星降る夜にリッツ・パリの庭園とシャンパーニュ、そしてエトワールたちのダンス。

Paris

6月13、14、15日の夜、ヴァンドーム広場のリッツ・パリの庭園で素晴らしくゴージャスなダンスのイベントが開催される。これは『Les Nuits Etoilees(星夜)』と題されたフェスティバルのファーストエディションで、名付け親はパリ・オペラ座バレエ団のエトワールであるロクサーヌ・ストヤノフだ。 オープンエアでダンス、音楽、オペラを!という趣旨のもと、アーティスティック・ディレクターを務めるフレデリック・フォンタンはセザール・リッツとヴェルサイユ宮殿の庭園へのオマージュとして、リッツ・パリの有名な中庭を樹々に囲まれた劇場のような空間に変身させるという。そこで催されるのは、3晩3プログラムの公演。毎回、観客は300人の限定という貴重なフェスティバルだ。

エトワールのロクサーヌストヤノフとアーティスティックディレクターのフレデリックフォンタンphotography Julien Benhamou x Studio Fontan
マイアマッカテリを中央にオペラ座のダンサーたちと世界から集まるオペラ歌手リッツパリにて
photography Julien Benhamou x Studio Fontan
左公演が行われるのはリッツパリの大庭園内にて 右シャンパンのRoedererと共に過ごす宵をphotography 左Angelina Alonzi右 François Goizé

La Nuit de Diamant
6月13日(土)  20時15分~(公演開始21時)

パリ・オリンピックの開会式でおなじみのオペラ歌手アクセル・サン=シエル(メゾソプラノ)とクレール・ドゥ・モンテイユ(ソプラノ)の二人が歌い、ロクサーヌ・ストヤノフが彼女のために創作された作品を初公開する。ショパンの音楽に振り付けをしたのはフロラン・メラック(パリ・オペラ座バレエ団プルミエ・ダンスール)とフレデリック・フォンタンだ。

横たわるロクサーヌの左に立つのがフロランメラックphotography Julien Benhamou x Studio Fontan

La Nuit des Romantiques
6月14日(日)20時15分~(公演開始21時)

タマラ・ブナズ(ソプラノ)とカンタン・デジョルジュ(テノール)が『ボエーム』『トラヴィアータ』『カルメン』『ロメオとジュリエット』など、有名なオペラのデェエットを披露。さらにマイヤ・マッカテリによる『白鳥の湖』もプログラムされ、愛をテーマにステージは展開される。そしてパリ・オペラ座では2009年以来踊られていないローラン・プティの『プルーススト: 心の間隙』から男性2名によるパ・ド・ドゥ「天使の闘い」を、アンドレア・サーリ(プルミエ・ダンスール)とミカエル・ラフォン(スジェ)が踊るのだ。リッツ・パリと作家マルセル・プルーストの関係は今更語るまでもないだろう。この晩を美しく締めくくるに違いないのは、ジャン・セバスチャン・コローがヴィスコンティの映画『山猫』にオマージュを捧げたクリエーション『白鳥の湖』のアダージョ。アンドレア・サーリとマイア・マッカテリによってパリで初めて踊れられる。

photography Julien Benhamou x Studio Fontan

La Nuit Claire de Lune 
6月15日(月)20時15分~(公演開始21時)

夜空に麗しい歌声を響かせるのはブラジルからやってくる男性ソプラノのブルーノ・デ・サだ。カミーユ・サン=サーンスの『動物たちの謝肉祭』を歌う。ダンスはアリス・ルナヴァンとマチュー・ガニオという最近オペラ座を引退した2名のエトワールによる『ル・パルク』が踊られ、そしてオペラ座の名花と謳われた元エトワールのアニエス・ルテスチュがジャン=クロード・ガッロッタによるソロを舞う。この最後の版のクライマックスはアリス・ルナヴァンによるソロで、これはパリ・オペラ座のコンテンポラリー作品に不可欠なダンサーであるルー・マルコー=ドゥルアール(コリフェ)とフレデリック・フォンタンが彼女のために『白鳥の死』を再解釈してクリエートした作品。この晩が初演となる。

photography Julien Benhamou x Studio Fontan

チケットのタイプは2種。150~390ユーロの席にはRoedererのシャンパンとプティフール、リッツ・パリからのギフトがセットされている。550ユーロのゴールデン・カテゴリーはシャンパンとプティフール、ギフトに加えて、公演後バックステージでフレデリック・フォンタンおよび何名かのアーチストたちとシャンパン付きの交換の時間も! 6月の夜空の下、魅惑溢れる特別な宵を過ごしてみては?

Les Nuits Etoilées
2026年6月13日~15日
Ritz Paris
15, place Vendôme

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大村 真理子

madameFIGARO.jpコントリビューティング・エディター

東京の出版社で女性誌の編集に携わった後、1990年に渡仏。2006年から「フィガロジャポン」パリ支局長を務めた後、フリーエディター活動を再開。主な著書は『とっておきパリ左岸ガイド』(玉村豊男氏と共著/中央公論社刊)、『パリ・オペラ座バレエ物語』(CCCメディアハウス刊)。