赤穂旅 Vol.4|野菜が主役。姫路の恵みを慈しむピッコラシチリアへ。【1枚から始まる旅と私のタカラモノ】

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モデル/フォトグラファーMIKIのフォトエッセイ「1枚から始まる旅と私のタカラモノ」。日々、自分へのご褒美と旅が人生のサプリメント。大切な旅の記憶とタカラモノをご紹介します。


みなさん、こんにちは。
赤穂旅のラストは
姫路にあるイタリア料理をシェア。

赤穂の今井荘へ行く前、姫路駅で下車。
姫路出身の友人の勧めもあり、
トラットリア ピッコラシチリアでランチ。

姫路駅から徒歩十数分の住宅地にあり
店内は木のぬくもり感じるあたたかい雰囲気。

私達はテーブル席に着席。
紙のプレースマットがキュートでしょ!

こちらは姫路出身のBotanical Life福永さんが
ジョージアでてがけたワイン。

昼夜ともに予約制のお任せコース。
メニューに添えてある
七十二候 / 菜謀化蝶(なむしちょうとなる)にほっこり。
青虫がさなぎとなって冬を越し、
春になって蝶に生まれ変わる頃という意味だそう。
素敵だなぁ。

アミューズから驚きの連続!
右は姫路産のパースニップという野菜で、
食べるとお芋みたいでホクホク。

「八朔と新玉ネギのゼリー寄せ」は
新玉ネギの甘みと柑橘のハーモニーが絶妙。
今は花芽がおいしい時期なんですよ! と、シェフ。
花の種類は大根、ルッコラ、蕪の花。
なんてきれいなんだろう。
興味津々な旅人に丁寧な説明、うれしいな。

パースニップも見せてくれたよ。
わぁ! 見た目が白人参のよう。

続いての前菜は
「ポロ葱 トマト 河豚」
稲島産のコフグ。さっとボイルして
ポロ葱にトマトのゼリー、地産のワカメ。
美しい色合いのデコレーションにため息が溢れる。
コフグの食感とそれぞれの野菜の旨みが
口の中で広がる。うーん、おいしい。

これがポロ葱なんだ?! 立派~!

「ラディッキオ 苺干 地蛸」
野菜は姫路産のラディッキオ。さわやかな苦味。
驚いたのはタコのソーセージ。
苺を塩漬けにして梅干しみたいに干した
苺干しのピュレとチーズのソース。
ローズマリーの花をそえて。

「タコをソーセージにしたらどうだろう!
素材をどんなふうに仕上げるか、
毎回楽しみなんです」とシェフ。

タコのソーセージに感動だった。
苺の酸味にタコの歯応え、
すっごくおいしかったです。

ペアリングには軽めの赤ワインが合う。

4皿目は魚。
「鰈 胡桃 発酵チリメンキャベツ」
カリカリで香ばしい鰈(カレイ)と甘いキャベツに
オニグルミとスパイスのトッピング!

トッピングにはグリーンピースの新芽と
黒レモン!?(写真下)
素材を活かして長くおいしく使ってることにも感心 ◎
至福の味にほっぺたが落ちそうになる!笑

発酵チリメンキャベツは水分が少ないそうで
発酵がゆっくりなんだって。
甘くておいしかったなぁ。

メインはパスタ。
「カラスミ 貝 パスタ」
姫路産全粒粉小麦に
アサリやニシ貝がたっぷり。
トマトの酸味とコリコリの貝も絶妙で
言葉を失うほどのおいしさです!

ドルチェは
イタリア語で「カッサデッレ」。
イタリアのシチリア島トラーパニ地方の
伝統的郷土菓子で甘いラビオリ。

中にはカスタードとフキノトウ!
熱々でとろける~。
ほんのり苦味のあるフキノトウと
カスタードのバランスに思わず気絶しそうなおいしさ。
まさかフキノトウが入ってるなんて!
山本シェフならではの独創的な世界観に驚かされます。

最後に小さなグラスに入ったセミフレッド。
柑橘もさわやかで
穴栗市のオニグルミの食感、最高。

最初から最後まで
播磨の海と大地の恵みあふれる極上のひと皿
シェフの唯一無二の料理に
ふたりとも感動の連続でした。

食後、少しお話しを聞いて強く感じたこと。
海と山の恵みが豊富なこの地に店を構え、
なによりも生産者とのつながりを大切にしながら、
想いを共有し、ともに基盤を築いてきたこと。

四季折々の旬の野菜は
皮も、根も、茎も、余すことなく使い切る。
その積み重ねが、
山本シェフの美しいクリエイションとなり、
とびきりの一皿を生み出しているのだと感じた。

時々、生産者の方々を店に招いて
料理を振舞っているのだとか。
つながりを大事にされて素敵だなぁ。

野菜の話をしている時のイキイキとした表情、
野菜が大好きなんだよね! って笑顔で話す姿が
とても印象に残ってる。
山本シェフ、ごちそうさまでした。
予約時の私のミスにも関わらず、
快く迎えていただき
心から感謝の気持ちでいっぱいです。
また伺いますね。

実は今井荘でも山本シェフの料理をいただけます!
スペシャルプライベートメニューとして
独創的な8品からなるコースを出張料理で味わえます。
海を眺めながらトラットリア ピッコラシチリアの料理、
私もいただきたいな。
姫路のお店でも、今井荘でもぜひおすすめです。

赤穂の旅、最後までお付き合い
ありがとうございました。
静かな海に癒されておいしいものをたくさん食べて
たくさんの出会いがあり、最高の旅になリました。

みなさん、いつもありがとう。

MIKIの立ち寄りスポット

トラットリア ピッコラシチリア
@piccolasicilia
★google map

MIKI

モデル/フォトグラファー


20代からフィルムカメラで旅の記録を撮り始め、その後ドイツ製のカメラ、Rolleiflexと出合う。旅の写真と思い出を綴ったrollel-life.com や、ライフスタイルを紹介したインスタグラム miki_rolleilife は温かみのある写真と文章が人気。10年間にわたりフィルムで撮影した旅とライフスタイル写真集「Rollei Life」を出版。現在はフォトグラファーとして旅や料理など自然光での撮影を得意とし、また自身もモデルとして数々のCMや雑誌で活躍中。Prestige所属。