Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

ヴィトンのFondation Louis Vuitton

2014年秋にパリ西部のJardin d’acclimatation(アクリマタシオン動物遊戯公園)の隣りにオープンしたルイ・ヴィトン財団による現代アート美術館Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)へようやく行くことができました。

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アクセスは凱旋門脇から15分間隔でBluebusと呼ばれるシャトルバスが運行しているのですが、そのバスはとても小さいと聞いていたのでメトロ(1号線)で。

これまた土地勘がないので迷うかな?と思ったら最寄駅Les Sablons(レ・サブロン)の出口を出ると、いたるところに美術館への案内があったので地図を見ずに行けました。

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出た!

これが評判のFrank Gehry(フランク・ゲーリー)氏の設計によるガラス建築☆

カラフルな船のような、未来の宇宙船のような大迫力に見惚れました。

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サラサラと流れ落ちる流水がキレイ。これもアート。

建物は19世紀末のガラスによる建築物と庭園から着想を得て、「林と庭園に囲まれた自然環境に溶け込み、光と鏡の反射に浮かび上がるヨットや船のイメージ」で造られたのだそう。

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これまでなかなか足を運ばなかった理由は、特にそそられる特別展が開催されていなかったから…。

が、このシーズンの展覧会は早くから気になっていたので予約して出かけました。

それは、“Icônes de l'Art Moderne. La Collection Chtchoukine”(近代美術のアイコン、シチューキン・コレクション)

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20世紀初頭のフランス近代美術に多大な貢献を果たした人物の一人と言われる、大富豪で収集家のSergueï Chtchoukine(セルゲイ・シチューキン)によるコレクションの展覧会。

ロシア人実業家のシチューキンが1898年頃から1914年まで間にパリの画商や画家たちと交流し、収集した約130点の作品を14の部屋に分けて展示。見応えたっぷり、圧巻の展覧会でした!

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入口近くの展示室は比較的混雑していたものの、中はスペースが広いので窮屈感がなく、進む程に空いてきて休日にも関わらず鑑賞しやすかったです。

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肖像画ルームの後にはセザンヌ、マネ、ルソー、ルノワール、ゴッホ、ロートレックなどなど、最初から有名印象派画家の作品がずらり。

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大好きな画家ルドン、ルソーも☆

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ゴーギャン、

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そしてピカソ。(↑Woman of Majorca)

中でもピカソ作品はとても多く、いかにもピカソなものからこれがピカソなの?なものまで。

個人的にはピカソ作品は初期の青の時代が好き。

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本展覧会で一番好きだったのがマティス作品の展示室☆

そこに一歩入った瞬間、目に飛び込んでくる色がキレイで眩しくて…。

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描かれた花からはイイ香りが漂ってきそう。

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一枚部屋に飾るだけで、その部屋がワントーン明るくなるように感じる。

次から次へと続く展示室、これだけの作品を収集したシチューキンってどんな人だったの?な興味も湧きました。

シチューキンは父親の絹工場経営を継ぎ経済的に大成功したものの、1917年のロシア革命で失墜。革命後、コレクションは邸宅とともに革命政府に没収され、本人はフランスへ亡命。そして81歳で亡くなるまで、亡命後はパリに暮らしながらも画商を訪れることもなく、親しかった画家と会うこともなかったと…。

シチューキン、本展についてはフィガロ・ジャポン パリ支局長大村真理子さんの記事に詳しく書かれております。⇒ http://madamefigaro.jp/paris/feature/161116-chtchoukine.html

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資産家なので金額に糸目をつけずにバンバン買い漁ったのかな〜と思いながら最初は観ていたのですが、思えば今となっては多くが有名画家、芸術家ですが、おそらく当時は今ほど有名になる前の若き画家たち。だからこそ色々な作品を買うこともできたのだろうし、早くから彼らの作品に触れ、その才能を発掘し支援した本物のパトロンだったのかな…。

で、思い出したのは、ロシアの富豪で美術コレクターと言えばプーシキン

(プーシキンに関する過去ブログ記事⇒ http://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/300.html )

シチューキンとプーシキンはライバルだったそうです。

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作品鑑賞後は屋上へ。

そこは360度のパノラマが広がる展望台。

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風が強くて寒いけど、どんよりしていた空がどんどん明るくなって晴れて気持ちいい♬

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ガラス越しに高層街デファンスが見えたり、眼下には公園。

屋上ではコーヒーなども販売していますが、食べ物を持ち込んでの食事は禁止。サンドイッチを持ち込んで食べていた人は結構厳しく係員さんに注意されてました…。

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広がるブローニュの森と遠くにパリの街。

晴れて眺めはとても良かったものの、風が強くて寒くてあまり長居できず。。

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初めて訪れたFondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)、充実の展覧会を満喫しました。

そして帰宅してエレベーターホールで同じアパルトマンに暮らすムッシュB(推定80歳?)に遭遇。

B「最近はどこか美術館に行きましたか?」

K「はい。今日は、、、」

B「行くならヴィトン!今ヴィトンの美術館でやってるロシアのコレクターの展覧会は絶対観た方がイイですよ!」

K「そこ、今日行ってきました!」

B「良かったでしょ〜〜!」

K「はい!とっても良かったです。」

いつもオシャレできちんとした印象のムッシュB、雰囲気はパリジャンというより英国紳士風♡ 普段はボンジュールの挨拶を交わす程度でしたが、エレベーターを待つ間だけとは言え、ちょっと会話ができてなんだか嬉しかったです。以前暮らしていたアパルトマンでも展覧会について話しかけられることは何度があって、そんな話が挨拶代わりにできるのがパリっぽいな、とか思う。

おまけのパリはBelle et Bonne
「ロミオとジュリエット」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1336.html

Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)

8 Avenue du Mahatma Gandhi, 75116 Paris

01 40 69 96 00

http://www.fondationlouisvuitton.fr/ja.html

 

KEICO

新潟県の旅館に生まれるも女将にならず、上京、進学、就職、まさかの出逢いと結婚。 約10年間のOL生活の後、2004年渡仏。 現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆

そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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