニルモンタン通りに居た子供そのもの。なんだかここだけノスタルジックで、車のない日曜の広場にはのんびりと和やかな空気が広がっていきます。

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教会の時計台の先には海が広がっている......と想像してしまうような明るく爽やかな秋晴れ。

パリは狭いようで広い。歩いてみるものですね、まだまだ知らない場所や魅力が沢山あります。
見知らぬ界隈......と、ちょっと異国にでも来たように思って歩いていると、突然「あれ~こんなところで何してるの?」と。いつも行っているオーベルカンフのマルシェのスタンドの人達から声を掛けられて、大笑い。

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さすが下町良心的お値段のバラ屋さんですが、それよりも青いスカーフで繫がれたワンコが気になる。
この女性、行く先々のスタンドで必ず隣り合わせになって、自分と同じような物を選んでいるので話しかけてみると、「フルーツはここ、根菜はあそこが良い、ハーブはその隣でしか買わない......」なるほど、同じ目利きの勘で買い物をしていたのですね。

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大西洋岸イル・ド・レからの牡蠣、これからがシーズンです。

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道の真ん中に海鮮盛り合わせ。旬の到来、ノルマンディーの大きな帆立貝が出て来ました。

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Kabocha という表記で日本のカボチャも有名に。夏の終わりに収穫され、追熟が進んだものは寒くなって、どんどん甘みが増してきました。

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栗の産地フランス南東部のアルデッシュ地方から来た大粒の栗が立派なこと!

今日は、ハロウィンにちなんでカボチャのお菓子を作ってみました。

■『かぼちゃのフランと栗のコンフィ―』Flan de Kabocha avec châtaignes confites

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●栗のコンフィ―
栗   300g
黒糖  150g(お好みで加減)
水   500ccくらい
重曹  小さじ3
1.栗をたっぷりの水から5分ほど茹でて、そのまま冷ます。手を入れられるくらい冷めたら、外皮を剥く。
2.渋皮の付いた状態で鍋に入れて水を注ぎ重曹小さじ1を入れ、沸騰したらお湯を捨てる。これを、あと2回繰り返す。
3.鍋に栗、黒糖、水500cc(栗が隠れるくらい)を入れて、弱火で30〜40分ほど煮て、そのまま冷ます。

●かぼちゃのフラン(18cm角の型1個分)
かぼちゃのピュレ  300g(皮と種を除いた正味の量を蒸してからミキサーやブレンダ―でピュレ状に)
ー材料A
薄力粉       50gg
ベーキングパウダー 小さじ1
シナモン      少々
ー材料B
卵         3個
砂糖        60g
グレープ・シードオイル    40cc
牛乳(豆乳、生クリームでも) 150cc
1.大きめのボールの中に材料Aを振るいながら入れる。型にオーブンペーパーを敷いておく。
2.材料Bを泡立て器で良く混ぜ、Aのボールに注いで混ぜてから、かぼちゃのピュレを加える。
3.型の中に注ぎ入れて、180℃に温めておいたオーブンに入れて、30分ほど焼く。
4.型から出し、冷ましてから切り分ける。栗を飾り煮汁をかける。

栗の煮汁を小鍋に入れて、少しとろみがつくまで煮詰めると、艶やかなカラメルシロップのようになってきれいです。
毎年、栗の季節になると、どうしても一度は作りたい渋皮煮。最初にお湯で少し煮ると外皮も柔らかくなるので、先端を爪でつまむと簡単に手で剥くことができます。
フランは、ピュレを作るのがひと手間ですが、あとは混ぜて焼くだけなので、週末に是非お試しを!

■Marché Réunionマルシェ・レユニオン
Place de la Réunion 75020 Paris
メトロ)2番線 Alexandre Dumas駅下車
営)木曜・日曜日 7時~14時30分

──NEWS!!──
今年も東京・代官山の料理スタジオ「AL Tokyo」で、料理教室「ノエルと新年のおもてなし」を開催させていただくことになりました!!

●「ノエルと新年のおもてなし」
場所:代官山 AL Tokyo
日時:12月19日(土)11~14時/16時30分〜19時30分 の2回。
問い合わせ先:www.al-tokyo.jp

またまた皆さまにお会いできるのを楽しみにしております!!
※メニューや詳細は、追ってお知らせいたします。

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