おひとりさまでも楽しい船の旅。飛鳥IIIでしたい10のこと。

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昨年ついに飛鳥IIIが就航。初めて体験したクルーズ船、飛鳥IIがあまりにも楽しく、その姉妹船であり新造客船である飛鳥IIIの登場をずっと待ち望んでいた。今年、「神戸発着 初夏の週末 蒲郡クルーズ」に参加し、飛鳥IIIに初乗船! 実際に乗船して感じたあれこれを10のトピックスでレポート。

神戸の中突堤旅客ターミナルから出港。さすが港町・神戸。飛鳥IIIが映える。 ©︎郵船クルーズ

1. バージョンアップした部屋で寛ぐ。

飛鳥IIと大きく異なるのが、全室バルコニー付きという点。バスルームにある洗面台とは別に、部屋に入ってすぐの位置に小型のシンクが設置されているため何かと便利。さらに、飛鳥IIIから登場したのがおひとりさま向けの部屋「ソロバルコニー」。飛鳥II同様、(日本籍船ならでは?!)バスタブが全客室に付いているのもうれしい。

ソロバルコニーは、プライベートバルコニーを含めて19.4㎡の広さ。作業がしやすいデスクも付くのでテレワークしながらの船旅も可能。 ©︎郵船クルーズ

2. 日替わりでグルメを楽しむ。

クルーズ旅の楽しみのひとつがやっぱりグルメ。飛鳥IIIには、予約制レストランを含む6つのダイニングがあり、うち4カ所がアルコールを除きオールインクルーシブスタイル。
朝、昼、夜、そしてお夜食タイム(?)とアルコールもインクルーシブで利用できるのがエムスガーデンで、毎日、毎時間帯、ブッフェ台に並ぶメニューが変わる。

もうひとつ、代表的なレストランがフォーシーズン・ダイニングルーム。朝は和定食と洋定食、ランチは日替わりでうどんやカレー、夜はアラカルトでも洋食/和食のコースでも楽しめる。名物の「飛鳥ハンバーグ」は、営業時間内ならいつでもオーダーできる。

左:フォーシーズン・ダイニングルームの和食コース。この日はホワイトアスパラ豆腐の先付けから、お造り、スズキのオイル漬け焼き、牛すね肉の柔らか煮などが供された。 右:シグネチャーメニューの「飛鳥ハンバーグ」は肉厚で旨味たっぷり。乗船中一度は食べておきたい。 ©︎郵船クルーズ

割烹料理の海彦とイタリアンのアルマーレは、席料としてひとり11,000円の支払いをすれば、予約制でリュクスなディナーが楽しめる。(ペントハウスクラスとキャプテンズスイート、パノラマスイートの宿泊客はインクルーシブ)

アルマーレは、食事の前にワゴンでさまざまな食材や調理例をプレゼンテーションしてくれるので、ゲストは「このメニューを少しだけ食べたい」「メインはスキップしてパスタを3種類食べたい」など、リクエストが可能。自分好みのイタリア料理が心ゆくまで味わえる。

左:この日の食材と調理例を見せてくれる。 右:スプマンテを飲みながら、キャビアを使った前菜でスタート。

3. アート鑑賞をしながら船内を散策する。

船内を歩いていると、気になるのがそこここに展示されたアート作品。海彦の店名をしたためた金澤翔子の書や千住博のフレスコ画、田村能里子の壁画など、約20人のアーティストが参画。飛鳥IIIは歩くたびにアートに出合える、さながら動くアートギャラリー。
無料のアートツアー(要予約)プログラムもあるので、こちらに参加すればより一層、作品の詳細やその背景を知ることができる。

左:3層吹き抜けになったアトリウムでひと際煌めくのが、漆芸家の室瀬和美による『耀光耀瑛(ようこうようえい)』。 右:日本画家・千住博による『Waterfall on Colors』はフレスコ画という技法が使われている。 ©︎郵船クルーズ

4. “積読”を解消する。

船内で最も心安らいだ場所が、721ブックス&カフェ。セルフサービスのコーヒーやジュースを飲みながら、ライフスタイル、旅、ファッションなどテーマごとに分かれた本を自由に読むことができるスペース。その場でソファに腰掛けて読んでもいいし、部屋に持ち帰って一時的に借りることも可能。ずっと読もうと“積読”していた本を見つけ、思いがけず長時間滞在。窓の外に見える海を時折眺めながらの優雅な読書タイムが、飛鳥IIIなら叶う。

左:アトリウムを囲むように配置された721ブックス&カフェ。24時間使用可能。 右:フィガロの編み物特集でも掲載した『編むことは力』や、細川亜衣著「スープ」など気になっていた本を一気読み。

5. 寄港地を堪能する。

乗っているだけで楽しい飛鳥IIIなので、下船しない、という選択肢もある。が、今回の寄港地・蒲郡はこれまで訪れたことのない場所。半日間の寄港地観光ツアーに参加した。蒲郡の中でも、立ち寄る場所や内容が変わるためどのコースに参加するか事前に申し込み。

当日、船を降りると大型バスがずらり。指定されたバスに乗って港から市内へ移動するが、これがとっても楽チン。大きな荷物は置いたまま、iPhoneとルームキー(カード)、財布と水だけ持てばあとはお任せ。今回は、豊川稲荷&竹島を巡る開運コースをチョイス。プロのガイドが歴史から見どころ、ご利益まで解説してくれるので解像度が違う! 寄港地から飛鳥IIIを望むのもまた一興。「あの居心地のいい我が家にまた戻れる」という安心感が湧いてくる。

左:日本三大稲荷の豊川稲荷で霊狐塚や参道を散策。 右:奥に見えるのが無人島・竹島。八百富神社があり、パワースポットとしても知られている。

6. パドルテニスで汗を流す。

船に乗ると、普段はまったくしない運動が急にしたくなる。なぜなら立派なコート、アスカフィールドがあるから。海の上、上を見たら空、こんな環境でのコートは出不精でも身体を動かしたくなってしまう。元バドミントン部としては、都内では施設を借りるのが面倒でなかなかできなかったバドが久々にできたこともうれしかったが、初めて体験するスポーツ、パドルテニスにトライできたことが大収穫! ここ一年でいちばん汗をかいた瞬間だった。

左:予約すれば無料でアスカフィールドが借りられる。 ©︎郵船クルーズ 右:バスケットボールサイズのボールと、パドルテニス、バドミントンの用具などを完備。

7. 洋上のプールで泳ぎ込む。

天気のいい日は断然プールがおすすめ。船の中央に広がるアルバトロスプールは、開放感がたまらない。貸し出しされている浮き輪でぷかぷか浮かぶだけでも気持ちがいいけれど、しっかり泳ぎ込んだ時の達成感も◎

ジェットバスがついているので、泳いだ後のひと休みにぴったり。日向ぼっこしながら隣接のプールサイドバーで一杯、とヴァカンス気分も味わえる。

アルバトロスプールを囲むウッドデッキでは、ダンスイベントやコーンホール大会が行われることも。 ©︎郵船クルーズ

8. 湯道お家元監修の風呂でリラックス。

個人的にいちばん楽しみにしていたのがグランドスパ。茶道、書道さながら、「お風呂の入り方にも“道”があってもいいのでは」と自ら湯道お家元を名乗る小山薫堂が暖簾の書を担当。夜は星空を眺めながら、朝は(船首に位置するので)針路を眺めながらの入浴が最高に気持ちがいい。内湯のほか、露天風呂、サウナも完備。気づけば1日2回も入浴していた。

左:暖簾に書かれた文字は小山薫堂によるもの。 右:大海原や小島、陸地など、時間によって変わる景色を露天風呂で眺める。 ©︎郵船クルーズ

9. ジャズを聴きながらカクテルを嗜む。

あらゆるプログラムが連日組まれている飛鳥III。バンドやピアニストによる演奏シーンにも度々出合えるが、最も気に入ったのが夜のジャズ。メインバーのマリナーズクラブに立ち寄った時、ライブ時間と偶然一致。バカラのグラスでいただくオリジナルカクテルと音楽のマリアージュも完璧。普段、ジャズバーに行くという発想がなかったものの、こういった偶然の出会い、“意外なお気に入り”が見つかるのも、船旅のおもしろいところ。

左:マリナーズクラブでは、時間によってピアノやバンドによる生演奏がノーチャージで楽しめる。 右:スモークバブルの演出が楽しい、シグネチャーカクテルの「カスケード」¥1,980 ©︎郵船クルーズ

10. ひたすら景色を眺める。

ほかにもショーを見たり、限定品を狙ってショッピングしたり、ボードゲームをしたりしたけれど、船を降りて飛鳥IIIを振り返ると、最初に思い出すのが船上から見た景色。朝のウッドデッキで、部屋のプライベートバルコニーで、夕方のラウンジで……。何にもしない贅沢な時間、最高のチルアウト。

船尾から見える航跡。
デッキから夕日を望む。

あっという間の船の旅。刺激と癒やしの両方が味わえ、飽きることがまったくないので、世界一周など何ヵ月も乗船するゲストがいることも納得。一度味わうと、クセになること間違いなしだ。次はいつ乗船しよう。

飛鳥III 「神戸発着 初夏の週末 蒲郡クルーズ」
ソロバルコニー1人¥480,000
※寄港地観光ツアー料金はツアー内容によって異なる
※旅行代金はクルーズによって異なる
https://www.asukacruise.co.jp/

小中学校を北京で過ごしたアジア系帰国子女。幼少期から年に4〜5回海外旅行を繰り返す生粋の旅好き。大学時代に時間が有り余り、自転車で東北や四国&中国地方を周遊。ダイビングサークル出身で離島フリーク。ワインエキスパートを取得後、フィガロワインクラブの部長(愛称)に就任。