Parisienne file.vol.24 サラ・ジョーダン/室内建築家
心地よさを大事に、パリジェンヌのバカンススタイル。
パリジェンヌファイル
2018年のバカンスは、3回に分けて楽しんでいるというサラ。
この日は一週間滞在した南仏から戻ったばかり。
こんがりと陽焼けしたブロンズ色の肌がヘルシーな美しさを醸し出しています。
「子供のころは、同じ場所にひと月近く滞在して、家族とのんびり過ごすのが定番だったけれど、近ごろはひと夏に数回のバカンスを計画することが多いですね」
女友達と、恋人と、そして家族というように、メンバーとディスティネーションを変えて、異なるスタイルの休暇を楽しむのが、近頃のパリジェンヌのバカンススタイルです。
今回は、サラに旅先のファッションスタイルを紹介してもらいました。
「旅のスタイルで大切なのは、コンフォートであること。トレンドも少しは気にするけれど、それよりも自分が心地よいと感じることが重要なので、肌なじみのいい着慣れたTシャツや、カットオフしたデニムは絶対にマスト。夜のお出掛け用のブラックドレスや、さらりと一枚で決まるシンプルなドレスもスーツケースに必ず入れます!」
旅先に持っていきたい、着慣れたアイテム。
【ジレのように羽織るロングシャツ】
海辺で風が強いときや、日が暮れてから肌寒いときのために羽織ものは必須アイテム。ZARAのボーダーキャミと、リーヴィスのホワイトデニムの上に、メドモワゼルのロングシャツを重ねて、1960年代風のフレンチシックなアレンジが完成しました。
【ラッキーカラーの真っ赤なドレス】
去年の夏にサントロペのブティックでひと目惚れしたドレス。「一枚でも華やかさを添えてくれるので、バカンスのときに重宝しています。赤はわたしのラッキーカラーなので、旅先でハッピーな出来事に巡り会えるようにというお守りでもあるんです」
【スタイリングを格上げする大胆なプリント】
「これがわたしの定番スタイル! タンクトップにカットオフジーンズ、そしてシャツをさらっと羽織ります」。ZARAのボタニック柄のシャツドレスをタンクトップの上から羽織れば、カジュアルなのにおしゃれな印象のバカンスルックに変身です。
【夜のお出掛けにオールブラック】
日中のカラフルな装いから一転して、夜は黒の装いが多いというサラ。「ミニドレスだったり、マキシ丈ドレスだったり、毎年アイテムは違うけれど、旅先には必ずブラックを持っていきます。今年は大胆なカットワークの入ったコンビネゾン。カットソー素材で着やすいし、スタイルよく見えるのもお気に入りのポイントです」
パリ西部の郊外ヌイィ=シュル=セーヌ生まれ。ペニンゲン高等美術学校で室内建築を学ぶ。卒業後渡米し、ニューヨークの建築事務所で1年間インターンシップを経験後、パリに戻り自身のオフィスを立ち上げる。メキシコとガテマラで新設ホテルの内装を手掛けるなど、ヨーロッパ以外でも幅広く活躍中。
photos : SHIRO MURAMATSU, réalisation : HIROKO SUZUKI