いぬパリ

天国に旅立った、トイプードルあづきのこと

いぬパリ

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こんにちは、吉田パンダです。遅いご報告となってしまいましたが、フランスで16年間ずっと側にいてくれた愛犬トイプードルあづきが、老衰で今年の8月に天国へと旅立ちました。こんなふうに文字で書いてしまうとその事実が確定してしまうようで(←いや、とっくに確定しているんだけど)、書くに書けないまま2カ月が過ぎてしまいました。15歳を過ぎる頃から、もうそろそろ覚悟しなくちゃいけないかなと思い日頃「ペットロスから立ち直る方法」とか検索してたんですけど(←気が早い)、いくら心の準備をしても、どれだけ後悔のないようにと自分に言い聞かせても、その時がきた時に思うのは「もっと一緒にいたかった」、それだけなんですね。

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「泣くな飼い主。またいつか戻ってくるぞ」

いままであづきにご声援いただいた方々に、あらためてこの場を借りて御礼を申し上げます。フィガロでも「いぬパリ」をはじめ、本誌パリマップの表紙にしてもらったりとお世話になり、編集部の皆さんにも可愛がってもらっていました。ありがとうございます。たくさんの方に愛していただいて、幸せな犬生だったと思います。

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さて、湿っぽくなってもいぬパリらしくないですし、今回は皆さんとともに、いままでのあづきダイジェストを振り返ってみようかと思います。

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自分たちの結婚祝いに、突然義理の妹からプレゼントされたあづき。トイプードルを飼うつもりはなかったんですが、黒くてもじゃもじゃした犬は、すぐに大切な家族になりました。

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いつも一緒に寝て。

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一緒に起きて。

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若い頃(?)は、写真のように全体が巻き毛でふわふわでした。壁で変形してるし。

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「ん? 何か言ったか?」

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カフェにも、レストランにも、いつでもどこでも犬同伴OKなフランスなので、ほとんど留守番をしたことがありません。

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店員さんにも、よく抱っこされてました。

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こちらは美人女医さん。獣医に行く時は、待合室から震えるビビリなあづきです。

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「解せぬ、、」
あまり着せませんでしたが、洋服も飼い主以上に持っていました。

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いちばん似合っていたのは、みつばちあづきかも。

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「むははは。油断していると、チクっといきますよ!!」
まんざらでもないご様子。

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晴れた日はアンヴァリッドやエッフェル塔近くの芝生でも、よく散歩していました。

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疲れると鞄の中でぐっすり。クマなの? 犬なの?

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自分が出張に行く時は抗議のつもりか、連れて行けのメッセージか、よくスーツケースの中に入っていました。

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「さあ飼い主、どうしても出張に行くと言うのなら、この黒トイプーを倒してから行くがいい!!」
はいはい、抱っこしてから行くね。

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ピクニックにもよく行きました。何もしつけていないんですがリードがなくてもどこにも行かないし、人間の食べ物を積極的に欲しがらない珍しい犬でした。ほかにも犬らしくないといえば、おもちゃは怖がるだけで遊ばないし、ボールや枝を投げても追いかけません。

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おーいあづ、そろそろ戻ってきたら。

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ほかの犬とも友好的に挨拶はできますが、争いとなると常に最弱でした。

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旅行する時も、もちろん一緒に。

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こちらはフィルムで撮影した貴重な(?)未公開ショット。犬生で一度だけ、スペインの海で泳いだ時の写真です。犬用ライフジャケットを装着していきなり海で泳がせたんですが、いやー、もうパニックもいいところでした。ちょっと沈んでたかな←オイ。あづき、ほんとゴメン。

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その後グエル公園では、みつばちに変身。

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南仏のヴェルドン渓谷にて。さすがにもう泳ぎません。安心してな。

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とあるホテルのロビーにて。日本も含め、あづきと旅した国はメキシコからモナコまで12カ国。いろいろとお付き合いありがとう。

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ジェダイ風あづき。そういえば、お風呂はいつも大嫌いでした。濡れるのがイヤなのか、水たまりや雪の上もフォースで避けて歩くようなジェダイでした←いや、犬だから。

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「水たまりより羽毛布団派です!」

そうだったね。

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家でも車でも、いつも窓の外を眺めていたあづき。歩いている犬を見つけると、けっこう吠えます。でも実際に会ったらまったく吠えません。

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ノルマンディーに引っ越してからのひとコマ。庭仕事をしていると、「そろそろ抱っこの時間ですよ」と呼びにきます。

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野良猫ノアがウチに住み着くようになってからも、2匹はわりとうまくやってました。

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大きさもちょうど同じくらい。実に歳の差14歳なので、あづきが時々蹴飛ばされてましたが、、。

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亡くなる1年前。15歳になっても「まだベベですか?」とよく聞かれていました。耳に口周り、だいぶ白くなったねえ。

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天国へと旅立つ1日前。暑い夏の日でした。16歳になって1カ月。20歳までがんばろうと話していた矢先のこと。正直、「あの時こうしていれば」という思いがないわけではありませんが、最後まで一緒にいられてよかった。コロナ禍のせいで、春からほとんどの時間を家で過ごしていたことも、何かの巡り合わせと思えます。

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犬も猫も人も、かけがえのない存在。いま、大切に思っている人や犬猫そのほかモフモフと暮らしているなら、繰り返しのきかないその時間を大事にしてください。思えばこのブログを書くきっかけをくれたのも、あづきでした。不甲斐ない飼い主を黒い毛玉でいつも支えてくれて、いままでありがとう。どんな時も側にいて、全身で信頼を寄せてくれてありがとう。一緒に生きてくれて、ありがとう。

吉田パンダ

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida

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