Parisienne file.vol.9 ルイーズ・ダマス/セレクトショップオーナー兼ジュエリーデザイナー
パリジェンヌが考える、パリジェンヌスタイル。
パリジェンヌファイル
パリジェンヌスタイルとは?
「パリジェンヌのスタイルってひとつじゃない。大切なのは、自分らしいアリュールを持っていることだと思うわ。話し方、歩き方、読書中の横顔、物を探している時のイライラした表情…。佇まいそのものに、その人らしさが現れて、そしてエレガントであること。それが、わたしにとってのパリジェンヌ像よ」。
ルイーズの口から語られる言葉には、生粋のパリ生まれ、パリ育ちならではの説得力があります。
そんな彼女のファッションスタイルは、ゆったりとしたシルクのシャツにシルエットの綺麗なヴィンテージのジーンズ。そこにスニーカーをあわせるのが、いつもの定番。たまにソワレやディナーに行く時には、ジュエリー使いやヒールのシューズでブラッシュアップします。
「どんな時でも気負いなく、自然体でいられることが大切。シンプル&エフィカスがマイルールなの」。
真っ赤な口紅も、自分らしくないからとつけない。その潔さこそが、ルイーズのパリジェンヌスタイルなのです。
小さなビジューに香りや本、自分らしさをつくるもの。

【シルクのシャツ】
シンプルなシルクのシャツは、ルイーズの着こなしのマストアイテム。ヴィンテージショップで素敵な柄のシャツや、老舗のメンズブランドなど見つけるとつい買ってしまうほどのファンだそう。「着た時の肌触りのよい感触が大好き。ゆったりめのサイズを選ぶと、身体の動きにあわせて柔らくて美しいシルエットが作れるのが魅力です」。ジーンズとあわせてラフにコーディネートします。

【小さなビジュー】
普段は、華奢なリングの重ね付けを楽しんでいるというルイーズ。自身のブランドをメインにして、一番右のダイヤの指輪は、曾祖母から受け継いだ婚約指輪。ナチュラルメイクなので、フープピアスで顔まわりにほんの少し華やかさを添えます。

【パリの本】
左は、14区のレストラン「A MI-CHEMIN」のオーナーシェフであるルイーズの義理の叔父が執筆した料理本。洗練されたフレンチ&チュニジアのヘルシーなレシピはお料理の参考に。右は、パリ在住のアメリカ人ジャーナリストが刊行したパリガイド本。旬なアドレスが紹介されているので、眺めるだけでワクワクします。

【香りキャンドル】
フランスメイドの香りキャンドルブランド「Kerzon」は、強すぎない洗練された香りが好きで、自宅に居る時は欠かさずに愛用中。「お気に入りの香りはあるだけで、満ち足りた気分になれるから、ルームフレグランスは大切です」。特に好きなのは、”Baie"(液果)の香り。




セレクトショップ『atelier Couronnes』オーナー兼ジュエリーデザイナー パリ生まれの27歳。ソルボンヌ大学で近代文学を学ぶ。趣味で作り始めたジュエリーが友人・知人を通じて口コミで人気となり、オーダーを受けるようになったのがきっかけで、ジュエリーブランド「Louise Damas paris」をスタートさせた。15年6月にレザー小物のブランド「Fauvette paris」と共同で10区にアトリエを兼ねたブティック『Ateleier Couronnes』をオープン。彼女たちの作品以外にモード小物や雑貨を取り扱っている。
www.atelier-couronnes.com
photos:SHIRO MURAMATSU, réalisation:HIROKO SUZUKI