ロンドンとベルギーに近いパリのオテル・アビチュエル!?

PARIS DECO

ユーロスター、タリスといった列車の発着駅であるパリの北駅。そのすぐ近くに、Hotel Habituel(オテル・アビチュエル)がもうじきオープンする。駅の建物の右脇にあり、ホテルの通り側の部屋の窓を開けると駅舎が向かいに! という立地だ。パリからロンドンやベルギーに出かける、というような滞在をするときに便利なホテル。右岸の開発はどんどんと北へと広がっていて、レストラン、バーが次々と生まれるボボ地区も遠くない。

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通り側の部屋の窓の向かいには、北駅。部屋によっては窓の遠くに、サクレクール寺院が眺められる。

このホテルのインテリアは、話題のデコレーターによるグラフィックでスタイリッシュという最近の流行のタイプとは少々異なり、カジュアル加減がほどよい。パリジェンヌのアパルトマン風という等身大のインテリアで人気のHotel du Temps(オテル・デュ・タン)と同じトリオが、このホテルの仕掛け人だ。

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オテル・アビチュエル。気取りのないインテリアの客室はシングル120〜、クラシック160ユーロ〜、スーペリア180ユーロ、スイート260ユーロ〜 。

そのトリオとは、プレタのブランドThomsenのデザイナーだったアリックス・トムセン、彼女の友人で舞台装置や室内装飾を手がけるローラ・レオナールという二人の女性、そしてオーナーのヨアン・マルシアーノである。ヨアンが初のホテルであるオテル・デュ・タンを開くにあたり、女性のインテリア・デザイナーを探していた時に紹介されたのがアリックス。もっともアリックスはセンスの良さは知られていたものの、自宅以外を当時はまだ手がけたことがなく……仲良しのローラと組んで、ホテルの内装を手がけることにした。ヨアンも彼女たちと一緒になって、壁をペイントしたり、家具を調えたり。まるで自宅のインテリアを作る感じに楽しみながら、オテル・デュ・タンを仕上げた。

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フロントにもバーにも自然素材のヴィンテージ家具を配置。

彼の2つめのホテルのインテリアも、彼女たちに声をかけた。駅前ホテルゆえに、このホテルのインテリアのインスピレーション源は旅である。それも、気楽なバカンス。アフリカ風、イギリス風、北欧風……素材はシザル、テラコッタなど。アリックスとローラが掘り出したヴィンテージ家具、照明器具など一点ものを配しているので、部屋のインテリアはひとつひとつ異なる。

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鏡、ランプ、ゴミ箱などローラが蚤の市などで掘り出してきた一点ものが、部屋に個性をプラスしている。

ホテル内に飾られている昔の写真には、ちょっとしたエピソードが。これらは、ローラがベルギーで見つけたある家族の200点の写真なのだそうだ。同じ顔ぶれがバカンスに出かけ、結婚式に出席し、バースデー・パーティで弾けて……。

1階、フロントの奥に朝食室があり、ここは宿泊客以外も利用できるカクテル・バーも兼ねている。また界隈にはインド料理店は多いものの、気の利いた食事をとれる店が少ないことから、クロック・ムッシューなど軽食がここでとれるようになるそうだ。内装のわりには価格も手頃なホテルなので、列車の旅がないときでもここに泊まり、“いつものホテル (オテル・アビチュエル!)”にするのもいいかもしれない。

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最上階のスイートルーム。淡いピンクの壁と辛子色のソファのカラーハーモニーに、陶器のランプがヴィンテージタッチを添える。

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スイートルームの広々としたバスルーム。大きな天窓から光がたっぷりと差し込み、快適なバスタイムが過ごせる。

Hotel Habituel(オテル・アビチュエル)
168 Rue du Faubourg Saint-Denis,
75010 Paris
http://hotelhabituel.fr
大村真理子 Mariko Omura
madameFIGARO.jpコントリビューティングエディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は「とっておきパリ左岸ガイド」(玉村豊男氏と共著/中央公論社)、「パリ・オペラ座バレエ物語」(CCCメディアハウス)。

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