【桜田通のどおりでおいしいわけ。】第3回 ソムリエいち推し! ディーン&デルーカ品川で、ノンアルスパークリングを飲み比べ。
俳優業にとどまらず、国内外で活躍の場を広げる桜田通。フィガロワインクラブのフレンズとしても活動する彼がいま関心を寄せているのが、”食”やその造り手たち。どこから”おいしい”が生まれ、どのように食べ手に届くのか、その背景にあるストーリーまで桜田がフォーカス。
連載第3回は、昨年リニューアルしたディーン&デルーカ品川内のコーナー、ザ・ワインストアにて、ノンアルワインを飲み比べ。ディーン&デルーカのワインディレクターでありソムリエの佐藤勇介が3種のノンアルコールスパークリングをセレクト。それぞれの製法やおすすめポイントを聞きながら、それに合わせたおつまみもテイスティング。生産者との繋がりを大切にしているディーン&デルーカらしいセレクトに桜田も共感&大絶賛!

シャツ¥141,900、パンツ¥172,700(予定価格)、サムネイルで着用したカーディガン¥327,800(予定価格)/以上ロエベ(ロエベ ジャパン クライアントサービス)
佐藤:ディーン&デルーカ品川へようこそ。カウンターでワインやおつまみが楽しめるのは、ここ品川とミッドタウン店だけなんですよ。
桜田:実は僕、昨日もディーン&デルーカに立ち寄っていたんです! 店内をぐるっと歩くと必ず魅力的な商品が見つかり、何も買わずに帰ることはまずありません。
佐藤:ありがとうございます。今日は、そんなたくさんの商品の中から桜田さんにぜひ飲んでいただきたいノンアルコールスパークリングを3本、用意しました。こちらです。
桜田:あっ! このボトルは家にもあります!


佐藤:本当ですか。では軽めのものからご紹介しますね。まずはこの「パリ・セズィエーム ブラン ノンアルコール・スパークリング」。エッフェル塔のあるパリの16区は昔、修道士がブドウを栽培していたと言われており、ワインの名前はそれに由来します。
桜田:ついこの間までファッションウィークでパリにいたので、まずこのエチケットに惹かれます。さりげなくエッフェル塔が描かれて、プレゼントにも良さそう。泡が綺麗ですね。うん、飲み口も軽やか。しっかり冷えたこの温度がまたいい。どんなタイミングでも飲めそうなスッキリした味わいで、料理も選ばないだろうなと思いつつ、いま頭に浮かんだのは鮨。キリッと冷えたこの感じで合わせたいです。
佐藤:鮨もいいですね。おっしゃるとおり、まさに万能なんです。品種は、シャルドネ、ピノ・ノワールのほかにソーヴィニヨン・ブランが入っているので、軽やかさと爽やさが強調されるのかと思います。
桜田:なるほど!
佐藤:次にご紹介するのは「1688 グラン・ロゼ」です。1688年にパリの司教が残した伝説のレシピを復元して造られていて、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエといったシャンパーニュでおなじみの3品種のほかに、複数のブドウがブレンドされているらしいのですが、そこは「伝説のレシピ」なので秘密と……。
桜田:こちらのロゼは、日本でもパリでも、高級レストランのノンアルの定番としての立ち位置でしょうか。リストで見かけたことがありますが、飲むのは初めてです。高級感を感じる味わいですね。単に乾杯のためのスパークリングではなく、ワインの代わりになるしっかりした味を感じます。
佐藤:そうなんです。しっかりボディがあり、酸も伸びて、いいワインに限りなく近い構造をしています。
桜田:キリッとしている中にベリー系の香りもありますね。これは食前だけではもったいないな。ベリーソースのかかった肉でも合いそうな気がするし、大きなグラスで飲むのも良さそうですね。

佐藤:3本目は「ラルチザン・デュ・テ ホワイトスパークリング」。中国の白毫(はくごう)銀針という白茶をベースにリンゴなどのフルーツを加え、ワインを造るような製法で仕上げたスパークリングティーです。
桜田:実はこれが、僕にとってはおなじみのボトル。家に常備しているんです!
佐藤:それはお目が高い。サービスの世界大会で2年連続優勝経験を持つ食のプロフェッショナルが監修しているんですよ。そのまま飲むのはもちろん、料理と楽しむことを前提に造られていると思います。
桜田:そんな方が監修していたとは知りませんでした! ほどよい飲みごたえがあって、家では食中だけでなく、食後にグラスを傾けることもあります。コクはあるのに、砂糖や甘味料、香料を使っていないから、スッと身体になじむ。ほんのり甘いけど、飲んだ後はスッとキレてベタつかないところが気に入っています。日常的に飲むのは贅沢だけど、でも日常的に飲みたい。そんな気持ちで、冷蔵庫に常備しているんです。
佐藤:リンゴの甘さや柑橘の香りの中にふっと気品あるお茶の味わいが出てきて、意外かもしれませんが、クリーミーな料理によく合います。今日用意したおつまみプレートから、白カビチーズと合わせてみてください。柑橘のジャムを添えています。

桜田:この連載で、日本のチーズのおいしさに目覚めた僕ですが、今日もまた! これ素晴らしいですね。優しい味わいで、しかもなんですか、このクリーミーさは。そして柑橘のジャムのアクセントが気に入りました。スパークリングの味わいと綺麗に繋がって、それぞれの味が膨らみます。
佐藤:生クリームを使ったダブルクリームという製法で造ったチーズです。乳のおいしさが存分に伝わりますよね。北海道十勝で放牧酪農家とともに二人三脚で作られているんです。次は、先ほどのロゼにこのエゾジカのテリーヌを合わせてみませんか?
桜田:鹿ですか。ん、全然臭みがない。とても綺麗な味ですね。正直、鹿って少し抵抗がある食材だったのですが、いままでもったいないことをしていたなと思う味です。そしてこのロゼ、肉と合わせても負けずにおいしい。
佐藤:テリーヌは、ディーン&デルーカと20年お付き合いのある十勝のエレゾさんのものです。酪農をやり、ハンターもいて、料理人の視点から食材の持ち味を生かし、身体を健やかにするシャルキュトリーを作っています。桜田さんのように鹿に抵抗を持っている人にこそ食べてほしい。絶対においしく食べられると思います。肉系でもうひとつ、ふくどめ小牧場の生ハムもどうぞ。
桜田:なんて優しい味の生ハム! この塩加減、僕大好きです。
佐藤:最初の「パリ・セズィエーム ブラン ノンアルコール・スパークリング」と合わせてみてください。
桜田:はい。泡で味が膨らみますね。爽やかな液体の中から肉の旨味と甘味が映えてくる! こう言ってはなんだけど、数日前までパリにいたから、生ハムもテリーヌもチーズも、本場でしっかり食べてきているんです。にもかかわらず、どれも現地で食べたよりおいしく感じています。舌に触れた時、優しく作られているなというのを感じるんです。たくさん食べても疲れない。本場ばかりがいいわけじゃないんですね。日本の食材ってすごいなと、全身で感じています。
佐藤:ふくどめ小牧場の生ハムは、2年熟成しています。オランダとドイツで修業した兄弟が、地元・鹿児島で循環型の農業をやろうと飼育から生ハム作りまで頑張っていて、我々もそれを応援しているんです。切り立てでお出ししているので、風味も抜群なはずです。
桜田:考え方、努力、積み重ねてきたもの。すべてがおいしさに繋がっているんですね。佐藤さんから生産者の話を聞きながら、ここでずっと飲んでいたい気持ちになります。おいしいものに出合うと、シンプルに楽しいし、その理由を知りたくなる。知ったらそれを誰かに話したくなりますよね。今日もノンアルスパークリングにおつまみ、出合いがたくさんありました。
佐藤:また来てくださいね。ここなら、新幹線乗車の5分前までいられますよ(笑)
桜田:はい。まずは今日も買い物して帰ります。ディーン&デルーカにきたら手ぶらでは帰れない僕ですから!

DEAN & DELUCA Shinagawa
ディーン&デルーカ 品川
東京都港区港南2-18-1 アトレ品川 2F
03-6717-0935
営)ワインストア 12:00〜21:30 ※イートインは15:00〜21:30L.O.
カフェ:7:00〜22:00 マーケット 10:00〜22:00
休)施設に準ずる
https://www.deandeluca.co.jp/shop/
問い合わせ先:
ロエベ ジャパン クライアントサービス
03-6215-6116
- photography: Akemi Kurosaka(Clock)
- text: Chieko Asazuma
- styling: Kei Shibata
- hair & makeup: Naoto Iwamura(Spielen)