パリ6月のマルシェ『クルジェットのピッサラディア』

パリのマルシェとレシピ。

長雨が続いたパリですが、少しずつ初夏らしくなってきました。
今日は、14区のMouton Duvernet ムートン・ドーヴェルヌのマルシェへ。

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ノルマンディーのスタンドは、牡蠣、貝、エビやカニなどの品揃えが素晴らしい。珍しい貝Tellinesテリーヌや潮が引いた浅瀬に生える草でヨードいっぱいの Oreilles de Cochonが。にんにくと一緒にオリーブ油で炒めると美味しい。

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カニやエビやビュロー貝など、新鮮なものをその場で茹でています。熱々のカニを2つに割って見せてくれると、中にはオレンジ色の卵がみっしりと詰まって美味しそう。

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隣の有名なチーズ屋さんには、行列ができていました。熟れたチーズBrieブリーがトロッと。今の季節は、春の草を食んだ牛やヤギの乳を搾って作ったチーズや生バターの風味が格別です。

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その裏の魚屋さんには、バスク沖から揚がった旬のカツオが出ていました。

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八百屋には初夏だけの味わい、Asperge sauvageアスペルジュ・ソヴァージュ(野生のアスパラ)と呼ばれるものが。優しい緑色がきれい!

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鮮度の良い夏野菜が輝いています。

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このマルシェでの、お薦めはパリ近郊で栽培されている露地物のスタンド。Jean-Pierreジャンピエールさんに食べ方を聞くと、次から次へとレシピが出てきて楽しい。秤の手前にあるのは、Chou pointuシュー・ポワンチュという柔らかい春キャベツ。隣はPetit pois プチ・ポワ(グリーンピース)。近所の常連さん達に人気のここは11時過ぎには、ほぼ売り切れになってしまうので、お早めに!

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香り豊かな芍薬が盛りを迎えると、もう夏の気配。

一通り買い物を終えたら、裏にある可憐なバラが咲く小さな公園で一休み。
それから、マルシェすぐ横の Rue Boulardにある、日本にも支店ができて話題の肉屋
Hugo Desnoyerユーゴ・デノイエ に寄ってパテや肉を買う。そして、夢のようなお菓子屋さんChez Bogatoシェ・ボガートのウインドウを眺めながら近くのダゲール市場通りへ。マルシェで見つからなかったものや、魚のデパートDaguerre maréeダゲールマレを覗いて見る。

それから、 元気があったら、ダンフェール・ロショロー広場を通ってリュクサンブール公園まで足を伸ばします。

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公園の中のL'orangerieオランジェリー(温室)前にあるバラPierre de Ronsardピエールドロンサールを毎年見に来るのですが、 長雨にも負けずに今年も元気な姿でいてくれて嬉しい!!
今日は、夏になると食べたくなるカンヌを思い出す味"ピッサラディア"を作りました。普通は玉ねぎとアンチョビー、黒オリーブをのせるのですが、今日は彩りよく玉ねぎの上にクルジェットを。


■『クルジェットのピッサラディア Pissaladière aux 2 courgettes』

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材料(2人分)
パイシート(冷蔵か冷凍品) 1枚
玉ねぎ 2個
クルジェット緑  1本
クルジェット黄色 1本
ミニトマト  適量
にんにく   1片
オリーブ油  適量
塩、こしょう

1.みじん切りのにんにくを炒めてから、薄切りにした玉ねぎを加えて、軽く色がつくまで炒める。塩コショウで味を調える。
2.クルジェットをスライサーなどで3〜5ミリの薄切りに。
3.パイシートを長方形に切ってから玉ねぎを広げて、その上に2色のクルジェットを斜め交互にのせていく。上から刷毛でオリーブ油を少し塗ってから、塩コショウを振りかけて、180度くらいのオーブンかオーブントースターで、20〜30分くらい焼く。
4.ミニトマトを飾る。

サラダを添えて、ランチに。やっと迎えたロゼワインのシーズン。よく冷やしたものと一緒にアペリティフも夏らしい。

■Marché Mouton Duvernet
営)火・金曜 7〜14時
Place Jacques Demy 75014 Paris
メトロ)4番線  Mouton Duvernet下車

−お知らせ−

この度、ヴェジタリアンの本を出版しました。今までスタイリストとして手掛けてきた、日本料理、ブーランジェリー、ショコラに続く4冊目の本で、やっと著者としてデビューすることができました。フランス全土と海外県、ベルギー、スイス、イギリスなどヨーロ ッパ各地で、一斉に発売中!

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