河瀨直美や是枝裕和など、
日本を代表する映画監督とも親交の深いアニエスベーが
今シーズン、フィーチャーしたのはシネマ。
フランス映画を彷彿とさせるムードを漂わせ、
モトーラ世理奈とUTAが共演。
タイムレスなウエアを纏いシネマの世界へ――。
ヌーベルバーグの名作のような雰囲気を醸す、モノトーンのコレクション。レディスはかつてバターを包んでいたコットンガーゼに着想を得たやわらかな素材のスカートをメインに、ニットやベレー帽、グローブで黒を利かせて。メンズはイタリア製のヘリンボーンツイードで仕立てたコートに、今季の新色エクリュのジーンズを合わせ、ブルーのニットが黒い襟に爽やかに映える。
存在感のあるフェイスモチーフのニットを主役に、中にはフリルが愛らしいブラウスをレイヤード。スカートはデザイナーのアニエスベーが持っていた、古いベルサイユのポストカードにインスピレーションを得たデザイン。どこか懐かしい、美しいフランスの田園風景が広がる。フェミニンなスタイルこそ、意外なモチーフでハズシを加えて。
左上:鮮やかなパープルのドレスに丸いフォルムの帽子を合わせたスタイルは、1960年代のシネマに登場するヒロインのよう。右下:小花柄のシャツにはロング丈へと姿を変えたカーディガンプレッションを合わせて。ドレスもアウターも、ジャージーのテクスチャーで軽い着心地。ウエアに身体を委ねて、自然体で楽しんで。
左:60年代らしいオプティカルなスタイルの色彩が目を惹くミニ丈ドレスには、シンプルなパンツを重ねて。黒いタートルネックニットやパンツが、鮮やかな配色を引き立てる。右:紳士な印象のハットを目深に被り、ソフトな布地で着心地抜群のセットアップを合わせたら、中にはさり気なく遊び心を利かせた、ラファエル・グレイのグラフィティを施したアーティなTシャツを。
左上:スクエアフォルムの白いバッグはSとMの2サイズ。やわらかなレザーは使っていくほどになじみ、ワントーンからカラーブロックのコーデまで、スタイリングにアクセントを与えてくれる。右下:黒いバッグはアニエスベーが50年代のヒッチコック映画にインスパイアされたもの。“b.”アイコンがあしらわれた金具や使いやすいハンドルの長さも魅力。