

メゾンの魅力を語るうえで欠かせないのが、
その象徴ともいえるアイコンたち。
第4回は国内外で絶大なる人気を誇る
バオ バオ イッセイ ミヤケのバッグのお話。
日本を代表する衣服ブランドとして、独自のクリエイションを展開してきたイッセイ ミヤケ。そのものづくりから誕生した機能性、凡庸性、美しさを兼ね備えたプロダクトとしての「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」は、世界的に活躍する多くの女性たちにも愛されてきた。そして2000年、その「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ」のアイテムとして発表されたのが三角ピースを組み合わせたバッグ。そう、いまや海外でも大人気のバッグ「バオ バオ イッセイ ミヤケ」だ。その革新的なコンセプト、そしてオリジナリティあふれる製法で生み出されるバッグは、瞬く間に注目を集め、10年秋冬シーズンからはバッグブランドとして独立した。主軸となる三角ピースは模様ではなく、デザインとバッグを一体化させる重要なエレメント。モジュール化した三角ピースを組み合わせてバッグを構成することにより自由自在な形を無限に作り出すことが可能になった。さらに三角ピースを繋ぎ合わせることで平面が立体になり、フォルムにも変化が現れる。バッグをはじめとするさまざまなアイテムは、偶然の産物である美しさ、楽しさ、驚きを使い手に与えてくれる。そしてそれと同時に、生活のあらゆるシーンにマッチする実用性やデザイン性を備えているのも大きな魅力だ。「バオ バオ イッセイ ミヤケ」のバッグは、基本的には三角ピースを組み合わせながら、ピースのサイズや形状はアイテムによって少しずつ調整されてデザインされている。だからこそ、同じ素材、手法、形状でも完成したバッグから受ける印象が異なるのだ。
バッグ単体ではなく、使い手に新しいライフスタイルを提案する、時代に左右されない独自のクリエイションを追求してきた「バオ バオ イッセイ ミヤケ」は、今年でブランドデビュー10周年を迎える。そんな記念すべき年に展開される企画が「#hellobaobao」。この企画では、ブランドの原点ともいえる「ルーセント」シリーズのトートやポーチ、そして「ロック」のトートなどが元のサイズから4分の1になるようにデザインされたスペシャルなアイテムがお目見え。定番色から、ネオンカラーまで、豊富なカラーバリエーションで揃う。そのローンチに合わせ、今年初めには、表参道店などの限定店舗でサイズ変化を視覚的に楽しめるオリジナル動画を上映。自らも参加して撮影も楽しめる企画も話題に。シンプルで普遍的なデザインだからこそ、サイズが違うだけで、まったく異なる印象になる。このサイズ違いから生じるおもしろさも「バオ バオ イッセイ ミヤケ」ならでは。公式ブランドサイトのオンラインショップも6月1日にオープンし、8月には、このスペシャルアイテムも販売される予定だ。