ブランド名品物語。file.02

メゾンの魅力を語るうえで欠かせないのが、
その象徴ともいえるアイコンたち。
第2回はパールが仲よく並ぶ姿が印象的な
TASAKIのジュエリー「バランス」のお話。

直線に並んだパールが奏でる、
かくも美しい均衡。

「バランス」のリングが2010年に発表された時、その革新的なデザインに誰もが衝撃を受けた。それから10年。ダイヤモンドパヴェが煌めく新シリーズがここに。

「バランス ネオ ダイヤモンド パヴェ」リング(WG×あこや真珠×ダイヤモンド)¥1,320,000、ペンダント¥594,000(WG×あこや真珠×ダイヤモンド ※ともに銀座本店先行発売)、「バランス ダイヤモンド パヴェ」ピアス(WG×あこや真珠×ダイヤモンド)¥572,000/以上TASAKI ブラトップ¥3,300、中に着たショーツ¥2,750/ともにガイリスヴァ(エイチ ビューティ&ユース) ニットプリーツスカート¥39,600/ババコ

小さなパールの連なりに、
象徴的なバーとダイヤモンドが輝く。

新たに仲間入りした「バランス」の“プチ”シリーズから、小さな4.5mmのパールを連ねたネックレスがお目見え。その流れるようなラインの中に、「バランス」を象徴するようなアイコニックなバーと小さなダイヤモンドが密やかに佇んでいる。

「“プチ” バランス クラス」ネックレス(YG×あこや真珠×ダイヤモンド ※銀座本店先行発売)¥792,000、ピアス(YG×あこや真珠×ダイヤモンド)¥203,500/ともにTASAKI 水着¥9,350/メアリー ヤング(エイチ ビューティ&ユース)

「バランス」誕生10周年に
ふさわしい、エターナルな煌めきを。

パールを直線に並べた「バランス」の特徴的なデザインは、かのニュートンのゆりかご(バランスボール)にインスパイアされたもの。「バランス」誕生10周年を記念した新シリーズから、真珠とダイヤモンドパヴェが美しさを高め合うリングを。華やかさと繊細さが同居する、その心地いいハーモニーと緊張感に酔いしれて。

「バランス シグネチャー ディケイド パール アンド ダイヤモンド」リング(WG×南洋真珠 白蝶×ダイヤモンド ※銀座本店先行発売)¥3,300,000/TASAKI ブラトップ¥10,450/メアリー ヤング(エイチ ビューティ&ユース)

夢見心地なパールを、
モダンにアップデートする。

まるで着けたときに指の上に浮遊するような印象を与える「バランス ネオ」。パール特有のクラシックな表情、ロマンティックな趣はそのままに、バーの直線を強調することで、よりモダンなムードを手に入れて。TASAKIオリジナルのSAKURAゴールド、そしてエレガントなイエローゴールドの2色展開。

左:「バランス ネオ」リング(SG×あこや真珠) 右:(YG×あこや真珠 ※ともに銀座本店先行発売)各¥275,000/TASAKI

クラフトマンシップが実現する、
繊細なスペシャルピース。

総計5.86カラット以上のダイヤモンドパヴェをあしらった、まさに「バランス」10周年を祝うにふさわしい逸品。これはTASAKIが誇る卓越したクラフトマンシップによって作られたもの。真珠のような真円に職人がひとつひとつダイヤモンドをセッティング。その美しい輝きを最大限に引き立てている。

「バランス シグネチャー ディケイド」リング(WG×ダイヤモンド ※銀座本店先行発売)¥7,260,000/TASAKI
  • 「バランス ネオ ダイヤモンド パヴェ」リング(WG×あこや真珠×ダイヤモンド ※銀座本店先行発売)¥1,320,000

  • 「バランス ネオ ダイヤモンド パヴェ」ペンダント(WG×あこや真珠×ダイヤモンド ※銀座本店先行発売)¥594,000

  • 「バランス ダイヤモンド パヴェ」ピアス(WG×あこや真珠×ダイヤモンド)¥572,000

  • 「“プチ” バランス クラス」ネックレス(YG×あこや真珠×ダイヤモンド ※銀座本店先行発売)¥792,000

  • 「“プチ” バランス クラス」ピアス(YG×あこや真珠×ダイヤモンド)¥203,500

  • 「バランス シグネチャー ディケイド パール アンド ダイヤモンド」リング(WG×南洋真珠 白蝶×ダイヤモンド ※銀座本店先行発売)¥3,300,000

ミニマルなデザインだからこそ、
ハイクオリティのパール、
そして緻密な技術が必要となる。

長崎県の佐世保港の外側、西海国立公園内にある九十九島にも自社の真珠養殖場がある。
真珠の選別に欠かせないといわれているのが自然光。神戸にあるアトリエでは直射日光を避け、いちばん光が安定している北向きの窓に向かって作業が進められる。

自然界の神秘の結晶として、古くから愛されてきた真珠。こと豊かな海に囲まれた日本では、身近な宝飾品として愛されてきた。その日本での真珠の歴史に大きく貢献してきたブランドがTASAKIだ。1954年、真珠の養殖から加工、販売までを一貫して行う会社としてスタート。独自の研究所も設立し、真珠の養殖に心血を注いだ日々。その後、日本で丁寧に育てた最高品質の真珠を核に、オリジナリティあふれるデザインで、世界中から愛されるジュエリーブランドへと成長した。現在でも、長崎の九十九島やミャンマーのドーメル島などに真珠の養殖場を持ち、創業当時から変わらず、海の恵みに敬意を払いながら、より美しい真珠作りに取り組んでいる。

タクーン・パニクガルがバランスボールをインスピレーション源にして描いた「バランス」のリングのデザイン画。
高い技術を持ったクラフトマン抜きではTASAKIの成功は語れない。クリエイターたちの自由な発想は彼らの手でジュエリーになる。

そんなTASAKIが大きく舵を切ったのは2009年。クリエイティブ ディレクターにニューヨークで活躍するデザイナー、タクーン・パニクガルを抜擢し、イメージを刷新することに。そして、その転換期の象徴とも言えるのが、翌年、10年に発表された「バランス」シリーズ。まるで指の上でパールがバランスをとっているかのようなグラフィカルでミニマルなデザインを、実際のジュエリーに昇華することができたのは、TASAKIの総合力があってこそ。形を揃えるのが難しい有機物のパールを材料に、形、大きさ、光沢、色、品質がマッチするもののみを用い、卓越したクラフトマンシップを駆使して生まれたモダンなジュエリー。これぞ、真珠の養殖から加工までを自社で手がけるTASAKIだからできることなのだ。

「冠婚葬祭のようなフォーマルな時にだけ身に着けるものではなく、もっと日常的に身に着けられる楽しいジュエリー。ちょっとユニークだけど、真珠の持つ素材の美しさも表現できるデザイン――そう考えて最初に生まれたのが『バランス』シリーズでした」と語るのは、タクーン・パニクガル。

あれから10年。パールに新しい息吹を吹き込み、アイコンとして定着した「バランス」シリーズから、誕生10周年を記念した特別なピースが登場。新作のリングやネックレスを彩るのは、まばゆく輝くダイヤモンドたちだ。日本で唯一、デビアス社よりダイヤモンドを原石から取引できるサイトホルダーでもあるTASAKIにとって、ダイヤモンドもまたパールと同じく重要視しているもの。パールやダイヤモンドなどの最高級の素材に、才能あるクリエイターたちの斬新なデザイン。そして、それを可能にするTASAKIが長年にわたり培ってきた高いクラフトマンシップ。まさにこの3つが絶妙なバランスで調和することで、ブランドの新たな可能性がさらに広がるのだ。