パリ 5月のマルシェ「ホワイトアスパラのミモザサラダ」
パリのマルシェとレシピ。
初夏らしい陽ざしが続くパリ。天気の良い週末は、ちょっと遠出したくなるので、パリ郊外北西部La Garenne Colombesラ・ガレンヌ・コロンブのマルシェへ出かけてきました。
マルシェに到着、車から降りて第一声は「わー楽しい!」想像していたよりもはるかに大規模。土曜なのでスタンドが100軒くらいはあるでしょうか。1800年代から続くという屋根付きのマルシェは南仏のヴァカンス地に来たようで、急に気分が上がります。
肉、魚、チーズ、シャルキュトリやお惣菜も品揃え豊かで、とにかく凄い活気。
旬のLangoustine手長海老は、どの魚屋でも山盛りになっています。
長蛇の列ができている肉屋を覗いてみると、飛ぶように売れているのは週末のバーベキュー用の串刺しやソーセージ。鮮やかなスパイスやハーブでマリネした肉と彩りよく合わせた夏野菜が美味しそう!これを買っているのは羨ましくもバーベキューの煙を盛大に出せる庭付き一軒家に住まう方々ですね。
角にある鳥専門店には、飛びっきり新鮮な砂肝、レバー、ハツ、珍しい首肉、希少なSot-l’y-laisseソリレスなど、普段は見かけないあらゆる部位が整然と並んでいてびっくり。かなり通好み、焼き鳥好きにはたまらないスタンドです。
クレオル料理のスタンドでは揚げ物のタラ入りアクラを買い写真を撮っていると、このマルシェのオーガナイザーも乱入してきて「これで私たちも日本で有名になるのねえー」とゴキゲン。
さて、屋根付きマルシェに続く広場に出てみると、また沢山のスタンドがひしめいています。
フランス南西部、バスク地方で作られているエスパドリーユのスタンドが。こんなのを見ると、すぐにでも履いてヴァカンスに出かけたくなってしまう。
八百屋は数々あれど、広場にあるここが一番質と鮮度が良さそう。
ルバーブは旬真っ盛り。週末なので、タルトやコンフィチュールにするという人がたくさん買っていきます。
秋までが旬のアーティチョークですが、露地物は今が一番おいしい時。これを買って、友人のイタリア料理家 Laura Zavan のレシピで“ローマ風アーティチョーク”を作ってみました。(写真は インスタに)
やっぱり、さくらんぼが出てくると嬉しい!!早速、今年初めてのフランを作りました。(写真はインスタで)
毎年のことながら、これも嬉しい初夏のしるし。優しい黄緑色の野生のアスパラガス。
今日は新鮮なホワイトアスパラで作った温サラダをご紹介します。
■『ホワイトアスパラのミモザサラダ』
Salade d’asperges blanches au mimosa
ホワイトアスパラ 1束
固ゆで卵 4個
そら豆 200g
ハーブ(セルフィーユなど)少々
A)オリーブ油 大さじ1
水 大さじ2
塩 小さじ1/4
<ドレッシング>
オリーブ油 大さじ3
レモン汁 大さじ2
2<オイル蒸し>フライパンにアスパラ、A)を加えて蓋をして強火で1〜2分、弱めの中火にして3〜4分 したら皮をむいたそら豆を加えて2分くらい加熱。途中で水が無くなったら少し加える。
3火が通ったら皿に盛り、卵とハーブを散らし、オリーブ油とレモン汁を振っていただく。
ヴェジタリアンの本を作っている時に知ったのですが、ブロッコリーを茹でてしまうと、栄養分が60%くらい無くなってしまうそうで(ショック!)。それ以来、野菜は蒸すか、蓋つきのホーロー鍋を使ってオイル蒸しに(肉や魚の付け合わせにするときは、ブイヨンを加えると更に美味)。
アクが強くて色が悪くなってしまうもの以外は、水に晒さずに“おかあげ”(固めに加熱してから、ザルに広げて冷ます)。水っぽくならず、野菜の栄養、風味や旨味も損なうことなくいただけます。小さなことですが、こうすると普段の温野菜も数倍美味しい!ぜひ試してみてください。
買い物の後、周りを歩いてみると素敵な一軒家が立ち並ぶ通り‥ここは、かなり洗練された高級住宅街でした。なるほど、マルシェで扱っている品々のクオリティーの高さも納得。
マルシェ広場にある有名シェフNicolas Bernardé のパティスリーでは“La pâtisserie de samedi ”と題して土曜日だけ特別に作られるお菓子が。この日は“プラリネとフランボワーズのタルト”
たまには都心からは離れて、のんびりと郊外で買い物するのも愉しいものです。
■Marché La Garenne Colombes(marché du centre)
マルシェ・ラ・ガレンヌ・コロンブ
Place de la Liberté , la Garenne Colombes 92250
営)水・土 8〜13時
St-Lazare駅からSNCF線で15分La Garenne Colombes駅下車徒歩10分
SACHIYO HARADA
料理クリエイター
長い間モードの仕事に携わった後、2003年に渡仏。料理学校でフランス料理のCAP(職業 適性国家資格)を取得。 パリで日本料理教室やデモンストレーション、東京でフランス料理 教室を開催。フランスの料理専門誌や料理本で、レシピ&スタイリングを担当。2016年春、ベジタリアン向けの料理本『LA CUISINE VEGETARIENNE』をフランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどのヨーロッパ各地で発売。この連載をまとめた『パリのマルシェを歩く』(CCCメディアハウス刊)が発売中。
Instagram : @haradasachiyo