PERRIER-JOUЁT
BELLE EPOQUE 2015
ペリエ ジュエ
美食とグラスが語る、
優雅なシャンパーニュの秘密。
"シャンパーニュの芸術品”と謳われ、比類なき優美さをたたえるのが「ペリエ ジュエ ベル エポック」だ。2024年4月に新ヴィンテージである2015が登場、早くも愛好家たちの注目を集めている。美しきシャンパーニュの歴史を辿り、そのリュクスな楽しみ方を、小林圭シェフ監修のレストランと名門クリスタル、バカラのバーのスタッフたちに聞く。
ジャパニーズ・アネモネが示す、
自然と芸術への敬意。
ペリエ ジュエの設立は1811年。創設者夫妻が自然と芸術をこよなく愛していたことが、メゾンの哲学の礎となっている。ペリエ ジュエ ベル エポックはメゾンの最高キュヴェで、アール・ヌーヴォー華やかなりし時代の1902年、植物学者だったメゾンの2代目であるシャルル・ペリエの甥、オクターヴ・ガリスが、ガラス工芸家のエミール・ガレとのコラボレーションを実現させたもの。64年にガレが描いたジャパニーズ・アネモネ(秋明菊)のボトルがセラーで発見され、良いブドウが収穫された年のみだけにつくられるヴィンテージ・シャンパーニュ「ベル エポック(=美しき時代)」が誕生した。ガレが描いたジャパニーズ・アネモネは、モナコ王室に嫁いだグレース・ケリーにも愛され、多くの王室や式典の晩餐会を彩ってきた。そのたおやかな花は、いまの時代もボトルに美しく咲き誇っている。
シャルドネが生み出す、
高貴で優美な味わい。
ペリエ ジュエはシャルドネを美しく表現することから“シャルドネハウス”とも称される。土壌の特徴や日当たりの良さに恵まれたペリエ ジュエのブドウ畑では、最高級のシャルドネが生み出され、それらが唯一無二のシャンパーニュを造り出す。グラスの中からふわりと立ち上がるのは、シャルドネに由来するリンデンやサンザシ、白桃、白い花の華やかな香り。ふくよかな果実味と、清らかな酸味の調和も美しい。ペリエ ジュエ ベル エポック 2015の味わいは、“このうえなく優美”のひと言に尽きる。
最高醸造責任者のセヴリーヌ・フレルソンによれば、2015年は雨の多い冬と暑い春、寒暖差が大きい夏だったが、収穫前に涼しい気候に恵まれたことで、ブドウは酸をたたえて理想的に熟したという。 「このヴィンテージを初めて口にした時、カーネーションの優雅さをイメージしました。これは、ベル エポックの時代を象徴する花のひとつ。メゾンのスタイルを表現できたと安心しました」
ESPRIT C. KEI GINZA
エスプリ・セー・ケイ・ギンザ
“美食の研究所”で楽しむ、
感動のマリアージュ。
フランス版『ミシュランガイドブック』で、アジア人として初の3ツ星を獲得した小林圭シェフと、和菓子屋「とらや」が作ったレストラン。小林シェフの愛弟子でこの店を率いる杉本昌久シェフが用意したのは「オマール海老のフュメ」。最高級のブルーオマールに、スパイスを練り込んだバターをたっぷりと乗せ、じっくりと焼き上げたひと皿だ。サービスの直前には、小さな土鍋に燻した藁を入れ、網の上でオマール海老にその香りを“一瞬だけ”纏わせる。薫香と甘さが際立つ海老に添えられたオマール海老のソースが、味にさらなる深みを添える。驚くのは、そのソースの余韻の長さ。美しく続く滋味が、ペリエ ジュエ ベル エポック 2015と優雅に調和する。
自然に敬意を払い、
素材の味わいを生かす思想。
“美食の研究所”として2024年4月にオープン。店内はスタイリッシュな雰囲気ながら、木製のテーブルやカウンター、そして天井のオブジェが温かみのある空気感を醸し出している。「料理は、まず食材ありき。たとえばオマール海老なら最高のものを仕入れて、本来の持ち味を生かしたいですね」と杉本シェフ。料理から感じられるのは味の繊細さと深み、そして素材そのもののおいしさだ。それは自然に敬意を払い、ブドウの個性を大切にするペリエ ジュエの世界観との親和性を感じさせる。料理とシャンパーニュのリュクスなマリアージュ。その奥に隠されているのは、人をリラックスさせる優しさなのだ。
「コースをシャンパーニュでとおす」、ソムリエの勧める味わい方とは?
「ペリエ ジュエ ベル エポック 2015は“6月”のイメージ。アネモネが咲き誇る季節の爽やかさを思い起こさせます」と語るのは、シェフソムリエの中島一希。シャルドネ由来のしなやかな骨格と清らかな酸味が印象的で、キレのある味わいが心地よいと話す。
「数あるシャンパーニュの中でも群を抜いて華やか。これがテーブルにあるだけで笑顔があふれるのは、ペリエ ジュエの“マジック”ですね」 おすすめはペリエ ジュエ ベル エポック 2015の1本だけで、ディナーをとおすこと。温度は7℃からスタートし、肉料理には16℃が目安だという。 「香りが次々と変わり、シャンパーニュの多彩な表情が楽しめると思います」
ESPRIT C.KEI GINZA
- 東京都中央区銀座7-8-17 虎屋銀座ビル11階
- 営)17:30 ~ 23:00(L.O. 20:30)
- 休)日、月
- https://www.maisonkei.jp/esprit_c/
B bar Marunouchi
ビー・バー・マルノウチ
クリスタルの芸術品
バカラで味わう、
“ベル エポック”の妙味
ドアを開けると、迎えてくれるのは柔らかな光を放つクリスタルのシャンデリア。店内はシンプルな造りながらもラグジュアリーな空気感に満ち、バカラならではの世界観を感じさせる。
バカラは1764年にフランス・ロレーヌ地方に創業した。匠の技を持つ職人たちが自然の四元素“土”、“空気”、“火”、“水”からクリスタルを生み出し、それは美しい工芸品となって、当時のハイソサエティの人々や美術愛好家を魅了した。バカラの作品はアール・ドゥ・ヴィーヴル(生活美学)の精神を宿し、暮らしに彩りを与えてくれる存在として、多くの人々に愛されている。「B bar Marunouchi」はこの芸術品を体験するために誕生したバーなのだ。
グラスによって変貌する、
シャンパーニュの雰囲気。
「シャンパーニュの香りと味は、グラスによって変わります。ここでは、その違いを発見していただきたいですね」と語るのは、マネージャーの福田英徳。「バカラ」の魅力を知り尽くした人物だ。
「たとえば、シリーズ『マッセナ』のクープ型は味も香りも甘さが引き立ちます。デザートなどと楽しむのもいいですね。『ミルニュイ』と『アルクール』のフルート型から感じるのは質のよい酸味。時間が経つと果実の凝縮感が顔を出します。同じフルート型でもミルニュイはきめ細かな泡立ちが美しく、アルクールは軽やかな苦味が感じられて大人っぽい味わいに。そして『パッション』は香りの変容が素晴らしい。それぞれが個性豊かな表情を見せてくれます」
ひとつのシャンパーニュを、
違うグラスで味わうという楽しみ。
シャンパーニュは華やかで“気分が上がる”飲み物。高貴さもシャンパーニュならではの魅力だと福田は語る。
「ペリエ ジュエ ベル エポック 2015はとてもエレガントで繊細な印象。花やリンゴの蜜、ハーブのニュアンスがあって香り豊か。グラスによって印象が変わるのがとてもおもしろいです。ここではお好きなグラスを選び、楽しんでいただきたいと思います。ボトル1本を違うグラスで楽しむのもいいですね」 バカラのグラスは、照明を受けてたおやかな光を放つ。淡いゴールドのベル エポックが優美な表情を見せる一瞬だ。ここでは、“芸術を飲む幸福”に浸りたい。
B bar Marunouchi
- 東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビルヂング B1階
- tel:03-5223-8871
- 営)16:00~26:00
- 休)日、祝
- テーブルチャージ¥1,300