いぬパリ

コタンタン半島に呼ばれて。空飛ぶテリア犬、ベベル

いぬパリ

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前回に引き続き番外編。ノルマンディーはコタンタン半島の小さなログハウスからこんにちは、吉田パンダです。どこに行っても、つい靴は脱いでしまうアベレージな日本人です、はい。

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こちらはコタンタン半島近く、ポール=アン=ベッサン=ユパンという小さな港町の風景(名前が長くて覚えられないよ)。そもそもはこの港町近くにある、キャンピングカー専用ガレージで車を診てもらうためにノルマンディー地方北端へとやってきたんです。ちょうど同じ頃に知人から「コタンタン半島」の話を聞いていて、「ガレージが近くにある」→「最近よく半島の名前を聞く」→「そもそもコタンタンってなに、名前が可愛い→「ちょっと調べたら素敵ログハウス見つけた」→「猫連れて行ってみよう」となりました。

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普段から行動の理由は、だいたいそんな感じです。「ああ、ここに呼ばれているんだな」と思えることが重なると、とりあえず行ってみようという気になります(勘違い)。パリを離れて引っ越した場所もそうですし、「行きたい場所」よりも「呼ばれている場所」優先派です←「派」?

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遠くに見えるは、宿泊したログハウス。

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普段は10時まで寝てるんですけど、仕方なく起きる(←オイ)朝焼けの水鏡。

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見てます、見てます。エージェント・ノアに監視されてます。

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あづきのおさがりベッド、、うう、、←前回もそれで泣いたよね。

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わりとどこでも適応力は高めのノアさまです。旅に連れてきてたとえばトイレが変わってもすぐにしてくれるし、ご飯や水の器にもこだわりはありません。

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さて、宿泊したログハウスの隣町、サン=ヴァースト=ラ=ウーグをご紹介します。ちなみに犬はまだまだ出てきません。サン=ヴァースト=ラ=ウーグはカキの養殖地、また半島のリゾート地としても人気であり、なんといっても街の中心には「シャ(ン)ネル」もあります。マトラッセを扱っているかどうかはわかりませんが、おいしいクレープなら食べられます。

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そしてこちら。アールヌーヴォーな店構えは19世紀から4代続く老舗のエピスリー、メゾン・ゴスラン。瓶詰めのテリーヌにチーズ、生ハム、ワインに焼き菓子。詳細写真なくてすいません。とにかくこの町に来たら、必ず立ち寄っていただきたい美食店なんです。夕食の買い物に偶然立ち寄って感動しました。後悔はさせません!←誰だよ。

Maison Gosselin

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通りすがりの絵画教室アトリエ。

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窓辺には長靴が並びます。大きさからいって、家族の長靴でしょうか。ほのぼの感あります。

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マリーナへ続く小道。

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街の目抜き通りにあるホテル。エントランスから中庭がちらりと見えます。なにやらよい雰囲気。ちょっと覗いてみましょう。

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ちょ、、、「ちょっとよい雰囲気」どころじゃなかった。エキゾティックでもあり、素敵すぎる中庭に遭遇。許可をいただいて撮影してきました。

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建物の雨戸と色を揃えたアスパンガス。

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あー、ここでリモートワークしたい←写真は歩いてナンボのお仕事です。

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風見鶏、よく見ると灯台とカモメです。これは灯台に呼ばれているのかしら、、、←出ました。

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椅子の背が掠れているところがいいですね。暖かくなったら、ここで英国式アフタヌーンティーでもいかがですか。

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郵便局だった場所を改装して、1957年からホテルとして営業しているそうです。近いうちに戻ってきたいですね。

Hotel Les Fuchsias

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というわけで、呼ばれているような声が聞こえた(←しっかりしろ)灯台へと来てみました。ヨーロッパで2番目に高い、ガットヴィルの灯台です。ちなみに1番目もフランスで、ブルターニュ地方のヴィエルジュ島にあるそうです。

Le phare de gatteville

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登る、今日こそオレはこの灯台を制覇する!←いや、初めてだし。コロナ禍ということで人数に制限があり、事前予約制な上に、登って降りるまで30分制限というタイムアタックでした。

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途中で窓からの海を眺めながら、階段を登っていきます。

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349段。パリのノートルダム寺院よりちょっと低いくらいの高さです(でも息は切れる)。

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頂上(?)に到着。おおー、ノルマンディの海も美しい。

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見下ろすとちょっと怖いくらい。お、お母さん気をつけて。

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最上部。灯台に特徴的なフレネルレンズは、19世紀にフランス人の物理学者フレネルが開発したものだそうです。なんかかっこいい(小学生)。

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上から眺めるエメラルド色の海。もう1枚だけ、、と撮っていて、「早く降りてくださいー」と急かされたのはワタシです。すいません。

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灯台の帰り道、これも宿のご近所でラ・ペルネルという町にある役所を見学に。わずか24㎡という大きさで、「フランスで最も美しく、小さな市役所」として2016年に表彰されています。

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すぐ隣が展望スペースになっていて、ここでお散歩中の犬に出会いました←やっとか。

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家族で旅行中のリラと、その飼い犬ベベル。

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ベベルは道に捨てられていたそうで、種類も年齢もわからないと。テリア系っぽいですね。

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「おー、見晴らしいいね、ここ」

降ろすと走り回って手がつけられないということで、今日はずっと抱っこのベベルくん。

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「空中散歩は楽でいいぞ」

だよね。

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脱力感が、何とも愛らしいベベルでした。優しい家族に出会えてよかった。

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前回に続き、駆け足でコタンタン半島をご紹介しました。日本人にとってフランス旅行の目的地として、モンサンミッシェルはあってもコタンタン半島に来ることはまずないと思うのですが、このブログ記事で「呼ばれている」と思った方は、ぜひお仲間になりましょう。次回はパリからお伝えする予定です。どうぞお楽しみに。

吉田パンダ

写真家。長年住んだパリを離れ、現在フランスはノルマンディー地方にて、犬猫ハリネズミと暮らしている。庭づくりは挫折中。木漏れ日とワインが好きで夢想家、趣味はピアノ。著書に『いぬパリ』(CCCメディアハウス刊)がある。instagramは@taisukeyoshida

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