「和解を望まない人々がいる」ハリー王子、兄ウィリアム皇太子との3年間の断絶について明かす。

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10月20日(火)、「GQ」誌の独占インタビューに応じたハリー王子は、兄ウィリアム皇太子との対話を再開したいという思いを改めて表明した。ウィリアム皇太子は、ここ3年間、弟との対話を拒み続けているという。また、ハリー王子は「一部の人々」が兄弟の和解を妨げていることに遺憾の意を示した。

ダイアナ妃の銅像の除幕式に出席したハリー王子とウィリアム皇太子。ケンジントン宮殿にて。(ロンドン、2021年7月1日)photography: Mok Yui/PA Wire/ABACA

ハリー王子は、まだ諦めていない。カリフォルニアで6年間を過ごした後、8月末に英国へ帰国したハリー王子には、ひとつの目標がある。それは、2020年に妻メーガン夫人とともにバッキンガム宮殿を去って以来、関係が冷え込んでいるウィンザー家の人々との距離を縮めることだ。この「王室の反逆児」は、過去を水に流し、新たな一歩を踏み出したいと願っている。とりわけ、かつて非常に親しかった兄ウィリアム皇太子との関係を修復したいという思いが強い。兄弟はともに育ち、ある共通の心の傷を抱えてきた。それは、1997年8月31日、パリで起きた交通事故によって母ダイアナ妃を亡くしたという悲劇だ。本来ならば、ふたりは決して離れることなく、何があっても互いを支え合い、守り合っていくはずだった。

しかし、2023年1月にハリー王子の回顧録が出版されたことで、兄弟の間には大きな溝が生まれ、修復不可能ともいえる亀裂が生じた。ウィリアム皇太子は、弟が自分と妻のキャサリン皇太子妃の意向を無視して、家族の内情を公にさらしたことを許していない。ウィンザー家に詳しい専門家マルク・ロシュは、昨年9月の本誌の取材で、将来の英国王となるウィリアム皇太子は恨みを根に持つ性格だと語っていた。ロンドンを拠点とする英国王室専門家リチャード・フィッツウィリアムズも同様の見解を示している。「ウィリアム皇太子がハリー王子と和解することは、まずないでしょう。彼は弟を信用していませんし、それには十分な理由があるのです」それでもなお、ハリー王子は兄との和解への希望を捨てていない。

「和解することが何よりも大切」

「世の中でも、私たち一人ひとりの人生でも、すでにさまざまな問題が起きています。だからこそ、家族のことでまで争い続ける必要はないと思うのです」

10月20日(火)、ハリー王子は「GQ」誌の新たな動画インタビューでそう語った。また、具体的な名前は挙げなかったものの、「一部の人々」が関係修復を望んでいないことを嘆いた。つまり、3年間にわたる冷え切った沈黙を経て、兄ウィリアム皇太子との対話が再開されることを望まない人々がいるというのだ。「私は関係を修復したいと願っています」とハリー王子は改めて強調した。「世界でこれほど多くのことが起きているいま、最も重要なのは和解することです。それが何よりも大切なのです」弟が再び差し伸べた和解の手に、ウィリアム皇太子は応えるのだろうか。それとも、ためらうことなくその申し出を無視し、これまでと同じように弟を避け、沈黙によって罰するという態度を取り続けるのだろうか。

この問題がいまなお非常にデリケートであり、ハリー王子が兄ウィリアム皇太子との関係に細心の注意を払っていることは、ある出来事からもうかがえる。「GQ」誌のSNSでインタビュー動画が公開されてからわずか2時間後、ハリー王子のチームが公式声明を発表し、王子の発言は決して「ウィリアム皇太子を批判するものではない」と釈明したのだ。

こうして兄ウィリアム皇太子との関係は依然として緊張したままだが、ハリー王子は少なくとも、父チャールズ3世との対話を再開することには成功している。国王が何よりも望んでいるのは、成長する姿を見守ることができなかった孫のアーチー(7歳)とリリベット(5歳)と親しくなることだ。英語圏のメディアの報道によると、8月末にハリー王子が突然英国へ移り住んだ後、チャールズ3世は息子と数分間、電話で言葉を交わしたという。ただし、父子は今のところ、直接顔を合わせたわけではない。

「GQ」誌の記者から、予想外の英国帰国について尋ねられたハリー王子。かつて彼は、英国が自分たち家族にとってあまりにも危険で脅威に満ちた場所だと考え、メーガン夫人とともに国外へ去っていた。そのハリー王子は今回、妻とともに英国での生活に対する見方が「以前とは変わった」と説明した。「私たちの考え方は変わりました」とハリー王子は認めた。「そうした経験(メーガン夫人との婚約後にメディアから執拗に追い回されたこと、そして『亡命』とも言える未知の世界へと飛び込んだこと)を経て、その経験について語り、人々の理解を深めることができました。その結果、私たちが実際にどのような状況に置かれていたのかを、人々も以前より理解してくれるようになりました。おかげで、英国での生活も少しは送りやすくなったのだと思います」

ハリー王子は、これまでにいくつかの「必要な闘い」をすでに終えたと考えている。そのひとつが、プライバシー侵害を理由に、2019年と2023年にタブロイド紙を相手取って起こした訴訟だ。王子はいま、こうした争いに終止符を打ち、メーガン夫人、アーチー、リリベットとともに、英国でより穏やかな新たな人生を歩み始めたいと願っている。「GQ」誌のインタビューでは、ハリー王子は自信に満ち、リラックスした様子を見せていた。10月15日にノッティンガムで妻と共に行った公務が、彼に新たな活力を与えたのだろうか。

この日、夫妻は数百人の英国市民から歓声を浴び、王室さながらの熱烈な歓迎を受けた。この熱狂は一時的なものにすぎなかったのか。それとも、英国ではすっかり人気を失い、歓迎されていないと思われていたハリー王子夫妻に対する、人々の根強い支持を示すものだったのだろうか。その答えの手がかりをつかむには、今後、夫妻が公の場に姿を現す際の人々の反応を注意深く見守る必要があるだろう。

From madameFIGARO.fr

※この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

  • text: Solene Delinger (madame.lefigaro.fr)
  • translation: Hanae Yamaguchi