「齊藤工 活動寫眞館」について

齊藤工 活動寫眞館・参拾壱 ポン・ジュノ。

「齊藤工 活動寫眞館」について

俳優、斎藤工。そして、映画監督、齊藤工。表舞台であらゆる「人物」を演じ、裏方にまわり物語をクリエイトしていく。齊藤工がいま見つめるものとは、何か。彼自身がシャッターを切り、選び出す。モノクロームの世界に広がる、「生きた時間」を公開していきます。今回は、ついに日本でも劇場公開され話題沸騰中の『パラサイト 半地下の家族』を手がけたポン・ジュノ監督が登場。

第72回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞、瞬く間に世界の観客の心をとらえた韓国映画『パラサイト 半地下の家族』。第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む6部門にノミネートされ、さらに熱い視線が注がれること必至だ。本作を今年のNo.1映画だと絶賛する齊藤と、ポン監督との対談が、今月放送のテレビ番組で実現した。

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実際に会ったポン・ジュノ監督は“チャーミング”の一言に尽きました。同時にそれは、目の前で起こることを早期に予期した余裕からきている気がしました。映画監督とは未来が見えている人。まさにそうだと思います

番組冒頭で、齊藤は自身の監督作に臨む前に、必ずポン監督の作品を観返している、と監督に告げた。

現代の格差社会を描きながら、「コメディ」「サスペンス」「人間ドラマ」といったどんなジャンル分けからも著しく飛び出しながら、まさにポン監督から観客に向けたメッセージにあるように「激しくもつれあい、階段から真っ逆さまに転げ落ちて」いくように、観る者も息をつく余裕もないほど引き込まれていく。

そんな前代未聞の傑作を世に送り出したポン監督は、齊藤がとらえたモノクロームの写真の中で、静かで思慮深く、そして深い優しさを感じさせるような眼差しをカメラに向けている。

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番組の最後、ポン監督は、「映画を作る同僚として」新鮮な話ができた、と齊藤に伝えた。

疲れました。それは疲労感ではなく、高揚感からくる疲れでした。また、映画制作者として大きな発見、気付きがありました。それはこれからの作品に込めたいと思います

『パラサイト 半地下の家族』
●監督/ポン・ジュノ
●出演/ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン
●2019年、韓国映画
●132分
●配給/ビターズ・エンド
TOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開中
Ⓒ2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
ポン・ジュノ BONG JOON HO
1969年大韓民国生まれ。2000年、監督・脚本を手がけた『吠える犬は噛まない』で劇場長編デビュー。実際に起こった未解決事件を題材にした『殺人の追憶』(03年)、漢江に出現した怪物を描いた『グエムル 漢江の怪物』(06年)など次々と大ヒット作を発表。08年、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックスとともに3部作『TOKYO!』に参加。09年、『母なる証明』がカンヌ国際映画祭をはじめ国内外で20を超える賞を受賞。17年、ネットフリックスオリジナル映画「オクジャ okja」がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品。19年にカンヌでパルムドールに輝いた長編7作目『パラサイト 半地下の家族』が公開中。
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TAKUMI SAITOH
移動映画館cinéma bird主宰。長編初監督作『blank13』(18年)が国内外の映画祭で8冠獲得。18年、パリ・ルーヴル美術館のアート展にて白黒写真作品が銅賞受賞。19年も出品。日本代表として監督を務めたHBO Asia “Folklore”『TATAMI』、同企画第2弾“Foodlore”『Life in a box』が各国映画祭およびBS10スターチャンネルにて放送予定。企画・制作・主演の『MANRIKI』が公開中。企画・脚本・監督・撮影の『COMPLY+-ANCE』が2月21日に公開。21年公開予定の『シン・ウルトラマン』では主演を務める。

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