パリ5月のマルシェ「初夏のマルシェ&バラ巡りが楽しい!」

パリのマルシェとレシピ。

パリは、心待ちにしていたバラの季節になりました。

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ここは、ご紹介するマルシェ近くのリュクサンブール公園のオランジェリー前。毎年、大好きなバラ、このPierre de Ronsardピエール・ド・ロンサールを眺めにパリの方々の庭や公園を巡るのが楽しみです。

さて、ポール・ロワイヤルの美しい駅舎を後にして、マルシェへ。

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最初に目に飛び込んできたのは初物のびわ。旬が短いので見つけると即買い味わいます。

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少し歩くと、ピカルディ地方の農園のスタンド。定番のジャガイモ、りんご、梨に加えて季節ごとの産物がおいしい。ここでは、いちごとアスパラを。

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さらに進むと、春に旅した大西洋の島Ile de Réイル・ド・レ初収穫の小芋。これはフライパンで蒸し焼きにするとおいしいので、一掴み購入。

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同じスタンドに、この時期ならではのAil des oursが。直訳すると“クマのニンニク”和名クマニラですが、味は、まさにニンニク&ニラ、北海道で食べていたアイヌネギに似ています。マルシェで売っているのは珍しいので、一束買ってアスパラと白身魚と一緒に酒蒸しにしてポン酢で一杯やろう!(様子はインスタで)

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お向かいの花屋には華やかな芍薬が山盛りで、うっとりするような夏の香り。

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まあ~なんというフォトジェニックなスタンド!と見入ってしまったけれど……

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実は買いたいのは、地元農家のひたすら地味~な露地もの。こういうのが旨いのです。

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拙本「パリのマルシェを歩く」でも紹介していますが、パリから南西に25キロのEssonneエッソンヌの農家Marc Mascettiの野菜。オーナーで、このマルシェの人気者Marcさんの話がいつも面白い。今、食べごろのもの、もうすぐ出てくるもの、昨日植えた苗……元気に話す様子も楽しそうで、いつの間にか人が寄ってくる味のある人。何代も続く農家の誇りも感じさせてくれます。

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最後まで歩いていくと、魚屋に新鮮なMerlanメルランを見つけました。淡泊な魚だけれど、酒塩しておくと旨みが出てくる。暑くなってきたので、京都の暑気払いの鱧風にして食べてみよう。(それはインスタで)


今日、ご紹介するのは毎年初夏、いちごが美味しくなってくると必ず作るシャルロット。
シャンパーニュ地方Reimsランスのビスキュイ・ローズを使って手軽に作っています。(日本では市販のフィンガービスケットで代用を)


■『いちごのシャルロット』
Charlotte aux fraises

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-材料(14cm丸型1個分)

 

<いちごシロップ>
いちご      200g
砂糖        30g
レモン汁  小さじ1
ラム酒   小さじ1

板ゼラチン 7g

 

<ポイップクリーム>
生クリーム  200cc
砂糖      20g

ビスキュイ・ローズ(又は市販のフィンガービスケット) 18枚
いちご(デコレーション用)15個くらい
ミントなどのハーブ 少々

 

1.いちごシロップの材料をミキサーで混ぜる。
2.生クリームに砂糖を入れて八分立てに泡立てる。
3.①のシロップの4分の一くらいの量を小鍋に入れ、冷水で柔らかくしておいたゼラチンの水を切って加える。弱火で温めながら、良く混ぜ溶かす。冷まして粗熱をとり、①の中に混ぜる。
4.ホイップクリームの中に、③を注ぎながら泡だて器で混ぜ入れて、冷蔵庫で15分程冷やす。
5.型の中にビスキュイを敷いておき、④を流し入れて更に冷蔵庫で4時間ほど冷やし固める。
6.いちごとハーブを飾り、リボンをかけて出来上がり。

上には季節の赤いフルーツやバラの花びらを飾るのも素敵ですね。

この週末も、ピクニック弁当を持ってバラ探しの”ピエール・ド・ロンサール・ツアー”へ。
あっという間に過ぎ去っていく季節を思いっきり楽しんでいます。

IMGP6682-180526.jpgPalais Royalパレ・ロワイヤルの庭も満開で見るたびに幸せ、魂の高揚!

■Marché Port Royal  マルシェ・ポール・ロワイヤル
Boulevard de Port Royal 75005 Paris
営)火・木・土 7時~14時
メトロ:RER B2番線  Port Royal 駅下車

―お知らせ―
パリ・マドレーヌで、季節の食材を使った料理のデモンストレーション&試食会を開催します。
皆様のお越しをお待ちしております。
■開催日:6月2日(土)
■時間:12~18時
■場所:
-Concept shop Zwilling-Staub
12,BD de la Madeleine 75009 Paris
http://www.zwilling-staub-france.com/concept-shop-zwilling-paris/

SACHIYO HARADA
料理クリエイター

長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業 適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理 教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo

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2017‐パリ 5月のマルシェ「ホワイトアスパラのミモザサラダ」

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