Music Sketch

サマーソニック2010 直前

Music Sketch

フジロックフェスティバル'10に続き、今週は都会型の音楽フェスとして知られるサマーソニック2010が東京と大阪で同時開催されます。こちらもステージが7会場(大阪は5会場)あり、深夜も含めて丸2日間行われます。

0806music_01.JPGサマーソニックのメイン会場となるマリンステージ。写真は去年のもの。


特に今年はスティーヴィー・ワンダーやジェイ・Z、ケリ・ヒルソン、NAS、トライブ・コールド・クエストといったHIPHOP、R&B系の人気アーティストが多数出演するのに加え、マイケル・モンロー、コートニー・ラヴ率いるホール、スラッシュ、ピクシーズ、スマシング・パンプキンズ、ドリーム・シアター、ペイヴメントなどUSからも豪華な顔触れが参戦、またGIRLSやザ・ドラムズのようなUS若手バンドやリチャード・アシュクロフト(元ヴァーヴ)の新バンドや話題のエヴリシング・エヴリシングをはじめとするUKバンドも登場するので、正直どうスケジュールを組めばよいのか、迷うほどです。日本からも矢沢永吉、クラムボン、BEAT CRUSADERSをはじめ多数参戦、韓国からはBIGBANG、懐かしいところではノルウェーからA-HAも登場します。

0806music_02.jpg ビッグな矢沢永吉ならではの、ド派手なパフォーマンスが楽しみ。

0806music_03.jpgクラムボンは東京公演ではビーチステージで潮風を受けつつゆるやかにライヴ。


東京の会場は大きく分けると、マリンスタジアムやビーチステージのある側と、幕張メッセ内に設置されたステージとに分けられ、移動には無料のシャトルバスやスペシャルカーが運行しているので、それに乗車するとラクです。時間がない時はタクシーも待機しているので、相乗りしてもいいかもしれません。かなりの炎天下が予想されるので、歩いて移動するのだけは体力温存のためにも避けた方がいいと思います。

0806music_04.jpg韓国からの人気グループ、BIGBANGには熱狂的なファンが集合しそう。

0806music_05.jpg元祖アイドル・グループ、A-HAにも往年のファンが駆けつけそう。


本当に趣味によりけりなので、『FIGARO japon』読者的に見ておいたほうが良いと思われるものを幾つか上げさせていただくと、マイアミ生まれながらフランスでの生活で人生大ブレイクしてしまっているアフィ(東京7日、大阪8日)、あと25歳ながらソングライター/プロデューサーとしてもソロ・アーティストとしても活躍中のケリ・ヒルソン(東京7日、大阪8日)、あとはやっぱりジェイ・Z(東京7日、大阪8日)でしょうか。2年前にアリシア・キーズが素晴らしいショウを展開し、昨年はビヨンセが登場。だったら、(ビヨンセの夫でもある)ジェイ・Zが張り切らないはずはないでしょう。これは必見です。

0806music_06.jpg今回がバンド編成での初ライヴとなるアフィ。「みんな大騒ぎしてほしい」と熱望。

0806music_07.jpgティンバランドなどが早くから大評価しているケリ・ヒルソンに注目。

0806music_08.jpgジェイ・Zがどんなに素晴らしいパフォーマンスで魅せてくれるか乞うご期待。


その裏のリチャード・アシュクロフト&ザ・ユナイテッド・ネイション・オブ・サウンドと、スマパンの組み合わせ@マウンテン・ステージ、ペンデュラムとオービタル@ソニック・ステージも気になりますが・・・・・・。エレクトロポップが好きで、未だデルフィックやパッション・ピットのライヴを見たことのない人は、こちらも絶対外れないので体感してほしいです。あと、意外と早い時間の新人系は掘り出し物が多いので、トゥ・ドア・シネマ・クラブも時間があれば、ぜひ。

0806music_09.jpgオアシス解散後、UKロックの王道を担う、リチャード・アシュクロフトの新バンド。

0806music_10.jpg残念ながらオリジナル・メンバーはビリー・コーガンのみ。だからこそ期待!?


東京の7日の夜中に向けては、ペイヴメントのライヴや、KitsuneのGildasやスティーヴ青木のDJもあるので、踊り足りない人は不夜城と化したメッセ・ナイトを満喫してください。

東京の8日、大阪の7日も迷うところです。私はケイナーン、ちょっと覗いてみたいオリアンティ(マイケル・ジャクソンの最期のツアー・ギタリストに選ばれた女性アーティスト)、ア・トライブ・コールド・クエストはホールと時間がもろぶつかっているので(ハドソン・モホークも)、う~ん、迷うけどホールで、ヨンシ(シガー・ロスのヴォーカル)も是非見たいと思っていて、あとはその時の気分次第ですね。友人とゴハンすることもあると思うので。各ステージのトリを締めるスティーヴィー・ワンダー、ドリーム・シアター、ピクシーズも、それぞれの好み次第ですが、いろいろな意見を聞くとやはりスティーヴィーを見ておきたい人が多いように思います。

0806music_11.jpg故カート・コバーンの妻という宿命を背負いつつ、自分の人生を爆走するコートニー・ラヴ。

0806music_12.jpgアイスランドを代表するシガー・ロスのヴォーカリスト、ヨンシのソロ・ライヴ。

0806music_13.jpgスティーヴィー・ワンダーは息子ムンタズ・ワンダーと共演決定。


ちなみに食事は幕張メッセのワールド・レストランというエリアが充実しています。毎年食べている中トロマグロ丼に私は期待しています(笑)。このエリアでは食事をしながらお笑いのステ ージを見たり、エアギターで話題となったダイノジさんのDJも繰り広げられます。すべてがエンターテインメントしているサマーソニックです。

0806music_14.JPGマリンステージのラストには豪華な花火が上がります。


やはりこの週末も猛暑が続くようです。荷物はなるべく軽装にして(ざっくりとしたクロークもあります)、盗難などに気をつけ、そして熱中症にならないように帽子や首に巻くマフラータオルなど準備しつつ、ラクな態勢で灼熱の千葉・幕張まで足を運んでください。特にビーチは焼けるので、日焼け止めクリームやビーチサンダル(水着も!?)を持参した方が得策だと思います。あと、ステージの前の方はモッシュで暴れる若者が集中する場合があるので、気をつけて。そしてリストバンドの引換所が混むと思うので、移動時間を多めに見て、何事も万全にして、ゆったり気分でフェスを楽しんでくださいね。

私も時々つぶやいて状況報告します~☆ Twitter


サマーソニック2010の公式サイト
http://www.summersonic.com/2010/


*to be continued


伊藤なつみ

音楽&映画ジャーナリスト/編集者
これまで『フィガロジャポン』やモード誌などで取材、対談、原稿執筆、書籍の編集を担当。CD解説原稿や、選曲・番組構成、イベントや音楽プロデュースなども。また、デヴィッド・ボウイ、マドンナ、ビョーク、レディオヘッドはじめ、国内外のアーティストに多数取材。日本ポピュラー音楽学会会員。
ブログ:MUSIC DIARY 24/7
連載:Music Sketch
Twitter:@natsumiitoh

RELATED CONTENTS

BRAND SPECIAL

    BRAND NEWS

      • NEW
      • WEEKLY RANKING
      SEE MORE

      RECOMMENDED

      WHAT'S NEW

      LATEST BLOG

      FIGARO Japon

      FIGARO Japon

      madameFIGARO.jpではサイトの最新情報をはじめ、雑誌「フィガロジャポン」最新号のご案内などの情報を毎月5日と20日にメールマガジンでお届けいたします。

      フィガロジャポン madame FIGARO.jp Error Page - 404

      Page Not FoundWe Couldn't Find That Page

      このページはご利用いただけません。
      リンクに問題があるか、ページが削除された可能性があります。

      Magazine

      FIGARO Japon

      About Us

      • Twitter
      • instagram
      • facebook
      • LINE
      • Youtube
      • Pinterest
      • madameFIGARO
      • Newsweek
      • Pen
      • CONTENT STUDIO
      • 書籍
      • 大人の名古屋
      • CE MEDIA HOUSE

      掲載商品の価格は、標準税率10%もしくは軽減税率8%の消費税を含んだ総額です。

      COPYRIGHT SOCIETE DU FIGARO COPYRIGHT CE Media House Inc., Ltd. NO REPRODUCTION OR REPUBLICATION WITHOUT WRITTEN PERMISSION.