Comme d'habitude 〜パリ・東京行ったり来たりblog〜

笑って怒ってアカデミアとサンタ・マリア

「パリ発、たまに行くならこんな町☆フィレンツェ編」

まずはどうでもいいことから。

朝食をいただきながらホテルにある地元雑誌を見ていたら、ついこのドヤ顔に笑ってしまった。

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7センチのシークレットな踵がついた男性用シューズの広告。

確かにイタリア人男性は比較的身長は低め。でも姿勢がよく、笑顔が甘く、よく通る音のイタリア語を話すせいか私はあまり小柄だと感じないけれど。

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しっかり朝食をいただいて秋晴れの街へGo。

「もつ煮込みサンド」だって。

そういえば中央市場でも一番行列が出来ていたのは、もつ煮込みサンド屋さんでした。

女性には人気のある「もつ煮込み」ですが、私はちょっとあのブヨブヨした食感が苦手。。

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で、やってきたのはアカデミア美術館(La Galleria dell'Accademia a Firenze

ここは私が初めてフィレンツェに来た時に最初に入った美術館でもあり、ちょっと感慨深い場所。ここへ来る人の主目的はほとんどミケランジェロの傑作「ダヴィデ像」を観ることだろうと思います。

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レプリカは、シニョーリア広場の市役所前にあります。

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まずは13〜16世紀のフィレンツェ派絵画鑑賞。

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この絵はCario Portelliという画家の作品ですが、修復をした結果、真ん中の女性は本来は裸だったことがわかったそうです。左が修復前、右が現在展示されているものです。

こうして修復によって本来の姿が蘇ったり、隠されていたものが露になったりするのは実にオモシロイ!

Collage_Fotordavide1.jpgミケランジェロの未完の4体の奴隷像とピエタ像を鑑賞。

これがまた「未完」というところが興味をそそる作品達ですが、これらの作品が展示された廊下を突っ切った先にダヴィデ様お出まし!

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やはりこの像が館内一番人気。

私もいろんな角度から鑑賞しました。前日に観たバルジェッロ博物館のドナテッロのダヴィデ像とはやはり対照的。ドナテッロの方が戦いの後で安堵の表情なのに対し、こちらはこれからいざ出陣!な闘志がメラメラな瞳。

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ミケランジェロの作品だけでこの美術館を出てしまうは、もったいない。というわけで、今回は館内をゆっくり歩き回りました。

DSCN14595.jpgなかなか素敵な後ろ姿♡と思ったら「サソリのニンフ」というタイトルでした。蠍座としてはちょっと親近感?!

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中庭を囲んだ奥にメディチ家の古典楽器コレクションセクションがあるとは知りませんでした。

このストラディヴァリウスはどんな音色がするのかな…?

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2階もあり、そこには色彩豊かな祭壇画が中心に展示されていました。

じっくり観るとここも作品数が多いことを知ったのですが、元々は16世紀にヴァザーリによって設立され、コジモ1世が初代総裁を務めたという美術学校で、18世紀には教育機関として芸術家を目指す多くの若者たちの学び舎に。また美術品収集にも力を注がれ19世紀になって美術館になったのだそう。

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その後ジェラートを食べながらやってきたのは、宿泊ホテルJ.K.Place前のサンタ・マリア・ノヴィッラ教会(Basilica di Santa Maria Novella

(4年前のブログ記事⇒ https://madamefigaro.jp/paris/blog/keico/51908590.html 画像はPCからの数字クリックで見れま〜す。面倒くさいけど。。)

白、ピンク、緑の色大理石で飾られたファサードが美しい教会。

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ゴシック様式のこの柱の装飾が好き。手前から祭壇に向かうとだんだん柱の間隔が狭くなり、そのため教会内が広く奥行きがあるように見えるのだそう。

入館前に「夫、怒る事件」勃発…。その理由は入場券を売っているマダムがちょっと感じが悪く、何かプライベートで嫌なことがあったのか?挨拶をしても返事無し、仏頂面。

20ユーロ札を出すと、「2ユーロ、コインない?」(入場料は2人で12ユーロ)と。夫が「すみません、ないです。おつりがなければカードで払います。」とクレジットカードを渡したところ、それが使えず。

「なに、これ?フレンチのカード?!使えないけど〜、他のカードないの?」(ポイッと返された)

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主祭壇は、ドメニコ・ギルランダイオの作品。

壁には「聖母マリアの物語」「洗礼者ヨハネの物語」などが描かれています。

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教会内のいくつかの礼拝堂はそれぞれ大きく、いずれも描かれたフレスコ画が美しい。

ブチッ!!

私には聞こえた…夫がキレる音が。。

イタリア語訛りの下手な英語とぞんざいな態度のマダムにそれまでおとなしかった夫の表情は一変。

「他じゃこのカードはちゃんと使えてる。おかしいのはそっちの機械だろ。もうこんなところ入らないから!」

エエエ…、ちょっと、ちょっと、私はこの教会わりと好きだし、見たいし。

「私のカード出すよ!」

「うるさい、黙ってろ!」と言った瞬間、マダムにバン!と20ユーロを叩き置き、「おつりが無いなら要らない!これ以上小さいお金はない!」

この怒りの形相に面食らったマダムは、慌ててお金ボックスを開けておつりの8ユーロを出しました。

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ステンドグラスも多く、この教会の華やかさを物語っている感じ。お土産コーナー用の一部屋も。

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スタバ?かと思ったけれど、お土産のショッパーでした。

おかんむりの夫はチケットだけ受け取って足早に教会へ。

呆気に取られたマダムが「本当におつりいらない?」と。

「いりますよ!」と私がおつりを受け取りました。

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私などは旅先で、外国生活で、ちょっとそれはひどくない?間違ってない?と感じることがあっても言葉の壁があったり、面倒くささもあって流される&我慢することもあるけれど、言う時は言った方が良いし、ひどい対応にはモノ申す事は必要だとはと思う。でないと、どんどんやられっぱなしで捨て置かれてしまうよね…と海外では感じる。とは言え、あんなに仁王様みたいに怒らなくてもねぇ。

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教会から出て回廊を進むと、

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付属の美術館があります。

DSCN14724.jpg付属美術館とは言え、迫力の大画面!なカラフルな壁画の数々。教会だけで6ユーロだったらちょっと高めかもしれませんが、付属美術館まで鑑賞すると見応えがあります。

あのマダムもビビっただろうな…あの鳩が豆鉄砲な顔…、ププっと思い出し笑いをしながらサンタ・マリア・ノヴェッラを満喫鑑賞しました☆

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K「面白かったねー」

夫「オレは実に不愉快だ!」

おまけのパリはBelle et Bonne

「そんな季節になりました♬」
⇒ http://belleetbonne.blog.fc2.com/blog-entry-1327.html


アカデミア美術館(La Galleria dell'Accademia a Firenze

Via Ricasoli, 58/60, 50121 Firenze

+39 055 238 8609

http://www.accademia.org/it/

 

サンタ・マリア・ノヴィッラ教会(Basilica di Santa Maria Novella

Piazza di Santa Maria Novella, 18, 50123 Firenze

 

KEICO

新潟県の老舗旅館に生まれ育つ。
上京、進学、就職、まさかの出逢い?で結婚し2004年渡仏。
現在は夫と共にパリ・東京を行ったり来たりな生活中☆
そんな毎日からのグルメ・ファッション・カルチャー・バカンスなどの話題を中心にブログ更新致します。

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