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プーシキン美術館展 フランス絵画300年
これまた帰国早々にRさんからコメントで教えていただた展覧会に行ってきました。
それは横浜美術館で開催中の「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」。
横浜美術館は、初めて☆ (みなとみらいも10年ぶり・・・?)
夏休みも終わったし、平日だし、と思って出かけたものの、結構な人。
チケット買う前にすでに行列。
もっと驚いたのは、館内の大混雑ぶり・・・。
絵の正面にはなかなか近づけないので、ちょっと距離を置いて音声ガイドを
聞きながら遠目の鑑賞となりました。
二コラ・プッサン(アモリびとを打ち破るヨシュア)
そもそもフランス絵画なのに、なぜプーシキン?なぜロシア?と思ってしまったのですが
ロシアはフランス絵画の宝庫なのだそう。
そのコレクターは、エカテリーナ2世に始まり、大貴族で外交官のニコライ・ユスーポフ、アレクサンドル2世、企業家のセルゲイ・シチューキン、資産家のイワン・モロゾフなど。
彼らによって収集された珠玉のコレクションたち。
フランソワ・ブーシェ(ユピテルとカリスト)
この絵はギリシャ神話がモチーフ。
女好きユピテル(ゼウス)が、女神ダイアナに変身してカリストに近づき、
誘惑している場面。
つく、づく、ゼウスって欲しいと思った女のためには手段を選ばないよね・・・
と思いながらも美しく、妖しく、耽美な世界に引き込む絵でした。
大好きなアングルの絵もありました。
この筆跡が残さない滑らかな質感が好きです。
ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル(聖杯の前の聖母)
ゴッホがゴーギャンと揉めて後に耳切り事件を起こし、その後入院した病院でお世話になった若きインターンのレー先生にお礼を込めて送った肖像画。
でも、レー先生はこの作品がお気に召さず、物置の穴ふさぎに使った挙句二束三文で売ってしまったとか・・・。
フィンセント・ファン・ゴッホ(医師レーの肖像)
ゴッホと言えば先日、オランダ・アムステルダムのゴッホ美術館がゴッホの1888年作の風景画「モンマジュールの日暮れ」を発見したと発表しました。
その作品は横93.3センチ、縦73.3センチで、ゴッホが当時住んでいた南仏アルルの町外れにあるモンマジュールの丘の様子が描かれているそう。
今月24日から同美術館で公開されるそうですが、どんな絵なのか観てみたいです☆
ルーヴル美術館のモナリザ前並みの観客密度だったのが、今回の展覧会の
ポスターにもなっているルノワールの作品の前。
ピエール=オーギュスト・ルノワール(ジャンヌ・サマリーの肖像)
確かに、このルノワールは格段にカワイイ☆
背景がピンク色というのも新鮮で、描かれたジャンヌ・サマリーの愛らしい顔が
なんともステキでした。
ただすごい人混みだったので結局私は少し離れて見るのが精一杯でした・・・。
ロシア人が集めたフランス絵画という切り口は面白かったですが、そのほとんどの作品は小ぶりなもの。
運搬上の問題もあると思うので、海外に大きな作品を沢山持ち出すのは困難なのだと思います。そう思うと、まだ訪れたことのないロシアに行って実際にプーシキン美術館やエルミタージュ美術館、ロシア美術館に行ってみたいなぁ~と思いました☆
おまけは、Belle et Bonne Blogで♪
<INFO>
プーシキン美術館展 フランス絵画300年
横浜美術館
神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
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