マイ・フレンチ・カントリー・ホームから届く箱詰めのフランス。

PARIS DECO

外国人の視線で語るフランスのアール・ド・ヴィーヴルが人気

ノルマンディーに住む英国女性シャロン・サントーニ。4人目の子が13歳を迎え、子どもに手がかからなくなったところで、さあ自分の時間をどのように有効に使おうか、と考えた。誰が読むかはわからないまま、2010年に彼女が始めたのはブログ「My French Country Home(MFCH / マイ・フレンチ・カントリー・ホーム)」だった。彼女の果てしないフランスへの愛、仏的アール・ド・ヴィーヴルの魅力、田舎の暮らしを綴る英語のブログだ。アメリカでおおいに読まれるようになったという。フランス人には当たり前に見えることやものも、外国人の彼女が向ける憧憬の視線を介して語られると、その輝きは倍増。ブログの中には蚤の市やブロカントでの掘り出し物の話なども織り込まれ、彼女が選ぶ古い品々が素敵だというので「ぜひ一緒に掘り出しものをしたい!」というリクエストが徐々に舞い込むように……。

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シャロン・サントーニがブログを発信するノルマンディーの家。ここに居を構える前、彼女はプロヴァンス地方、パリ……フランスの様々な土地で暮らしたそうだ。www.SHARONSANTONI.com

「それに応えて、2016年にツアー(MFCH Tours)のオーガナイズを始めました。毎回5泊6日の旅で、内容はアンティークの買い物はもちろん、ガストロノミーレストランでの食事、料理教室、プライベートガーデンの見学……旅の地方によってはワイン畑訪問なども。参加者は単独で、あるいは姉妹で、あるいは友達と一緒にというように、女性が圧倒的です。旅の行き先は毎回変わり、ノルマンディー地方、ブルゴーニュ地方、プロヴァンス……」

ツアーをスタートした翌年、シャロンに新たなアイデアが浮かんだ。フランスのサヴォワールフェールが生きた職人技が生む品をはじめ、メイド・イン・フランスのハイクオリティの品を詰めたボックスの販売である。

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メイド・イン・フランスを詰めたサプライズボックス  

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左:シャロン・サントーニ。彼女が選んだ品を詰めたボックスはDHLで海外に発送される。右:彼女は雑誌「My French Coutry Home」も編集発行。ボックス予約者がこの購入を希望すると、ボックスにこれも詰めて発送される。

「3か月に一度の発送です。毎回テーマを決めていて、たとえば17回目となる今年の2月のボックスは“キッチン”でした。その前の昨年11月のボックスのテーマは、“ホリデー・シック”。箱の中には何が?というのは、予約購入者がボックスを受け取った時のサプライズなんです。開けてみてのお楽しみ! 自分の友達に贈るなら?と考えながら、いつも私はボックスに詰める品を選んでいます。毎回必ずマイ・フレンチ・カントリー・ボックスのために作られたエクスクルーシブ品も。それに、びっくりされるようなクレイジーなアイデアがこの中には秘められてるんですよ」

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15回目のボックス(2020年8月)。テーマは“友達とディナー”。シャロンがこのテーマで選んだ品は、有名な陶器ディゴアンのオイルジャグ、サーブルの竹の柄のサラダサーバー、おなじみポメリーのマスタード、麻のリネンで知られるシャルヴェのテーブルランナー、アピス セラのロング・ハニー・キャンドル9本、オー・バン・マリーによるMCFHのためのエクスクルーシブ品の花柄トレイ、2020年のアーティスト、ピエール・イヴ・ボノによる植物のイラスト、そして一点もののアンティークのブローチだった。

それはテーマに合ったフランスのアンティークピースを詰めることだ。たとえばキッチンのテーマの時には、テーブルでサービスするための道具。ケーキサーバー、サービス用のスプーン……彼女がこのために掘り出す一点ものばかりなので、受け取る人ごとに違う品となる。なお毎年彼女が選ぶフランスのアーティストによる水彩画も含まれ、年間購入者は1名のアーティストの作品4点を揃えることができるのだ。このMFCHのボックス、いよいよ日本も含めアジア諸国への発送も始まった。次回のボックスは5月。このほかにも、ウェディングやアルチザンをテーマにしたスペシャルボックスの販売もMFCHでは行っている。

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左:ボックス(22.5×20.5×11.5cm)の中には、詰められている品々についての小冊子も含まれている。 右:2021年2月の最新ボックスのテーマは“キッチン”。

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左は5回目のボックス(2018年2月)、右は7回目のボックス(2018年8月)。毎年2月、5月、8月、11月の4回だ。4ボックスの年間予約購入Yearlyは980ドル、1回ごとの購入One-Offならボックスは275ドル。またQuaterlyという予約購入法もあり、これは3カ月ごとの支払いで、予約をいつでも解除できる。ボックスの価格は255ドル。詳しくはmystylishfrenchbox.comにて。

大村真理子 Mariko Omura
madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター
東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。フリーエディターとして活動した後、「フィガロジャポン」パリ支局長を務める。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。
Instagram : @mariko_paris_madamefigarojapon

réalisation : MARIKO OMURA

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