エマモデル
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「高校生の頃、どうしても履きたかったのに、リーガルの大ファンの両親に『高校生にはまだ早い!』と言われて履けなかったんですよね(笑)」とエマさん。憧れを抱いていたリーガルのアイコンシューズを、自分色に染めていく!
北海道生まれ。文化服装学院在学中に読者モデルを始め、デビュー後すぐに数々の雑誌で表紙を飾り一躍人気モデルに。2014年から雑誌『ViVi』の専属モデルとして活躍。20年にはドラマ、映画作品ともに『妖怪人間ベラ』でヒロイン役として出演。
エマさんの地元、北海道旭川にあるリーガルショップは、子どものころから家族で訪れていた思い出の場所。「リーガルって、テディベアも作っていますよね。お店に行くたび、欲しいと駄々をこねていた記憶があります(笑)」とエマさん。今回のコラボプロジェクトが決まったときも、すぐ両親に電話をして報告したそう。「でも、このローファーはデザインが完成されているから、正直このままでも十分好きなんですよね。どう変えていこうかな……」
「ローファーって、クラシックでボーイッシュな感じが可愛いから、普段はダボっとしたデニムパンツとか、スラックスに合わせることが多いんですよね。だからもしアレンジするとしたら、もっとレディライクで、いまっぽいスタイリングにも合わせられるようなデザインにしてみたい」。リーガル本社でデザインチームや職人たちと話しながら、少しずつオリジナルシューズのアイデアを広げていく。「色は黒かブラウンかな……。どっちもきっと可愛いから、ひとつだけ選ぶなんて無理かも!(笑)」
靴選びの際に重視するのは、履いた時のバランス感だというエマさん。「普通のローファーはフラットでヒールも低いから、オリジナルシューズはもっと大胆な厚底にして、スタイルアップできる感じがいいかも。そうすれば、スカートとかドレスなんかにも合わせられて、スタイリングの幅も広がると多います!」。コンセプトが決まってしまえば、ここはこうして、そこはこんな感じでと、発想が一気にあふれてくる。「でも、こんなに厚底の靴、ちゃんと歩けるのかが少し心配(笑)」
チュールガウン¥30,800/ヴィンテージ(ジャンティーク☎03-5704-8188) ミニドレス¥81,400/クレージュ(エドストローム オフィス☎03-6427-5901) 中に着たボディスーツ¥26,400/シモーネ ワイルド(フィルグ ショールーム☎03-5357-8771) ソックス¥1,100/ミュージックレッグス(ぽこ・あ・ぽこ☎03-3477-5006)
エマさんのイメージ通りに完成したローファーは、ミニのワンピースドレスやチュールガウンといった、レディライクなアイテムにも違和感なくマッチ。「履き心地が一番心配でしたが、やっぱりリーガルさんの技術力ってすごいですね。爪先立ちしても全然平気(笑)。あと厚底って、爪先部分とか甲の部分が痛くなったりするんですが、これは普通のローファーと同じで安定感があって歩きやすい。こんなに厚底でスリッポンなのに、歩いても脱げにくいのが本当に不思議」。
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抜群の履き心地の秘密は、クッション性の高いインソールを採用したほか、アウトソールの爪先部分にわずかな傾斜をつけ、厚底でも歩きやすくなるような工夫が施してあるから。アイコニックなルックスはそのままに、大胆な厚底でフレッシュに生まれ変わった。
ソールを通常よりも約5cm厚く設計し、大胆なボリューム感に。アッパーが元のデザインのままだと全体のバランスが少し悪くなると感じたエマさんは、爪先周りにも厚みを加えた、ぽってりとしたシルエットを提案。木型から新たに作成された。
ライニングやロゴの色も指定して、脱いだ時も可愛く見える工夫を盛り込んだ。真紅のライニングに、ゴールドのロゴがシックでラグジュアリーな雰囲気。ソックスで履いても、裸足で履いても、パンツにもスカートにも、幅広いスタイリングに合いそうだ。