
南仏プロヴァンス、岩山の小さな町から
いぬパリ
新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ「いぬパリ」を宜しくお願い申し上げます。早いものでmadame FIGARO.jpにて連載8年目! 飽き性の自分がこんなにブログを続けられているのも、周りの人達に支えられてのことと感謝しております。2016年が皆さんにとって幸せと平穏の一年となりますように。このブログ、一応月に二回の更新と決まっているので、今年こそ締め切りをちゃんと守ってね自分、頼むよパンダさん。さて、三が日にFacebookを眺めていた時のことです。皆が今年の抱負やテーマをタイムラインに書き込んでいるのを見て、自分の場合は何だろうと考えました。写真=出会うことなので......出会い系? いやいや、ちがうちがう......会う、meet、meat、肉、肉食べたいな......炭火で......
ジュジュジュー!(←オイ)。
などなど紆余曲折、「会う」でいいんだけど、どうせなら字体もかっこ良くということで「邂逅」の逅の一字を今年の漢字にすることにしました(勝手に)。この「逅」という字、語源を調べると「偶然に佳き人、モノに出会う」という意味らしいのですが、それはそれ(?)。世界に出会い、シャッターチャンスに巡り会い、自分に出会ってかわいこちゃんにも出会うという、都合のいい一年になりますように。
さてさて、今年の始まりは去年の6月にもフィガロで訪ねた、南仏プロヴァンスから。去年の暮れに撮影で再訪しました。
小さな町の中心部には、苔生した噴水。本誌でも紹介した岩山の町、セニョンに戻ってきました。
町で唯一、お菓子屋でサロン・ド・テで、パン預かり所で、コーヒーが飲めて、アイスが売っていてインターネットもできる『クリスティーヌの家』。シーズンオフのせいか、お休みです。ただでさえお店が少ないのに、ここ以外もカフェやレストランは軒並み閉店していました。
誰もいなくたってくじけない。天気はイマイチでしたが、今回も登りましたよ岩山に。ヤッホー!!! ←言わない言わない。
葉を落とした樹々が、ヤドリギのネックレスをつけているようで。
皆が眠ってしまったかのように静かな町ですが、素敵な手作りジュエリーのお店「Les Bijoux de Carolina(レ・ビジュー・ドゥ・カロリーナ)」は営業していました。本誌ではスペースがなく掲載できなかったので、ブログにてご紹介。
「こんにちワン。花が咲き乱れる季節もいいけれど、冬の静かな南仏もいいでしょう?」
看板娘、ジャック・ラッセル・テリアのイリスがお迎えしてくれます。
オーナーでクリエイターのカロリーナさん。フィレンツェでおばさんが宝飾店を営んでいて、その工房でジュエリー作りを学んだのだそうです。淡水パールや天然石を使った、カラフルなアクセサリーが棚に並びます。それにしてもイリス、お腹がむちむちですな。ちなみにお店の場所、カロリーナさんと名刺交換したのですが、あとで見ると住所が書いていませんでした。歩いて5分で終わるメイン通りの真ん中あたりを左に入ったところなのですが......わからなかったら町の人に「宝飾店のメゾン・カロリーナはどちらですか?」と聞いてみて下さい←アバウトでごめん。
南仏プロヴァンスから、小さな宝飾店と看板娘をご紹介しました。次回も引き続きプロヴァンスからお届けする予定です。どうぞお楽しみに!