Parisienne file.vol.17 エミリー・マラン/ Studio Marant創立者&アートキュレーター
パリジェンヌ、バレンタインの行き先別デートスタイル。
パリジェンヌファイル
フランスのバレンタインデーは、日本のようにショコラを渡して女性から男性へ愛の告白をする日ではなく、La Fête des Amoureux(恋人たちのお祭り)として、男性が女性へバラの花を贈るのが一般的です。立派なブーケもいいけれど、さりげなく1本だけでも素敵!
でも、近ごろは、ジュエリーショップやショコラティエ、ランジェリーショップなどがロマンティックなディスプレイで盛り上げて、季節のイベントとして定着してきました。
さて、リアルパリジェンヌ、エミリーのバレンタインデーの過ごし方は?
「気になっているアートの展覧会を廻って、その後は、顔なじみのビストロに2人で食事に行くことが多いですね。バレンタインだからって、特別な場所に出掛けるのではなくて、いつもと変わらない雰囲気の中で過ごしたいから」
そんな日のドレスコードも気負わず、自分らしくがモットー!
鮮やかなグリーンのドレスにペタンコソールのミュールを合わせたり、コンビネゾンにライダースジャケットとローファーを組み合わせて、フェミニン×カジュアルなコントラストを楽しむそうです。
コントラストを楽しむ、特別な日のドレスコード。
【いつものビストロへ、ディナーに】
スリーブがアクセントのラヴィ・カルーズのブラウスに、マックス・マーラのパンツを合わせたマスキュランな着こなし。イザベル・マランのゴールドシューズと、ランセルのバッグでロマンティクに。
【ホテルのバーでアペロタイム】
ラヴィ・カルーズのオフショルダーのドレスは、セクシーな印象がお気に入り。プラダのシューズと合わせて、スイートなコーディネートに仕上げます。
【アートのエクスポジションへ】
NYのヴィンテージショップで買ったコンビネゾンに、クレージュのライダースとJ.M.ウエストンのローファーをあわせて。動きやすいけれど、モード心も満足するコーディネートです。
【カジュアル、ブランチデート】
構築的なシルエットのドレスは、ノーアクセでシンプルにスタイリングします。ペタンコソールのミュールを合わせて、シック&カジュアルのコントラストが今の気分。
パリ生まれ。リセを卒業後に渡英し、ロンドンのアートスクールに留学。パリに戻り、15区のMod Art internationalでモードを学ぶ。2015年に現代アート企画のプロジェクトオフィス兼オンラインショップのStudio Marrantを設立。アートキュレーターとして活躍中。 https://studiomarant.com
photos:AYUMI SHINO, réalisation:HIROKO SUZUKI