Parisienne file vol. 43ティファニー・ブエル/アーティスト
アクセサリーは、憧れのパリジェンヌをイメージ。
パリジェンヌファイル
パリに暮らす、パリジェンヌのファッションやライフスタイルを紹介する連載「パリジェンヌファイル」。今回はまだ肌寒い3月、自宅での撮影に協力してくれたパリ16区に暮らす、ティファニーをご紹介。ミックススタイルを披露してくれた前回に続いて、今回はコーディネートに欠かせない小物たち。
「パリジェンヌのイメージで最初に思い浮かぶのは、仕事を持ってインディペンデントであること。私のまわりの女性たちも本当によく働く。自信に満ちて堂々としながら、気負いがなくて自然体、リラックスしているの」
ティファニーにとって憧れのパリジェンヌの代表は、シャーロット・ランプリングとジョージア・オキーフ。
「あれ、ふたりともフランス人じゃないわね(笑)。でも、佇まい、醸し出す雰囲気、表情などすべてがパリっぽい。無駄に笑わないところも凛としていて好きなの。彼女たちに共通するモノトーンの潔い装いもパリのイメージにぴったり。私もモノトーンをはじめ、シンプルなスタイルに小物合わせでオリジナリティを楽しみたいと思っています」
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シンプルスタイルには、主張の強い小物を。
1970年代の映画に登場しそうなイタリアのおばあちゃんのイメージ。スクエアなフォルムで大ぶりなフレームがお気に入りのサングラスは、クレージュの2019年春夏コレクションから。
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柔らかいシープレザーで肌触り抜群のグローブはリスボンで購入。発色のよいオレンジ色もモノトーンのコーディネートのアクセントにぴったりで、真夏以外の3シーズンに愛用中。
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ハンドメイドで作られるイギリスブランド、ウルフ&ムーンのピアスは、耳元で揺れるアーティスティックな形と光沢ある真珠貝素材がお気に入り。
パリ11区生まれ、生粋のパリジェンヌ。アート工学に特化した歴史あるリセでモードデザインを学び、デュペレ美術学校でもモードを専攻。在学中からスタイリスト活動をスタートし、同時に2年間プライベートスクールで子どもたちに絵を教える。現在はモワナ(Moynat)とのコラボレーションをはじめ、デッサン、イラスト、オブジェ制作などを手がけるアーティストとして幅広く活躍中。
Instagram:@tiffanybouelle
パリ在住のスタイリスト、ライター、ファッションコンサルタント。日本でスタイリストとしてキャリアをスタートし、渡仏。その後、長年にわたり「フィガロジャポン」をはじめ、さまざまなメディアでモードや旅などの最新情報を届ける。Instagram : @suzukichako
photos:YUSUKE KINAKA, réalisation : HIROKO SUZUKI