Parisienne file vol. 48 イリス・ジャクロ&シャンタル・ブルビゴ/映画製作&文筆業
パリジェンヌ、母と娘の白シャツスタイル。
パリジェンヌファイル
パリに暮らす、パリジェンヌのファッションやライフスタイルを紹介する連載「パリジェンヌファイル」。今月は文筆家として活躍する母シャンタルと映画製作会社に勤務する娘イリスのふたりをご紹介。まずは、ふたりのお気に入り“白シャツ”のスタイリングから。
「ジャン=ポール・ベルモンドのファンだった父に連れられてよく映画館に通ったわね。『恐怖に襲われた街』や『危険を買う男』など数々の作品の中で彼が着こなしていたシャツ姿がとてもエレガントで素敵だなと子ども心に思っていたの。きっとそれがきっかけでシャツが好きになったんだと思うわ」。そんな母シャンタルの影響を受けて、娘のイリスもシンプルなシャツ好きに。ウエストを絞っていないストレートなシルエットや、小さなスタンダードの襟、カフスのちょっとしたディテールなどデザインがシンプルなメンズのシャツがふたりとも大好きだそう。「ママのクローゼットから時々借りるの(笑)。お互いのスタイリングによって同じシャツでも違う表情になるのもおもしろいのよ」
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メンズライクなママンと、センシュアルなフィーユ。
マスタード色が華やかなメンズスタイルのシャンタル。半世紀前から続く老舗シャツメーカー、アラン・フィガレの白シャツにパリ発のクロエ・ストラのマスタードパンツをコーディネート。足元はナイキのスニーカーで軽快にまとめて。
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シンプルシャツに合わせたのは、エスニック柄。ろうけつ染めに由来する西アフリカのワックスと呼ばれるプリントは、今年パリで大人気。パリのリアルブランド、レ・プティットで購入したスカートに合わせたスタイリング。
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イリスは高めの位置でシャツの裾を結んで、ハイウエストパンツを合わせたこなれ感いっぱいのスタイル。&アザーストーリーズのストライプパンツにニューバランスのスニーカーをプラス。
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メンズシャツの上にパパのプラダのジャケットを合わせて、タイダイ柄のパンツで80年代風エッジーさを加えたコーディネート。パンツはオーストラリアのI.AM.GIAのもの。
ブルターニュ出身。レンヌの大学在学中にLAのUCLAでシナリオを学んだ。帰国後1987年より映画のスタイリストとしてキャリアをスタート。その後小説家として活動し、現在6冊目を執筆中。
娘・Iris Jacrot
パリ生まれの23歳。映画のスタイリストだった母の影響で、6歳から演劇の勉強を始め、19区の演劇学校、クール・フロランで演技を学ぶ。現在は監督を目指して、映画製作会社に勤務。
パリ在住のスタイリスト、ライター、ファッションコンサルタント。日本でスタイリストとしてキャリアをスタートし、渡仏。その後、長年にわたり「フィガロジャポン」をはじめ、さまざまなメディアでモードや旅などの最新情報を届ける。Instagram : @suzukichako
photos : AYUMI SHINO, réalisation : HIROKO SUZUKI