フィガロが選ぶ、今月の5冊 男子の妄想がさく裂! 新鋭の劇作家による初エッセイ。

Culture 2017.07.12

『おんなのこはもりのなか』

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藤田貴大著 マガジンハウス刊 ¥1,404

劇作家・藤田貴大による初エッセイ。主宰する演劇ユニット「マームとジプシー」の舞台を観て「なぜ女子をあんなにも描けるのか」と感じていた謎が解き明かされる。「うでの毛、さわさわ。」で始まり、ブラジャー、手荒れ、小指の爪、口内炎とあまりにもマニアックな視点に悶絶必至。男子禁制の不可解な一部始終にこそ女子を解き明かすカギがあるとばかりに、フェティッシュな切り口で思わずグッときた瞬間を列挙していく。「磯丸水産におけるカラコン、金髪、貝を焼くの三点セット」など、女子の想像を軽く超えてくる、男子の妄想の破壊力を思い知る一冊。

*「フィガロジャポン」2017年7月号より抜粋

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réalisation : HARUMI TAKI

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