Music Sketch

カイリー・ミノーグ ライヴ@幕張メッセ イベントホール
2011年4月23日①

Music Sketch

なんと20年ぶりの来日公演となる、オーストラリアが生んだ"アフロディーテ"、カイリー・ミノーグの来日コンサート。私は4月23日はスタンド席からじっくりと見て(といっても踊っていましたが)、24日はアリーナのステージ前で友人2人と一緒に熱狂し、両日すっかり堪能してきました。

セットリストは日本用に特別に構成されたもの。全部でパートは6つに分かれていて、その度にカイリーは衣裳を変えて登場します。

実は最新アルバム『アフロディーテ』用にスタートしたワールド・ツアー"アフロディーテ・ツアー"は、ブロードウェイのミュージカルや映画『スパイダーマン』にインスパイアされつつ、シルク・ド・ソレイユが展開したラスヴェガスのベラージオホテルでの『O』や、カリフォルニアにあるディズニーランドのアドベンチャーテーマパークのスタッフが関わっていて総勢20億円規模の"ウォーターショウ"と呼ばれている超豪勢なもの。ツアー開始当初に発表された資料によれば、ステージはハート型で、エレベーター7台、噴水30個、レインカーテン1枚が設置され、ステージ前方には水かぶり席まであるそう。またダンサー10人に加え、空中アクロバットダンサーが8名、ミュージシャン5名、バッキングヴォーカル2名がステージに立ち、カイリーの衣裳を含め、ドルチェ&ガッバーナがデザインした豪華衣裳が200着用意されたとのことです。

カイリー・ミノーグのHPでは、そのダイジェストを見ることができます → http://www.kylie.com/


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しかし、日本にはこの規模に見合う会場がないことと、東日本大震災の被災地への配慮や余震の問題もあるため、今回のステージは縮小されてシンプルなものになっていました。ただ、ハート型のステージも噴水も空中アクロバット用もなかったものの、豪華絢爛のすばらしい内容です。前回の"KYLIE X 2008"ツアーと同じケヴィン・ホップグッドが製作監督として手がけました。


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海をイメージさせる映像から開演し、愛と美の女神"アフロディーテ"に扮したカイリーが貝殻に乗って、アルバムのタイトルナンバー「アフロディーテ」とともにステージ上に現れるオープニング。会場の熱気は最初から最高潮です。3曲目では戦士に扮したダンサーと一緒に踊りながら、前作からのヒット曲「WOW」を歌うのですが、カイリーの曲は一緒に口ずさみやすいポップチューンが多いので、大熱唱となり、カイリーがその大歓声に驚いて目を大きく見開いてしまうほど。


前半で盛り上がった1曲「WOW」


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そして、「Thank you so much!!! ゲンキデスカ?」と挨拶した時の可愛らしさといったら、まさに妖精そのまま。マドンナにもブリトニー・スピアーズにもレディー・ガガにもないキュートさで、42歳になってもまったく変わらない笑顔に、私は驚いたり、うれしかったり。


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「アイ・ビリーヴ・イン・ユー」を歌う前には「Do You Believe Me?」と聞いて観衆を煽りながらスタート。このあたりからスクリーンもダンサーのファッションもゲイっぽいモードに変わっていきます。

衣裳がホワイトからブラックに変わった第2幕では、最新作から「キューピッド・ボーイ」、2000年の大ヒット曲「スピニング・アラウンド」へと続き、会場は早くも巨大ディスコ状態。みんな両手を上げてダンスし、カイリーもそのノリに「Thank you so much, I feel soooooo good!!!」と大喜び。また、歌の間に「20年ぶりに来ることができてうれしいわ」と、笑顔いっぱいにフレンドリーに話しかけてくれて、そんな気さくな面も人気の要因になっていると感じました。とにかく可愛らしいのです。


この曲も盛り上がりました「Can't Get You Outta My Head」


LIVE PHOTO : TEPPEI

*To Be Continued

伊藤なつみ

音楽&映画ジャーナリスト/編集者
これまで『フィガロジャポン』やモード誌などで取材、対談、原稿執筆、書籍の編集を担当。CD解説原稿や、選曲・番組構成、イベントや音楽プロデュースなども。また、デヴィッド・ボウイ、マドンナ、ビョーク、レディオヘッドはじめ、国内外のアーティストに多数取材。日本ポピュラー音楽学会会員。
ブログ:MUSIC DIARY 24/7
連載:Music Sketch
Twitter:@natsumiitoh

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